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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<毎日新聞>東日本大震災:被災者をケア 津波で親失った函館の看護師

 
 <毎日新聞>希望新聞::東日本大震災 Q&A ボランティアでは被災者にどう接すればいい? <毎日新聞>東日本大震災:被災者の心のケア 精神科医・中井久夫さんに聞く
 避難所で阪神大震災でも被災した谷純子さん(54)に優しく声をかけながらマッサージをする石山正子さん(右)=岩手県大船渡市で2011年4月13日、兵藤公治撮影 93年の北海道南西沖地震による津波で奥尻島に住む両親を失った北海道函館市の看護師、石山正子さん(55)が、岩手県大船渡市で東日本大震災の被災者の医療ボランティアに取り組んでいる。避難所や被災者宅を巡回し「大変だったね、つらかったね」と語り掛けながら、被災者の心と体のケアに当たっている。
 石山さんは同島出身。函館市内の病院に勤めていた93年、津波が故郷を襲った。父柾二さん(当時64歳)と母トミさん(同61歳)、そして実家を一気に失った。

◇「阪神」では心の整理つかず
 現実を受け止められないまま、両親の火葬を迎えた。被災地入りしていた看護師が「つらかったね」と抱きしめてくれた。涙があふれ、心が少し軽くなった。それでも阪神大震災(95年)の時は心の整理がつかず、ボランティアに加われなかった。
 東日本大震災で、津波に町がのみ込まれる様子をテレビで見た。両親の顔が浮かび、心が痛んだが、参加を決めた。「津波で親を失った私だからこそ、悲しみを分かち合うことができるのでは」
 現在は大船渡市赤崎町を中心に避難所や被災者宅を巡回。健康相談に応じている。大切にしているのは、スキンシップ。長期の避難所生活で疲れがたまった被災者の肩や足をもみほぐしながら「津波ひどかったね、悲しかったね」「負けないでね」と語りかける。マッサージを受けた三浦タキ子さん(76)は「最高だよ。体が軽くなったよ。看護師さんも大変だったんだね。私も頑張るよ」と笑顔を見せた。
 石山さんは16日まで大船渡に滞在予定だ。
 「大切な人、場所を失った事実は消えない。だけど、悲しみを吐き出すことで人は前に進むエネルギーをつかめる。私もそうだったから」【蒔田備憲】

毎日新聞 2011年4月13日 19時43分(最終更新 4月13日 21時44分)




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