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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(8)地元医師会 夜に巡回診療

 
 <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(9)安心できる育児の場を  <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(7)保健師と派遣団フル活動
 避難所を巡回診療し、健康状態を尋ねる伊東さん(左) 「ちゃんとご飯を食べていますか」「体調はどうですか」
 大津波が沿岸部を襲った岩手県宮古市。避難所となった市立宮古小学校で、開業医の伊東邦郎さん(61)が、ストーブに身を寄せ合う被災者たちに優しく声をかけた。
 宮古市では、360人以上が亡くなった。人口(約5万9000人)の1割弱にあたる4815人が避難所暮らしをしている。
 約30人の医師が市内で開業しているが、そのうち3分の1が被災し、休診や診療態勢の縮小を余儀なくされた。
 避難所では、不自由な生活が長引いて体調を崩す人、高血圧など慢性病を抱えるお年寄りが多い。震災後、県外から医療支援チームが多数入っているが、「できれば、顔見知りの医師に診てもらいたい」との要望が少なくないという。
 地元の宮古医師会が立ち上がった。夜間に避難所を巡回診療する活動を始めたのだ。医師2、3人が一組となり、午後6時過ぎから2時間かけて避難所を回る。被災を免れた開業医が中心で、昼間に自分のクリニックで患者を診た後、夜も巡回チームに加わる。
 巡回初日の22日は伊東さんら3人の医師が避難所の同小学校を訪問、被災者が生活する教室を回った。
 「私は産科医ですが、被災地の医療現場では専門外だなんて言ってはいられません」
 のどに痛みを訴える高齢の男性の口の中をのぞくと、のどが真っ赤だった。体を温める効果がある漢方の風邪薬を手渡した。
 別の教室では、被災後に初めて入浴できたことや、夜眠れない悩みなど、せきを切ったように打ち明ける男性の話に耳を傾けた。
 昨年末にお産を手がけた若い母親にも再会した。「こんなところでお会いするとは。お子さんも大丈夫ですか」と尋ねると、男児を抱く母親は唇をかみ、涙ぐんだ。津波にのまれそうになり、命からがら避難所にたどり着いたという。
 同校の体育館に避難した男性(77)は、経営する飲食店や自宅が被災した。昼間は自宅のがれきの整理に追われ、この日は持病の高血圧の薬を服用していなかった。血圧を測ると上の血圧が199と非常に高く、だるさや、腰の痛みも訴えた。聞くと、医療支援のチームへの受診をためらっていたという。「知らない人たちだし、言いにくくてね」
 巡回診療チームの一人、内科医の熊坂義裕さんは「地元の患者をよく知っているのは地域の開業医。ここで何とか踏ん張りたい」と話す。
 被災地では地域医療を守るため、地元の開業医たちも懸命に闘っている。

(2011年4月1日 読売新聞)



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