あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る

<東日本大震災> 命と守る、傷ついた心をケアする知識と技術、被災地の”誰か”に届くことを願って..

 
 <サンデー毎日>サンデー時評「言葉の力」が衰えたのはなぜか <産経新聞>元少年3人、死刑確定へ 最高裁 連続リンチ殺人、上告棄却
 2011.3/11 14:46におきた「東北地方太平洋沖地震」..。東北北関東地区の太平洋沿岸には大津波が押し寄せ、内陸部はなかなか報道されていませんが、土砂崩れ、家屋崩壊がおきています。ひとりでも命をつなげられるように、心の灯火を消さないために、被災地の”誰か”に、被災地に向かう援助者の”誰か”に届くことを願って..。


■ツイッター上で相談に乗ってくれる医師の方々
@gensann
@shigehira
@atsushimiyahara
@yujirokon
@tonishi0610
@psychiatrist_uk

●被災者の方
1.伝言ダイヤル「171」を押す
2.「1」を押す
3.自宅の電話番号を押す
4.伝言を録音する

●安否を確認したい方
1.伝言ダイヤル「171」を押す
2.「2」を押す
3.安否を確認したい方の電話番号を押す
4.録音された伝言を再生する

※携帯電話からもご利用いただけます
■関連ニュース・最新情報はこちら
⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110311-00000090-jij-soci

■携帯各社の伝言ダイヤルです。 
au:⇒http://bit.ly/eoeUc2  
NTTドコモ:⇒http://bit.ly/hF2BHS  
ソフトバンク:⇒http://bit.ly/eoeUc2  
イーモバイル:⇒http://bit.ly/eY2sIe

■救出救助などに関してです。渋谷区の防災から転載
<救出救助と応急救護>
地震では、倒れた建物や家具の下敷きになる人が出ることが多くあります。
早く助け出さないと、死んでしまいます。
しかし、多くの生き埋めやけが人が発生する震災では、防災機関(警察・消防)だけで
すべての現場に対応することは困難です。
そのとき、そこにいる人の手で、救出・救助・救護活動を始めましょう。
救出作業は、ひとりではできません。多くの人手があるほど、救出作業は楽になります。
直接作業にあたる人はもちろん、作業の助けになる資器材を探してくる人、
治療が可能な医療機関を探す人など、まず、多くの人を集めます。

<救出救助>
埋まっている人に声をかけ、様子を確かめます。
救出の妨げになるものから、順に取り除いていきます。重い物を持ち上げるときは、
複数の手で、声を掛け合い、ゆっくりと。
救出作業にあたる人の安全には十分な注意が必要です。できれば、少し離れた場所に人を置き、
全体の様子(落ちて来そうな物、倒れて来そうな物、火災など)を見てもらいます。
複数の人が埋まっていることがあります。常に、「もうひとりいないか?」を意識しておきましょう。
工具のある家庭や商店、工事現場などを知っていたら、協力を仰ぎましょう。
また、建築の仕事についている人を知っていたら、協力を仰ぎ、その指示を聞きます。

<応急救護>
救出された人は、けがをしている場合がほとんどです。
生き埋めでなくても、けがをする人がたくさん出ます。
早い手当が命を救います。
応急手当講習 を受けていると、人の命を救うことができます。
安全な場所を確保し、けが人を移します。

・大きな出血があるときは
なるべくきれいな布をたくさん集めてください。
出血しているところに布を当て、強く押さえます。この「直接圧迫止血」が基本です。
出血が止まらなかったら、さらに上から布を当て、圧迫を続けます。
ビニール袋に手を入れるなど、直接血液に触れないようにすることで、血液からの感染症を防ぐことができます。
手足の切断や、複雑な骨折を伴う出血など、直接圧迫できないとき、
止血帯という方法もあります。この方法については、応急手当講習を受けてください。

・ガラスなどが刺さっているときは
むやみに抜かないほうが安全です。
抜いたとたんに、大きな出血を起こすことがあります。
また、鉄片などの場合、先が曲がっていて、傷を広げることもあります。
三角巾やタオルで、刺さっているものが動かないようにします。

・骨折しているときは
骨折している部位に副木を当て、上下を固定します。
副木がなければ、丈夫な、板状・棒状の物を使います。傘・丸めた雑誌などでもかまいません。
できれば、骨折している部位の上下の関節の先を固定します。
例えば、肘と手首の間(前腕)を骨折していたら、手のひらと力こぶのあたりを固定します。

