あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-16]<教育・学校(いじめ対応含)新聞事件簿。教育現場だけで考える問題か

<佐賀新聞>面前DV被害児を支援 小中で予防教育推進

 
 <産経新聞>【衝撃事件の核心】頭蓋骨割れ、足首も切断…2歳長男を殺した父親「霊が見える」 <独立行政法人理化学研究所>脳内ネットワークの過剰な活動が統合失調症の症状に関与-海馬での情報処理異常が複雑な統合失調症の症状の一因だった-
2013年10月24日更新

 佐賀県DV(ドメスティックバイオレンス)総合対策会議が23日、佐賀市のアバンセで開かれ、DVの未然防止や被害者支援に関する県の基本計画案を承認した。DVを目撃したことで深く傷付いてしまう「面前DV」被害の子どもへの支援のほか、小中学生へのDV予防教育の推進を明記。パブリックコメントを経て、本年度中の策定を目指す。
 承認したのは第3次県DV被害者支援基本計画案で、2014年度から5年間の県の施策の柱となる。
 改定のポイントは、配偶者間のDVで心理的影響を受けた子どもを被害者として位置付け、心身両面での支援を明記した点。接近禁止命令が出ている被害女性の子どもに会おうと加害者が学校を訪れた場合、速やかに警察に通報できるよう、学校側に被害者との事前協議を求めた。
 また、10代の交際相手からの暴力「デートDV」を防ぐため、中学段階までに予防教育を県内全域で実施し、14年度中に基本教材を開発するとした。
 会議では県内の中学5校で2、3年生の男女648人に実施したDVに関するアンケート結果も報告された。携帯電話やインターネットで知り合った人にメッセージを送ったことがあると回答したのは38・1%(247人)で、写真を送ったのは16・5%(107人)。直接会ったケースも7・1%(46人)あった。
 県DV総合対策センターの原健一所長は「子どもたちはネットと無縁ではいられない。ネットがDVの引き金にならないよう、学校で正しい使い方を啓発していく必要がある」と話す。




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~ Comment ~

面前DV 

『面前DV』が「子供の脳」にとって有害であるというのは、
様々な研究で明らかになっています。

DV目撃で子どもの脳萎縮 心の病との関連指摘
(福井大などの共同研究)

・両親間の暴力や暴言を吐く場面など
 ドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子どもは、
 脳の一部が萎縮する傾向があるという研究成果を、
 福井大子どものこころの発達研究センターの教授らがまとめ、
 米オンライン科学誌に発表している。

