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[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<日経ウーマンオンライン(日経ヘルス)>「罪悪感」に悩む人が増えている

 
 <読売新聞>[緊急連載]震災に遭った時(1)透析患者 水飲み過ぎ禁物  <読売新聞>避難所の不衛生、寒さ…震災関連死疑い282人
4月12日(火)11時6分配信

 ビジネスパーソンやアスリートのメンタルサポートを手がける企業、リコレクトは、3月27日から、「東日本大震災被災者の為の無料メール相談サービス」を行っている。以来、1日におよそ20件の相談が寄せられているという。
実際に多い相談内容や、対処法などを、リコレクト代表取締役の森川陽太郎さんにうかがった。
 寄せられている相談で最も多いのが、「罪悪感を感じる」というものです。7割が、そうした内容です。そして、被災地以外(主に東京)の方からの相談が全体の半数を占めています。「被災地はあんなに大変そうなのに、自分だけこんな普通に暮らしていていいのだろうか」「身近な人が被災したのに、自分だけ逃れたようで、いたたまれない」…。だれしも多少は抱いた感情ではないでしょうか。
 こうした思いが特に強い人は、「巻き込まれやすい」という心の方向性を持っている場合が多いのです。
 どういうことかというと…。例えば、ある高級ホテルのカフェで、コーヒーを注文したとします。ウエイターがコーヒーを運んできたとき、すべってコーヒーをこぼしてしまいました。そのウエイターは、向こうで叱られているようです。こんなとき、「悪かったなあ。違うものを頼んでたらよかったかなあ」と思う人、いませんか?僕も元々はそう考えてしまうほうです。もちろん、注文したお客さんの方に非はありませんが、そんなことまで「自分のせい」と責任を感じてしまうという心のクセです。
 これはちょっと極端な例ですが、基本的に同じです。苦しんでいる人を前にすると、「自分も苦しまなくては」と思ってしまうのです。
 そうなると、今回のような場合は、明かりをつけること、水を飲むこと、普通に食事をすること…いろいろなことに罪悪感を抱いてしまいます。
 もし、「自分がそうだ」と思う方は、「本当の自分は、どう感じているんだろう」と自問してみてください。自分もショックを受けていたり辛かったり、といったことがあるのではないでしょうか。
 それなのに、「被災地の人はもっと大変なんだから、自分が辛いなんて思っちゃダメだ!」といった具合に自分の気持ちを抑え込んでしまいがちです。しかしそれでは、ストレスをためこむことになり、まいってしまいます。
 そんなときは、感情を表す言葉を口に出してみましょう。「辛い、辛い、ああ、辛いなあ…」という具合に、1分間続けてください。文字通り「吐き出す」のです。これは意外と大きな効果があります。
 もちろん、誰かに話すのでもかまいません。聞いてもらえる人がいたら、その人に伝えてみましょう。
 「自分の感情に気づいて」、それを抑え込むのではなく「口に出す」ことです。
 もう一つ、目立つ相談があります。
「前向きになれません」
 それは、「なかなか前向きになれません」という相談です。
 本来、そんなにいつも前向きである必要はないんです。日本人は特に“ポジティブ信仰”が強くて、マイナスの感情に否定的です。でも、感情は自分でコントロールできるものではありません。マイナスの感情を押し殺して「前向きでいなければ」という枠に自分をはめようとすると無理があり、その無理がストレスの原因になります。
 自分の周りの人たち全員を同じように好き、という人はいないと思います。すごく好きな人もいれば、嫌いな人もいる。これはどうしようもないことで、嫌いな人を無理に好きになることはできませんし、その必要もありません。感情をコントロールしようとするということは嫌いな人を無理矢理好きになろうとするようなことなのです。
 この2つの相談に共通なのは、「自己否定感が強い」ということです。「普通に生活をしている自分」「前向きでない自分」に自己否定感を強く抱いているのです
 自己否定感を持っている時は「自分に対してOKを出せていない」状態、逆に自己肯定感を持てている状態は「自分に対してOKを出せている状態」です。この自己否定感を持つか、自己肯定感を持つかを分ける自分の中の基準を“OKライン”と言います。
 そして、この震災で、全体的に自分に対する評価基準が厳しくなり、OKラインが高くなってしまったように思います。
 日常の、普通のことをしている自分を「こんな生活をしていてはいけない」「そんな後ろ向きなことではダメだ」と、自己否定してしまうのです。
 自分にダメ出しをするのは自分自身。そんなに自分を否定することはありません。
 罪悪感を感じるのも、一種のダメ出し。「△△しなければならない(してはいけない」という枠に、無理に自分をはめようとして、でも、はまりきらない自分を自分で罰するようなもの。たとえば、「この非常時に、普通に明かりをつけるなんてぜいたくをしてはいけない」と考えるけれど、なかなかそうもいかないことに対して自分を責める、といったことです。
 客観的に見ると、ちょっとナンセンスかもしれないな、と思われるでしょう。その見方を、自分自身に対しても持っていただきたいのです。
 そして、「辛い」「悲しい」「頑張る気になれない」という感情も、自然なもの。繰り返しますが、常に「前向きに、ポジティブに」いることに無理をする必要はありません。
 今は特に、“OKライン”を低くして、自分で自分を認め、いたわってあげることを大切にしていただきたいと思います。そうすることで、罪悪感によるストレスは軽減されます。
 「どうしても罪悪感に押しつぶされそうで辛い」「あまりに悲観的な状態から抜け出せなくて辛い」という方は、メール相談をご利用ください。
⇒ 東日本大震災被災者の為の無料メール相談サービス

中野恵子=日経ウーマンオンライン



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