あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

DV被害支援室poco a poco 庄司薫のコラム

DV加害者の歪んだ心..モンスターはこう考える⑧

 
 DV加害者の歪んだ心..モンスターはこう考える⑨ DV加害者の歪んだ心..モンスターはこう考える⑦
 DV加害者は、自分だけがかわいい人、自分だけに愛情を注いで欲しい人である。だから、すべて一方通行である。
 あなたに優しくするのは、優しくしている自分が好きなのである。相手がそれに応じたら、自分が思い描いたストーリー通りにコトが運んでいる快感に浸っている。
 DV加害者が執拗にセックスを求めるのは、感じている姿、苦悶の表情、恐怖に怯える姿を「視る(視姦)」ことが快感だからである。このうえない至福のときなのである。支配している、征服していると悦に浸れるからである。女性と違って、男性は皮膚で愛情を感じるセンサーを持ち合わせていない。男性は視覚が刺激され、興奮するのである。男性は射精することでイライラが落ち着く。だから、イライラして女性を襲う(レイプする)。そして、女性の表情を通して視覚が刺激され、このうえない制服感を味わうのである。
 一方の女性は、聴覚、臭覚、触覚が刺激されるのである。女性はセックスに安らぎを求める。
 だから、女性と違い、男性は皮膚から愛情を取り込むことはない。男性と女性はセックスそのものの捉え方が違うことを認識していなければならない。
 父親から正しい愛情を受けて育った女性は、皮膚で愛情を吸収することができる。話をする、手を握る、キスをする、セックスをすることを通して、皮膚を通して愛を心に取り入れる。心が満たされた時、相手との“心の絆”を感じるのである。
 ときに、女性は、心に嫉妬と怒りがあると性欲が亢進する。だから、さみしさや孤独を感じるとセックスしたくなるし、一人でいられない状態になってしまう。特に、父親の愛を感じられなかった女性は、皮膚を通して愛は入ってこないし、心が満たされないから、セックス依存に陥りやすくなる。
 女性の恐怖に満ちた表情に異常に興奮する。その強烈な衝動につき動かされ、抑制が効かなくなるのが、レイプ・強姦である。怯える、嫌がる姿に興奮し、思いを遂げることが征服感であり、至福の快感を味わえるからである。嫌がる妻にセックスを強要するのは、レイプという犯罪である。拒もうとする妻に、「大きな声をだすと子どもに聞こえるぞ」といいセックスを強要する。「~だから応じろ」「~しなければ、~するぞ!」とことばで脅し、セックスに無理やり応じさせることは、家庭内、夫婦の関係であってもレイプ・強姦となるのである。
 DV加害者の征服感と恍惚感は酷似している。だから、DV・支配のための暴力の関係にある夫婦に、性暴力は必ずといって絡んでくる。「避妊して欲しい」といっても、応じず、何度も妊娠し、堕胎を繰り返す。
 男と女性は、単に身体のつくりが違うだけではない。女の子は男の子の何倍も、父親とベタベタして、リラックスできる環境で、包み込まれる安心感を心の中に取り込めるとき、いま心地よいと思えるのである。暴力のある中で怯えながら暮らしたり、性的虐待を受けていたりしたら、父親と一緒にいることに安全と安心を取り込むことはできない。しかも、思春期以降、父親の「視線にオンナを感じたりする」と、“その瞬間”に、父娘の関係は終わる。父親のことを軽蔑し、「あいつ」と呼んだりするようになる。そして、中学2~3年の夏休み、ときに家出(プチ家出)とかの問題行動を伴うこともある。女性になることに嫌悪感を抱き、成長することを拒む拒食症は、性的虐待(性暴力)の可能性を私は疑う。
 自身の快楽のため、子どもにどのような十字架を背負わせることになるのかを察せられない。DV加害者は、女性と子どもにとって狂犬そのものである。


2011.4/2
2012.4/28 改訂
2013.4/24 ブログ再構成・再編集にともない掲載場所を移動
2013.5/9 加筆・修正

※ DVの本質は、本来対等であるはずの男女(夫婦間、交際者間)の関係に、上下の関係、支配と従属の関係を成り立たせるためにパワー(力)を行使することですから、”関係性”で理解する必要があるわけです。つまり、「上にたとう(支配しよう)とする者」と「下におかれる(支配され、従属させられる)者」という”関係性”であることから、①カテゴリー[Ⅲ-2]「Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか(1)-(6)」、②「Ⅲ-2」「Ⅰ-4-(2)デートDVから結婚に至る経緯」に目を通していただければ、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法、いわゆるDV防止法)」第二条の三にもとづいて作成される「都道府県(市町含む)基本計画」の中で「対象とする暴力として、身体的暴力、性(的)暴力、精神的暴力、経済的暴力がある」との記載が意味するものについて理解を深めていただけると思います。
 そのうえで、本記事のテーマ、相反する拒絶と受容のことばやふるまいを繰り返されることにより思考混乱をおこし、暴力の恐怖により機嫌を損ねないように意に添うようにふるまうなど、暴力に順応することで生活を続けざるをえなくなった、つまり、暴力のある環境で生活を続けること=マインドコントロール下におかれてきたのかを理解していただくには、加害者特性の理解、つまり、DV加害者がどのようにふるまうのかを理解すること、その支配するための暴力により、被害者はどのような“負”の思考パターンに陥っていくことになるのかを理解することが大切です。
 そこで、③カテゴリー[Ⅲ-6]「Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性」に目を通していただき、その中で説明している「感受性訓練に似通った言動パターン」を頭に入れて、④カテゴリー「Ⅲ-2」「Ⅰ-5.被害者心理。暴力で支配、マインドコントロールされるということ」に目を通していただくことによって、“人との関係性”のいう捉え方でDVを認識することがいかに重要なことなのかを理解していただけると思います。
 また、生活を共にしていた交際相手(元を含む)、あるいは、配偶者からの暴力から逃れるために女性センターや警察を通して施設への一時保護を求めたリ、地方裁判所に保護命令の発令を申立てたりすることについては、⑤カテゴリー「Ⅲ-6」「Ⅳ-21.一時保護の決定、保護命令の発令。「身を守る」という選択」で、さらに、⑥「婚姻破綻の原因はDVにある」として、家庭裁判所に離婚(夫婦関係調整)調停を申立てるときには、「Ⅳ.「婚姻破綻の原因はDVにある」ときの離婚(21-26)」において、DV事件特有の問題、そして、それに準じた考え方の重要性などを理解していただけると思います。
 加えて、暴力のある家庭環境で子どもを育てることは、面前DVとして、「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」では“精神的虐待”とみなされることから、暴力のある家庭環境で育ち、再び、交際相手や配偶者から暴力を受けることになった被害者も併せて、⑦「Ⅲ-2」「Ⅰ-1.虐待の発見。DV家庭における子ども」、「Ⅲ-4」「Ⅱ.暴力のある家庭で暮らす、育つということ(6-12)」において、子どもへの心身への影響についての理解を深めていただければと思います。
 なお、「DV被害支援室poco a poco」では、DV被害者支援として、ア)女性および母子への暴力・DVへの相談、イ)「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚調停に向けての支援、ウ)暴力(「暴力のある家庭環境で育った」を含む)で傷ついた心のケアをおこなっています。最初に、カテゴリーⅠ「はじめに」に目を通していただければと思います。




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