・脳が最も影響を受けやすい年齢は11~13歳で、
 身体的な暴力よりも、怒声・暴言の方が、
 子どもの脳に深刻な影響を与えることも分かっている。

・DVの目撃が成人後も心の病といった形で影響が現れると
 心理学などでも指摘されている。


佐賀県の「面前DV」被害の子どもへの支援って、
結局、どうなったんでしょうね。

コメントありがとうございます。 

コメントありがとうございます。
 さて、「佐賀県の面前DV被害の子どもへの支援って、結局、どうなったんでしょうね」についてですが、新聞記事では、「本年度中(平成25年度)の策定を目指す」としています。せっかく問題意識を持たれているのですから、既に公開されている「佐賀県DV被害者支援基本計画案(第3次)」にて内容を確認されたらどうでしょうか?(ブログカテゴリー「DV・虐待データ。支援・対応の現状」には、当記事を扱った読売新聞2013.12/9「DV家庭の子、心のケア強化、佐賀県第3次計画案」を載せています)
 友田先生の研究記事についても読まれているようなので、『面前DV』について少し補足させていただきたいと思います。
 幾つかのブログ記事でも触れていますが、『児童虐待防止法』では、「直接、子どもに身体的暴力(虐待)がふるわれていなくとも、両親間にDV行為がある(子どもが見て、聞いて、察している)ときには精神的虐待を受けていることになる」としています。しかし、この考え方は、児童相談所など福祉の現場よりも精神医療の現場で、トラウマ治療が20~30年遅れているとされる日本においてもその影響に対しての警告がされています。さらに、司法の現場、つまり、婚姻破綻の原因が配偶者によるDVや子どもへの虐待とした離婚調停や裁判において、加害者である親との面会交流は必要不可欠との認識がされています。日本弁護士連合会などで、”子どもの発達を守るために”という視点で勉強会などが開かれています(ブログカテゴリー「司法判断の現状。婚姻破綻の原因をDV・虐待をする離婚事件。どういう立ち位置か..」に講演録を掲載)が、本年4月に発行となった「ハーグ条約」に準じ、共同親権が司法の流れになっています。国家間の条約は、国の法より優先されるためです。
 行政の政策方針が明確になり、そのための施策実行機関などのネットワークが整備されたとしても、つまり、福祉という立場で暴力で傷ついた子どもとどうかかわるか、医療現場で暴力で傷ついた子どもの心のケアにどうとり組むのかについての制度が整っていったとしても、最後は「離婚」に関しての条約や司法の解釈が立ちふさがることになります。それは、「例え、殺人を犯した親であっても子どもにとっては親であることに変わらない」との考えのもとで、加害者である親と子どもを接触させようとする司法のあり方が問われるわけです。この問題は、子どもの守るのは、親の意志だけでなく、社会コミュニティで守るなど価値観そのものの捉え方が問われているのです。いま、精神的に苦しく子どもの世話に支障がでるからと子どもを預かってもらう選択をした親に対し、色眼鏡でみるのではなく、社会コミュニティで受け入れるといったことが必要になると考えます。
 また、暴力など強烈なストレスが脳に与える影響(脳が最も影響を受けやすい)は、11~13歳と限定的なものではありません。脳の発達という捉え方をすると、幾つかのブログ記事の中で触れていますが胎児からの33ヶ月(約2歳)です。受精時の脳はすべてメス(女)で、性器が女から男に形成され男性ホルモンの分泌によって脳のオス化がはかられます。この時期、母親が暴力(収容所に送られたり、戦地や紛争地で生活しているなどを含む)を受けるなど強烈なストレスを抱えると脳のオス化がされなかったりする(性同一性障害のひとつの要因)ように、出産前に脳に与える影響はダイナミックで重いものです。感情を爆発させる扁桃体を前頭葉がコントロールすることができるようになったり、養育者がお互いを慈しみ、労り、思いやることばやふるまいを見て、聞いて、察してはじめて共感性を身につけたり、養育者がかかわるコミュニティの中で倫理観や道徳観にもとづく言動やふるまいを見て、聞いて、察して社会性を身につけたりするわけですが、これらは2歳10ヶ月までに獲得しなければならない脳機能です。友田先生は、出生後の暴力の影響を「脳の傷」として可視化し、その結果を分析し発表されているわけですが、せっかくですから、『公開講演会「児童虐待による脳への傷と回復へのアプローチ」(友田明美)』を引用しておきます。強い感情を伴う記憶が海馬に与える(海馬容積が一番小さい)のは、3~4歳ころの虐待体験になります。女性の方が男性より太い脳梁(左右の脳を繋いでいる)への影響は、9~10歳ころの虐待の影響がもっとも大きいとされています。養育者から学校の中での人間関係(同級生からのいじめや教師からの体罰)が大きくかかわってくる14~16歳(中学2年~高校1年)が前頭前野に一番影響を与えるとされています。脳の発達に暴力がどう影響するかについては、ブログ主要記事『レポート(Ⅲ)DV・虐待環境が子どもの心身の発育にどのような影響を及ぼすか-対象児童の心のケアのために..DV・虐待によるトラウマが脳の発育に与える影響を学ぶ。-』などが参考になると思います。また、ブログカテゴリー『臨床現場からのレポート。ちょっと専門的、正しい知識で心身を守る!』の中で、幾つかの講演録や論文を載せていますので、併せて、参考にしていただければと思います。
 