・意識がないときは
意識がないと、舌がのどを塞ぎ、呼吸ができなくなっていきます。
気道を確保して、窒息を防ぎます。
額に手を当て、顎を持ち上げて、頭を反り返らせるようにします。
さらに、呼吸や心臓の動きを確かめ、必要ならば心肺蘇生(人工呼吸と心臓マッサージ)をします。
具体的な方法は、応急手当講習を受け、学んでおきましょう。

<医療機関への搬送>
同時に多くのけが人が発生する震災では、救急車も、すべての現場に行くことは困難です。
医療機関に運ぶ必要があるときは、そこにいる人の手で搬送します。
毛布や物干し竿を使って、応急担架を作る方法もあります。防災訓練に参加し、学んでおきましょう。
協力して、治療が可能な医療機関を探します。まずは、近隣の医院を、また、一時集合場所など、
人の集まる場所で情報を得てください。避難所施設(小中学校)には、順次、医療救護所が開設されます。

<トリアージ>
同時に多くのけが人が発生する震災では、医療機関も、すべての患者に対応することは困難になります。
ふだんなら、診察は受付順に受けられます。
しかし、震災などの災害時には、「命にかかわる状況で、治療により助かる可能性が高い人」から順に治療せざるを得ません。
打ち身、捻挫や静脈からの出血などの治療は、後回しにせざるを得ません。家庭の常備薬や、避難所施設にある救急箱を利用し、自分たちで手当します。


【拡散希望】消防隊員です。被災地の皆様、貴方達を助けるために我々の同胞達も頑張っています。
必死に頑張っています。緊急車両に道を開けてあげて下さい。逃げたいのは皆同じです。でも、貴方達は逃げれます。私たちは今逃げる道を無くした人達の救助に向かっています。

2011.3/14 転載拡散を願って。



被災者、低体温症の危険性高く 日本登山医学会が注意呼びかけ
産経新聞 3月15日(火)15時34分配信

 東日本大震災の被災地の東北地方について気象庁は、16日以降、日中でも1月下旬から2月上旬の真冬並みの冷え込みとなるとして、警戒を呼びかけている。避難所での食料や燃料不足が指摘されるなか、登山医学の専門家でつくる日本登山医学会は被災者が低体温症にかかる危険性が高いとして、低体温症の予防法などを分かりやすく解説したブログを開設、注意を呼びかけている。
 低体温症は、寒さや雨などで体の熱が奪われ、体温(直腸温)が35度以下に下がった状態。32度以下(重症)に下がると判断力が低下して錯乱、意識消失などの症状が出始め、死亡率は40~90%となる。発症から2時間で死に至ることもあり、体温を回復させることは難しいことから予防が第一とされる。
 国内では平成21年7月、北海道・大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)でツアー登山参加者とガイド計8人が低体温症で死亡する大量遭難事故が発生。自然災害では2005年10月のパキスタン大地震で、避難所で生活していた数百人が低体温症にかかったと報道されている。
 日本登山医学会では、今も孤立している被災者も多い東日本大震災では、低体温症にかかる危険性が高いと指摘。屋外で救助を待つ被災者だけでなく、十分な暖房施設や物資がない避難所にいる被災者も注意が必要と、地震発生の3日後に急遽(きゅうきょ)ブログを開設した。同会の増山茂理事は「被災地の映像から東北はまだ雪の季節と改めて気づいたとき、低体温症があり得ると思った。予防第一なので、一人でも多くの方に注意を呼びかけたい」と話す。
 低体温症の予防には、身体を冷やす要素(低温や風、雨によるぬれなど)を避けることと、衣類などによる保温・加温、水分やカロリー補給が重要。ブログ(http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/)では、「震えが止まると自己復熱は不可能で、至急病院への搬送が必要」など注意点を記したほか、質問も受け付けており会員が適宜回答するという。


ー被災者の方へ低体温対策情報ー
日本登山医学会に所属する救急救命専門医・国際山岳認定医より被災地の方へ向けた低体温対策の情報が発信されています。2005年に発生したパキスタン地震では、避難している方々の多くが低体温症により死亡しました。明日15日から気温も下がるので、早めに対策と準備をしてください。室内にいても低体温症になる可能性もあります。

