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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(6)口内ケアで感染症予防

 
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 「大きく口を開けて、声を出してください」と被災者に口内ケアを指導する高橋さん(左) 避難所暮らしで気をつけなければならないのは、水や歯磨き粉不足から十分な歯磨きができず、口の中で細菌が繁殖してインフルエンザや肺炎、胃腸炎といった感染症を引き起こすことだ。
 岩手県山田町で避難所の一つとなった武道場は、震災直後から9日間にわたり断水した。この間、被災者には500ミリ・リットルのペットボトルが1日に1~2本配られただけだった。町内で独り暮らしをしていた女性(79)は「歯磨きに飲み水をたくさん使うなんてもったいない。少し口に含んですすぐだけでした」と語る。顔を洗うのも雪を解かして湿らせたタオルで拭くだけだった。
 昭和大歯学部教授の高橋浩二さんは医療支援チームの一員として震災9日目から同町内に入り、6か所の避難所で「口内ケア」の大切さを訴えた。
 「自由に水が飲めず、歯磨きもやっていないと、口の中で細菌が繁殖しやすい。避難所生活では、栄養状態の悪化や睡眠不足、ストレスも重なり、感染症を引き起こします」
 高齢者にとって怖いのが「誤嚥(ごえん)性肺炎」だ。
 細菌の多い唾液や食べ物などが誤って気管に入って起こる。町立山田南小学校の避難所では震災から7日目、歯磨きを十分せず、誤嚥性肺炎をおこして病院に運び込まれた高齢者の男性がいた。
 水を節約した歯磨きのコツは、歯ブラシを歯の上で小刻みに動かすこと。水はブラシをぬらす程度でいい。口の中を刺激することで唾液が分泌される。唾液には一定の殺菌効果がある。磨き終わった後の唾液は必ずはき出す。
 入れ歯の手入れにも注意が必要だ。町立山田南小学校に避難している女性(70)は「周囲の目が気になり、入れ歯の汚れはティッシュで拭き取るだけにしていた」と打ち明ける。避難所ではプライベート空間が少ないことから、人前で入れ歯を外すことをためらい、装着したままという人も少なくない。
 就寝前には入れ歯を必ず外し、歯ブラシを細かく動かして磨く。入れ歯に熱湯を注ぐ人もいるが、変形して装着できなくなる恐れがあるのでやめる。
 誤嚥防止のために、口の周りの筋肉を鍛える方法もある。「あ」「い」「う」と大きく口を開けて1日10回以上声を出したり、舌を前や左右に最低10秒突き出したりする。
 高橋さんは「少しの工夫で口の中のケアは可能です。体調を保ちながら被災を乗り越えてほしい」と話す。

(2011年3月30日 読売新聞)



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