あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-5]<虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!

<毎日新聞>殺さないで:親権見直し/5止 ほんろうされ続け

 
 <時事通信>「癒やし」イメージ、女性が被害=ブーム背景、家族に隠し―神世界事件 <毎日新聞>殺さないで:親権見直し/4 放浪する「裸」の未成年
2011年3月7日(月)13:00

 「母と一切の関係をなくしてほしい」。西日本の男性(26)は8年前、かつて自分が起こした事件で少年審判の付添人だった弁護士に訴えた。
 男性は幼い頃、暴力団関係者の父親の親戚宅を転々とさせられた。小学生になってからは児童養護施設に行かされた。中学生の時には車の窃盗を繰り返し、送致された児童自立支援施設から脱走。少年院に収容され、出院直前、自殺を図って一命をとりとめた。
 その後、母の家に引き取られたが、食事は母や異父兄と別にとらされた。兄は大学に通ったが、男性は中卒で働くよう言われた。在日外国人の母親は、養育費を兄の実父からだけ得ていた。少年の理解できない外国語で兄と話し、目配せしあう。自分が無視される日々にいたたまれず、シンナーの吸い場所を求めて車を盗み、少年鑑別所に入れられた。
 若者支援のグループホームに行くことになり、自宅に荷物を取りに戻ると、持ち物はごみ袋に入れられ、ベッドも解体されていた。「うわーっ」。窓ガラスを割って飛び出した男性に、外から戻った母親が殴りかかった。路上でもみあう母子を弁護士が引き離した。
 「何でみんな、そんなに笑ったり話すことがあるの」。男性はグループホームで、責任者の女性に言った。それでも母の電話を待ち続けた。仲間になじみ、工場に通い始めて半年後。家裁の調査官に「お母さんは引き取りたくないと言っている」と告げられた翌日、盗んだ車を暴走させ、次々と他の車に衝突。最後は車を乗り捨て、対向車に飛び込んだ。「死ねなくてごめんなさい」。駆けつけた女性に泣いてわびた。また鑑別所に行った後、母の元に戻らざるを得なくなった。
 母と顔を合わせぬまま土木作業に出て、食事は自炊した。だが、今度は1年もたたずに母が家を出た。「なんで母親に振り回されるんだ」。03年冬の深夜、シンナーでもうろうとしながら弁護士へ電話した。未明まで弁護士が説得し、ようやくシンナーの袋を手放した。男性がその直後に求めたのが母親との関係を絶つことだった。
 弁護士は「このままでは、母を殺すか、本人が死ぬかになってしまう」と、母親の親権剥奪の検討を始めた。未成年者の「本人申し立て」を目指したが、過去に却下された例が判明し断念。男性は家を出て、住み込みで働き成人した。
 親権喪失宣告は親族か検察官、児童相談所長が申し立てる。しかし、身寄りのない場合は、児相さえ乗り出すことはほとんどなかった。民法改正案は、本人が申し立てられるようにした。背景には、親のくびきから逃れようとする一方、命がけで親とつながろうと苦悩した男性のような子供たちの存在もある。
 「血は切れんのだわ」と言う弁護士に男性は「なんでだよーっ」。申し立てに苦闘していた頃の男性の叫び声が、弁護士は耳から離れない。男性の連絡が絶え、4年以上が過ぎた。【野倉恵】=おわり



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