<一般の人向け「避難場所での低体温症対策」>
屋外に退避して救助を待っている方々、避難所でも十分な暖房がなく寒冷環境にいらっしゃる方へ、低体温症にならないために、以下のような点に注意することをお勧めします。

○なぜ低体温症になるのか?
・ 低体温症は、体の外に奪われる熱と自分で産生する熱のバランスで、奪われる熱が多いときに体温が維持できずに起こります。従って、それほど寒くない環境でも、栄養が足りなかったりすれば起こりますし、特に、お年寄りや小児などでは、起こしやすいので注意が必要です。

○低体温症になりやすい人・なりやすい状態
・お年寄り、小児
・栄養不足や疲労
・水分不足 
・糖尿病、脳梗塞など神経の病気がある人
・怪我をしている人

○低体温症に気づくには?
手足が冷たくなったり、寒くて震えます。
体の中心の温度が35℃まで下がると低体温症ですが、震えは中心の温度が37℃から始まり、体に警告サインを出します。ここでのんびりしていると、本当に低体温症になります。震えがあるのは、熱を上げるエネルギーが残っている証拠です。ここで改善するのが一番安全で、早道です。

○低体温症の対応が遅れるわけは?
初期の低体温症は、心臓発作のように緊急性が高くないので、もう少し・・と言ううちに、気づくと悪化してしまいます。

○体温測定は?
一般の体温計で体温を測っても低体温症の診断にはなりません。
低体温症の体温は個人差がありますので、測定する必要はかならずしもありません。
とにかく、震えがあるか、意識がしっかりしているか、を確認して下さい。

○震えが始まったら何をすればいいのか?
1.隔離  冷たいものからの接触をさけます。地面に敷物をしたり、風を除けたり、濡れた衣服は脱いで下さい。着替えが無くても、濡れたものは脱いで、毛布などにくるまって下さい。
2.カロリー補給  何よりカロリーで、体温を上げるエネルギーを補給することが大切です。
3.水分補給  体温が下がると利尿作用が働いたり、体内の水分バランスが変化し、脱水になります。温かくなくてもいいですので、水分をとります。温かければ、さらに理想ですが、まずは水分補給です。
4.保温・加温  体温を奪われないために、なるべく厚着をして下さい。顔面・頚部・頭部からも熱の放散が大きいので、帽子やマフラーなどで保温して下さい。毛布などにくるまる場合は、一人でくるまるより2-3人でくるまった方が暖かいです。特に、老人や小児など弱い人には、元気な人が寄り添って一緒に包まれると保温効果があります。
屋外場合は、これ以上濡れないように、湿気から隔離できる衣服やビニール素材などがあれば、くるまって下さい。震えがある段階では、どんな温め方をしても大丈夫です。

○悪化のサインは?
震えがなくても低体温症になっていることもあります。
見当識障害(つじつまの合わないことを言う)、ふらつくなども、重症な低体温症の症状です。また、震えていた人が暖まらないまま震えがなくなって来るのは重症になっている証拠です。

○震えがなくなったり、意識がもうろうとしてきたら?
緊急事態です。震えが止まってしまった低体温症は自分での回復はできません。また、急速に悪化します。至急病院へ。できるだけ丁寧に扱って下さい。乱暴に扱うと、心臓が停止しかかることがあります。病院搬送が難しい場合は、丁寧に扱いながら、保温につとめてください。
この場合の保温は、
1)上記の保温・温かい飲み物の摂取(むせないことを確認)を徹底する。
2)ペットボトルなどに、お風呂の温度程度のお湯を入れて湯たんぽを作り、脇の下・股の付け根・首の回りに当てる(42℃を超えた湯たんぽは、長時間当てるとやけどをするので注意)



東日本大震災:サポート情報…エコノミー症候群の対策は
毎日新聞 2011年3月13日 18時28分

 自動車の中で避難生活を送っている人は、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓(そくせん)症)に注意が必要だ。長時間動かずにいた時などにできる血の塊(血栓)が肺の血管に詰まり呼吸困難を起こす病気で、重度になれば死亡することもある。04年の新潟県中越地震では車内で避難生活をしていた人に死者が出ており、足をこまめに動かし、定期的な水分補給をするなどして予防したい。

