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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(11)急がれる衛生状態改善

 
 <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(12)地域ごとに異なる課題  <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(9)安心できる育児の場を
 石井正さん 石巻赤十字病院医療社会事業部長。東北大学医学部卒。48歳。 被災地では全国から駆けつけた医療支援チームが、住民の診療、健康管理に当たっている。現地で多数の支援チームの活動をどう調整しているのか。直面する課題は何か。石巻圏(石巻市、東松島市、女川町)を担当する宮城県災害医療コーディネーター、石井正さんに聞いた。

―災害医療コーディネーターとは。
 宮城県が昨年度に設けた制度で、医療支援チームの受け入れなど、大規模災害時に適切な医療体制を構築できるよう調整するのが仕事です。勤務先の石巻赤十字病院は災害拠点病院に指定されており、震災前から行政、消防、自衛隊などと連携する協議会を作っていました。私は通常、外科医として勤務していますが、今は調整業務に専念しています。

―現在、石巻圏で活動する医療支援チームの数は。
 40~50チーム。1チーム7~8人で構成しており、計300~400人の医師、看護師らが支援に入っています。

―避難所の状況は。
 圏内には300を超える避難所があります。行政も把握していない小さな避難所もあり、3月28日現在の集計では、入所者数は4万人を超えています。災害発生から時間がたてば、患者数は減るものですが、いまだに1日200人程度の急患診療が続いています。肺炎など感染症の症状を訴える患者が多い。避難所を含めた地域の衛生環境が劣悪だからだと思います。

―長期戦になりそうだが、支援チームの体制は。
 支援チームがばらばらに活動するのでは効率が悪い。そのため、地元の医師会や歯科医師会、東北大、行政、自衛隊医療班などと話し合い、すべての支援チームが災害医療コーディネーターの下で一元的に活動する「石巻圏合同救護チーム」を3月20日に発足させました。圏内を14地域に分け、1地域を、固定した3~4チームが巡回診療する体制にしています。

―対策を立てる上で大切な状況把握はどうしているか。
 避難所で活動するたびにチームから報告が上がるようにしています。発熱、嘔吐(おうと)・下痢、インフルエンザなどの患者数のほか、歯科、小児科、産婦人科の診療の必要があるのかどうか。食事や水、トイレの衛生状態など多岐にわたります。それを毎日集計して一覧表にまとめ、対策を立てています。物資が足りない時は支援チームが届けています。石巻市役所も被災しており、行政機能を一部肩代わりしている形です。

―喫緊の課題は何か。
 衛生状態の改善は待ったなしです。感染症の流行が心配です。暖かくなってくると、細菌やウイルスが増殖し、状況はさらに悪化すると見られるからです。上下水道の復旧なども不可欠ですが、時間がかかりそう。住民の一時避難などの検討も必要ではないかと思います。国には連日、対策を急ぐように訴えています。引き続き、全国的な支援をお願いしたい。

(2011年4月6日 読売新聞)



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