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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(12)地域ごとに異なる課題

 
 <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(13)前線の病院を後方支援  <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(11)急がれる衛生状態改善
 被災地には、国内外から多くの医師が支援に駆けつけている。現地に診療に入った3人の医師に状況や課題などを聞いた。
 東京医大病院総合診療科の大滝純司さん(52)は、3月25~29日、福島県相馬市の病院と避難所で診察した。風邪やインフルエンザにかかる人が相次いでおり、こじらせて肺炎を起こしかけた患者も3、4人を数えた。雑魚寝状態の避難所生活が続き、不眠を訴える人も目立った。
 同市には近隣市町村から多数の住民が流入してきている。福島第一原発の事故で避難を余儀なくされた人たちだ。中には入院中だった人もいたが、近くに十分な入院施設がないため、避難所の床で横になっているケースもあった。
 大滝さんは「避難者の環境改善が必要だ。原発事故がいつ収拾するか、そして、いつ家に戻れるのかといった先の見えない不安が避難所に満ちていた。他の被災地とは違ったつらさがあると思った」と語った。
 24~29日、岩手県大船渡市に入った米国在住の医師、小松義宏さん(31)は、被災地に医師らを派遣するNPO法人「TMAT」の支援チームに加わった。避難所は落ちついており、震災直後のように診察を待つため行列ができることもなかった。
 同チームは自宅などにいる被災者を巡回診療した。
 津波を免れた高台の家から片道30分~1時間かけ、歩いて薬を取りに来る高齢者がいた。その一方で、情報が伝わらず、避難所が設置されていることさえ知らない人もいた。
 避難所では、診察以外にも、こまめに被災者に声をかけたという。「昔、心臓を手術したのよ」と話すお年寄りには、「ちょっと胸の音聴こうか」と聴診器を当てた。すると「私のも聴いて」と次々に人が集まった。小松さんは「病気でなくても医者がいる安心感は大事だと思う」と振り返る。
 「日本の災害医療は大きく変わった」と話すのは、被災地での診療経験が豊富な順天堂大練馬病院の救急医、杉田学さん(43)だ。「阪神大震災の時は、支援する側もどうしていいかわからず、単独で被災地に赴く医師もいた」。今回は、即応体制が整っており、発生3日目までに十分な装備をした約120の医療支援チームが現地入りした。
 杉田さんは23~26日、宮城県岩沼市の避難所で診療した。大都市の神戸では、被災者同士のコミュニケーションは少なく見えたが、同市では「地域の絆の強さが生きていた」と指摘する。避難所でも地区ごとに結束し、自然とリーダーも決まっていて、支援物資の配分もスムーズだった。
 これから、復興までの道のりは長い。杉田さんは「今後は地域の医療システムをいかに正常化させていくかだ。被災地の病院は今、日常の診療で手いっぱいだが、手術などもできる通常の状態に早く戻さなければならない。そのための支援策が必要だ」と話す。

(2011年4月7日 読売新聞)



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