 ◇こまめに足動かす、定期的に水分補給、時々深呼吸する
 飛行機のエコノミークラスの座席など狭い場所で椅子に座った姿勢で長時間足を動かさずにいると、足の静脈の血流が悪くなり、血液がたまる。その結果、足に血栓ができ、血流に乗って肺の血管を塞いでしまう危険がある。厚生労働省によると、初期症状で足が赤くなったり、むくんだりするといい、すぐに医療機関を受診する必要がある。症状が進むと胸の痛みや息切れ、失神などの症状が出て、最悪の場合死亡する。中高年の女性に多いというデータもある。
 窮屈な場所で手足を縮めて寝泊まりを続けると症状が発生しやすいが、新潟大学などの調査では、07年の新潟県中越沖地震で避難所生活を送っていた被災者にも症状が確認された。限られたスペースで寝起きするためとみられ、車中泊と同様に注意が必要だ。
 厚労省が勧める予防法は、▽長時間同じ姿勢を取らない▽1時間に1度はかかとの上下運動(20~30回)をする、歩く(3~5分)などの足の運動をする▽血液が濃縮されないよう定期的に水分補給する▽時々、深呼吸する--などを挙げている。やむを得ず車中泊をする場合は、できるだけゆったりとした服装にする、足を何かの上に上げた状態で寝るのが効果的とされる。



2011.3/16 加筆
 被災地で凄惨な避難生活をされている方々にとって、命さながら逃げる、生きることに精一杯だった意識が、大地震・大津波への恐怖心に加え、失った家族、思い出の品々への消失感、失望感に苛まれ、将来への不安感が、どうにもならない”やるせなさ”に押し潰されそうになりながらの生活を余儀されます。そして、思うようにならない”焦り”、”苛立ち”は、やがて、誰にも向けられない”怒り”を心に溜め込むようになっていきます。きちんとした心のケアが、これからの被災地の人たちに必要不可欠なことです。
 <命を守る知識と技術の情報館~あのときを忘れないために~http://www.coe-cnas.jp/index.html>をリンクに貼りました。阪神淡路大震災での教訓をまとめあげ、震災・被災地で看護師の活動を支援できる情報が満載です。これから、震災・被災地にボランティアで入られる方の”誰か”に届くことを願って..。


被災時の女性のリスク・ニーズに!
日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 3月15日(火)19時28分配信

 東日本大震災で多くの人が避難生活を強いられるなか、被災時に生じる女性特有のニーズやリスクへの対応に役立つWebサイトのリンク集が公開された。女性が緊急避難所などで安心して過ごすためにどのような配慮が必要か、参考になる情報をまとめている。フェミニスト団体のアジア女性資料センターが発表した。
 避難が長期化するなかで、女性のためにすべての人が注意すべきことの代表として、アジア女性資料センターは以下の例を挙げている。
 ・女性が安心して着替えや授乳ができるような場所を準備すること。男女別の部屋を用意すること。洗濯物や生理用品など、男性の目を気にせずにすむように。
 ・「家族の世話や、食事、掃除などは女性がやって当然」とせず、女性の負担やストレスをへらす支援を行うこと。
 ・セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)やDV(ドメスティック・バイオレンス)などについても安心して話せる女性専用の相談窓口
 ・外国人女性への多言語支援や、障害をもつ女性、高齢女性、ニーズに配慮すること
 ・トランスジェンダーの方には特別の配慮を
 ・男性には言いにくい女性たちのニーズを聞き取り、対応するため、避難所の運営に女性がかかわること
 リンク集では、こうした配慮に役立つ情報として『「災害と女性」情報ネットワーク』や『「避難所生活での工夫」/「女性の視点からの防災対策のススメ」(大分県生活環境部県民生活・男女共同参画課)』などを挙げ、具体的にどの部分が参考になるかなども解説している。
 リンク集は随時更新していく予定だ。これを作成したアジア女性資料センターは、女性に対する暴力・差別の根絶や公正で持続可能な社会を掲げて活動している。元朝日新聞社記者の松井やより氏らが1977年に発足させた団体を前身とし、1994年からNGOとして組織改変した。女性向けの情報発信などを行っている。
<関連情報>
・アジア女性資料センターのWebサイト http://ajwrc.org/
取材・文/植木 皓=ニューズフロント



<被災された方へ、心のケアにつながること..>
・安全・安心
 被災者にとってまず必要なことは、安心、安全であり、命を守ることです。安全な場所、毛布、水、食料です。ここなら安全だと思えることで、安心感が生まれ、それが心のケアへとつながります。

