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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(7)保健師と派遣団フル活動

 
 <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(8)地元医師会 夜に巡回診療 <読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(6)口内ケアで感染症予防
 復興への思いを語る高橋さん。「みんなが応援してくれるのでやっていける」(南三陸町仮設町役場で) 「地震発生からこれまでの日々のことは、ずっと忘れられないと思う」
 大津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町。高齢者の健康・介護を担当する地域包括支援センターの保健師、高橋晶子さん(48)が振り返る。
 3月11日の地震発生時は職場にいた。大きな揺れがおさまった後、約400メートル離れた高台の志津川小学校に同僚らと逃れた。町役場、病院などすべてが津波にのみ込まれるのが見えた。家族の無事は確認できたが、自宅は全壊。避難所の志津川小体育館は800人の住民でいっぱいになった。
 まず、寒さで震える高齢者をストーブの周りに誘導することから非常時における保健師の仕事が始まった。
 無事だった地元の開業医、看護師らと臨時救護所を作った。ストレスで上の血圧が200を超えた患者のために、住民に呼びかけて手持ちの降圧剤を分けてもらった。ストーブの熱に当たりすぎて体調を崩す高齢者も相次いだ。そのたびに担架で外に運び、冷気の中で手当てした。歩き回る認知症の女性、真っ暗な夜中にトイレの付き添いを求める高齢者を交代で介助した。「出来ることを出来るだけやろう」。迷いはなかった。
 震災から5日目の15日、県外から医療支援チームが医薬品を携えて町に初めて入った。「医薬品が来て何よりもうれしかった」と話す。
 高橋さんは全国から駆けつける支援チームの案内役として、トラックの荷台に乗り、巡回診療に同行した。
 宮城県の要請で全国の自治体から派遣された保健師らのチームが20日、南三陸町の保健師らを助けにきた。同じ保健師同士、自然な気遣いがありがたかった。やがて「高橋さんに少しは休んでもらおう」が合言葉に。「肩から重荷を下ろした気持ちになった」
 阪神大震災の経験がある兵庫県チームの提案で、仮設テント内に町内の地図を貼り、訪問した世帯が一目で分かるように色分けした。25日からは熊本、高知などの10チーム、三十数人が手分けして全戸訪問を始めた。聞き取り調査で得た住民の健康情報は、新しい町の出発点になる。
 「全国の派遣チームには本当に助けられている。町の高齢者を支援していくには、自分たちが元気でいないと」と高橋さんは話す。
 18歳の長女は4月から仙台市の看護学校に進む。家計を心配し、進学をためらう長女に「家族や周囲が応援するから大丈夫」と背中を押した。
 「南三陸町をなんとかしなくちゃ」。保健師として決意を新たにしている。

(2011年3月31日 読売新聞)




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