 なお、当ブログでは、ブログ記事『はじめに(お知らせ、DVという暴力はなにを指すのかを含む)』の中で、下記の通り、「コメント」を通じて、意見を述べたり、交換したりするやり取りはしていないことをお知らせしています。生意気と感じられるかもしれませんが、下記事情をご理解いただきたいと思います。
<コメント記載に関してお願い>
 ブログを訪問し、投稿記事を読まれる方の中には、「コメント」を通じて、さまざまな人の考えに触れたり、活動の輪を広げたりできることから、コメント内でのやり取りを楽しみにしている方も多くいらっしゃると思います。しかし、当ブログは、配偶者(特に、夫)からの暴力・DVにかかわる情報を提供し、いま、苦しんでいるDV被害者の方を支援するためのブログです。
 一方で、DV加害者からの検索・アクセスもあり、彼らにも情報を提供してしまうことにもなりますし、コメントに残した記述が自分の妻ではないかと探ったりすることもあります。そのため、コメントを残すことによって身元が割れてしまうことがないように細心の注意を払っていただきたいと思います。さらに、コメントを残された方に対しての中傷・非難するといった接触を防ぐ意味合いから、投稿記事へのコメントは、必ず『管理者のみ閲覧』で書き込んでいただきたいと思います。
 上記の理由から、コメントを残していただいた場合であっても、コメント欄内で、返答することは極力控えています。お聞きになりたいこと、確認したいことなど返答を望まれるときには、相談・問合せ用の「フリーメール(Yahooメール)のアドレス宛」にお送りいただきたいと思います。なお、返答を特にお求めにならない場合のコメントやご意見、または、“こういったことを載せて欲しい”などのご要望についても、「管理者のみ閲覧」として書込みをいただければと思います。
 訪問者間同士のコメントのやり取りができないこと、DV被害者支援のためのブログという事情を察しいただきければと思います。

DV被害支援室poco a poco 庄司薫

  • #73 DV被害支援室poco a poco 庄司薫 
  • URL 
  • 2014.05/27 17:03 
  •  ▲EntryTop 

宗像さん、励ましのことばをありがとうございます。 

 「面前DV」ということばを知ったとき、そして、「子どもの面前で行われるDV・支配のための暴力が子どもの脳の発育に大きな影響を与える」ことを知ったときのショックがどれほどのものだったのか察します。「父親の母親への怒声と暴力の中で育った」ことが、「親から虐待を受けて育った」と結びつけて考え、その事実を受け入れることもまたとてもつらいことです。
 宗像さんは、友田先生の記事などに目を通されているようですから、この事実を受け入れ、被虐待者として傷ついた心のケアにとり組んでいただきたいと思います。特に、暴力のある家庭環境(機能不全家庭)で暮らさざるをえなかったために身につけてしまった間違った考え方の癖や行動習慣に対して、認知行動療法などのアプローチによって、自己肯定、”わたしそのもの”を受け入れることにとり組んでいただきたいと思います(既に、とり組んでいらっしゃるかも知れませんが…)。
 なぜなら、幾つかのブログ記事の中で記していますが、暴力が常態化されている環境の中で暮らさざるをえない強烈なストレスは、コルチゾールを過剰に分泌させたり、脳内にベータアミロイドの蓄積を加速させ、視覚野や脳梁だけでなく10~30年という時間をかけ海馬にダメージを与えることになります(アルツハイマー発症につながります)。うつ病発症の大きな要因として、子どものころの暴力が影響していることがわかっています。子どものころに受けたの暴力によって、親からの否定と禁止のメッセージが刻み込まれてしまっているので、自己肯定感が低く、自己否定感が高くなっているためです。
 暴力を受け続ける環境に暮らさざるをえない状況は、親に大切にされていないだけでなく、精神の深いところで、自分自身(わたしそのもの)を大切にできていないことにつながっています。ご自身を大切なかけがえのない存在として、慈しんでいただけることを願っています。
 重ねて、励ましのことばをありがとうございます。
  • #75 DV被害支援室poco a poco 庄司薫 
  • URL 
  • 2014.05/29 11:30 
  •  ▲EntryTop 
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