・適切な情報
 具体的で役に立つ情報が必要です。ここに避難所がある。ここに医師がいて、薬がある。ここに水や食べ物がある。ここに電話がある。生活に役立つ情報、心配事を解決してくれる情報です。通帳やカードっがなくてもお金が下せる、確定申告が遅れても大丈夫といった、その人にとって有用な情報を適切に伝えることで、ストレスが下がり、心と体の健康へとつながります。

・孤独感に陥らない
 ことばを失い、哀しみに泣き崩れるのはあたり前なことです。とてつもなく悲しいとき、 どうしようもなく落ち込むときは、泣くことが必要なのです。そのとき、一人で泣かず、誰かと一緒に、誰かに寄り添ってもらって泣いてください。
 避難所で再会できた友人や家族が、泣きながら抱き合っている姿が報道されています。心のケアにとってまず必要なのは、一緒に泣いてくれる友人・知人や家族です。「あなたが死んだりしていたら私は私はどんなに悲しかったろう 、あなたが生きていてくれてうれしい、再会できてこんなにうれしいことはない」といってくれる人の存在こそが、心のケアにつながります。共に泣き、共に再会を喜びましょう。

・寝ること、食べること、生きること
 明日の心配は山のようにあると思いますが、ひとまず寝ましょう。少しでもいいので食べましょう。そして、安眠できる環境を整えていきましょう。眠らないことは、心と体に大きな負担をかけます。もし、食欲がなくても心配はいりません。それは、興奮と緊張状態で空腹を感じないかもしれないからです。でも、少しでもいいので食べましょう。エネルギーを蓄えましょう。食べることは生きることの基本です。体を元気にし、心をケアしましょう。心と体は、それほど別々のものではありません。不眠や食欲不振が長く続くときには、誰でもいいので、そのことを話してください。


<災害直後に..>
 恐怖感と絶望感は、心や体にさまざまな変化、症状を伴います。あなたがおかしくなったのではなく、誰だって、そうなります。あなたの家族や友人も同じです。でも、いつまでもそのままではありません。大丈夫です。

・身体の不調
 頭が痛い、おなかが痛い、吐き気がする、下痢、便秘、めまいがするなど、身体の不調を訴えることも多くなるでしょう。

・心の不調
 あなたはいま、とてつもないストレスに晒されています。気だるく動けないといった不調がおきても心配ありません。あなたも周囲の人も同じです。ぼうっとしている人もいるでしょう。瓦礫の山を、ずっと立ちつくしている人もいるでしょう。イライラすることもあるでしょう。心が傷ついているのですから、あたり前のことです。
 風邪を引けば、鼻水がでたり、咳がでたり、熱がでるように、とてつもない大きなストレスを受ければ、一時的に怒りっぽくなったり、泣きたくなったり、記憶が混乱したりするのはあたり前のことです。あなただけではありません。皆、同じです。きちんとした心のケアをしてあげれば、ゆっくりとゆっくりと、もとの元気なあなたに戻るでしょう。焦らないでください。

・災害後ストレス(ASD:急性ストレス障害)
 大災害のような命の危険を体験したあとの心身の不調が強くなると、ASD(急性ストレス障害)の症状を伴うことがあります。「障害」といっても、いわゆる病気ではありません。ASDになったとしても、あなたが弱いからなったのではあません。
(ASD:急性ストレス障害)
 震災にあった多くの人は、大地震や大津波の恐怖や不安が突然よみがえってきたり、怖かった場所には行けなくなったり、小さな揺れや音にも、びくっとしてしまいます。ビルが崩れてくるイメージがわいてきたり、小さな振動や音にっびっくりしてしまうこともあるでしょう。中には、何でない雨が怖いと感じることもあるかも知れません。こういったことは、ごくごくあたり前のことです。ただ、このような感覚が強くでると、ASDなどと診断されることがありますが、多くの人は、数日から数週間で自然に元に戻ります。
 これらの症状が長く続き、PTSD(外傷後ストレス障害)にならないように注意が必要です。

