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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<読売新聞>[緊急連載] 震災の現場から(5)透析受け入れ 新潟が手腕

 
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 透析を受ける川崎勝範さん(手前)(新潟県長岡市の長岡赤十字病院で) 地震発生から4日目、14日昼、新潟大病院(新潟市)に電話が入った。
 「透析患者を新潟で受け入れてもらえないか」
 受話器から悲痛な声が響く。福島県いわき市のいわき泌尿器科病院からだった。同市は福島第一原発の南にある。震災後、同市やその周辺の医療機関は、医療器具が不足するなどし、人工透析を続けられない状態に陥っていた。
 透析は通常1~2日おきに、1回4~5時間程度行う。間隔が開くと体内に老廃物や水分がたまり、心不全などを引き起こす危険がある。被災地の患者の多くは震災後、十分な透析を受けていなかった。
 要請を受け、新潟大病院血液浄化療法部准教授の風間順一郎さんは新潟県に報告し、医局でも手分けをして県内約40か所の医療機関に受け入れを打診した。
 16日夕、いわき泌尿器科病院から連絡があった。「明日、出発する」。その時点で、受け入れ人数は把握できず、患者名簿が届いた時は日付が変わっていた。
 17日昼過ぎ、数台のバスが県庁に到着。約150人の患者が降り立ったが、名簿に名前がない患者も多数いた。患者はその日のうちに県内約10か所の施設に振り分けられ、夜には100人以上に透析を行った。
 風間さんは、「2度の震災を経験した新潟は今も被災地としての意識が強い。県内の医師らは常に顔の見える関係で、緊急時にも素早く対応できる」と話す。
 2004年の中越地震で周辺3病院から透析患者を受け入れた長岡赤十字病院(新潟県長岡市)は、20人の患者を引き受けた。
 新規の透析患者には通常、事前にエックス線検査や血液検査を行うが、後日に回した。透析終了後の目標体重など、患者から必要最低限の情報を聞き取り、病院到着から1時間で透析を開始した。
 いわき市に家族を残してきた川崎勝範さん(69)は4日ぶりに透析を受けた。ふだんは週3回、1回4時間半の透析を受けているが、震災後は3時間の透析を1回しかしていなかった。川崎さんは「新潟で透析が続けられて命がつながった。ありがたい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 同病院はその後、患者のカルテなどを取り寄せ、今は受け入れ前とほぼ同じ治療を行っている。
 内科部長の山崎肇さんは「日ごろの透析方法や禁忌薬などを記した『透析カード』を作って持ち歩けば、災害時でも安心。自分たちの患者さんにも中越地震以降、透析カードを持ち歩いてもらっています」と話す。

(2011年3月29日 読売新聞)



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