・ストレスと上手につき合うために..
 ストレスがやってきたとき、私たちは、ショックと悲しみを乗り越えて、普通以上に頑張ります。茫然としてしまうこともあるけれども、逆に、エネルギッシュになることもあります。それは、ご飯を食べなくても、寝なくても大丈夫だと感じるほどです。人は、そのように危機を乗り越えるようになっているのです。
 しかし、その後は、ガクンと心身の調子が落ちてしまいます。たとえば、気丈に家族の葬儀を済ませた後で、がくんと落ち込むようなものです。
 哀しみ、やるせなさをグッと我慢することは、一方で、心と身体に大きな負担をかけているのです。誰にも弱みを見せず、ひとりで我慢し続けていると、その後、徐々に心身の不調がでてきて、一旦不調の症状がでると長引いてしまいます。哀しみ、やるせなさを吐きださず、心の奥に溜めたままにしておくと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に、つながってしまうことがあります。
 ですから、身体を休ませましょう。食べさせましょう。眠たくなくとも、横になりましょう。食欲がなくとも、一口でも食べましょう。いま、頑張っている人は、休みましょう。


 あなたは生きています。辛くとも生きています。今は、悲しみに打ちしがれているかも知れません。何も考えられず、ただ泣いているだけかもしれません。泣きながら棺にしがみつき、崩れ落ちているかも知れません。行方不明のまま、安否すらわからず、棺すらないのかも知れません。すがりつくご遺体すらないのかも知れません。
 もしかしたら、泣くことすらできないのかも知れません。泣くことすらできなかった方が、泣くことができるようになり、語れなかった方が語れるようになって欲しいのです。時間はかかるかも知れませんが、そのときを待っています。
 人は、とてつもなく哀しいとき、 どうしようもなく落ち込んだときは、泣くしかありません。そうして、その深い深い哀しみの先に、新たな一歩を踏みだすことができるようになるのです。

<死別の悲しみを癒すための10の指針>「愛する人を亡くした時」E.A.グロルマン.日野原重明.松田敬一著)
・喪の作業:悲しみをいやすグリーフ・ワーク
人はみな、愛する人との別れを経験します。この死別の深い悲しみを乗り越える作業を、喪の作業(グリーフ・ワーク)と言いま。これほどまでに、深く絶望的な思いを持った経験を、でも、多くの人がしているんですね。

・悲嘆(グリーフ)
 愛する人との死による別れを体験した人には、様々な巨大なストレスが降り注ぎます。死による喪失から生まれる深い心の苦しみをグリーフ(悲嘆)と呼んでいます。
 悲しみを乗り越える、悲嘆のプロセスでは、はかり知れないほどの心と体のエネルギーが必要になってきます。時間もかかりますし、周囲の支えも必要です。
-グリーフ・ワークの4つの課題-
 悲しみを乗り越えるとは:悲嘆の仕事(喪の作業、グリーフ・ワークgrief work)を成し遂げるための四つの課題、4つのハードル。
1.死別の現実を受け入れる。亡くなったことは分かっているとはいえ、実感を持って受け入れるには時間がかかります。
2.死別の苦しみ、悲しみを受け入れる。つまり、しっかり悲しむ。悲しみ、苦しむことなしに、悲しみを乗り越えることはできない→とてつもなく悲しいとき、どうしようもなく落ち込むとき
3.変化した環境に適応する。夫や妻のいない生活、子どもや親のいない生活に慣れていきます。徐々に、少しずつ。
4.亡くなった方に注いでいたエネルギーを、新たな方向に向け変える。長い時間の後ですが、亡くなった人のことばかり考えていた人が、新しい希望を持ち始める。このようにして、人は悲しみを乗り越えて行きます。
 
グリーフケアの本『“突然の死”とグリーフケア 』
喪の作業を成し遂げるためにかかる時間
 喪の作業、悲しみを乗り越える道のりにかかる時間は、妻や夫の場合で1~2年、子どもの場合は2年~5年といわれていますがが、大きな個人差と多様性があります。大災害の場合は、さらに複雑です。だからこそ、周囲の協力、ケアが必要です。あなたは、一人ではありません。あなたを助けてくれる人が、きっといます。

→暴力で傷ついた心と、震災で傷ついた心の回復のステップは、ほぼ同じです。<カテゴリ>「心のケア、苦しみを解き放つために..」の中の『DV被害者の抱えるc-PTSD。回復にいたる6ステップ』をご覧ください。



もくじ   3kaku_s_L.png   [Ⅶ-22] 継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る
FC2 Blog Ranking
   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

~ Trackback ~

トラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【<サンデー毎日>サンデー時評「言葉の力」が衰えたのはなぜか】へ
  • 【<産経新聞>元少年3人、死刑確定へ 最高裁 連続リンチ殺人、上告棄却】へ