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[Ⅶ-13]<殺傷事件。詐欺・恐喝、少年犯罪>新聞事件簿。歪んだ心が引き起こす

<産経新聞>積み重ねた嘘の果て…夫婦殺害後、妻も殺して自殺した“ペテン男”

 
 <産経新聞>叶わぬ恋仲が殺意に…28歳人妻と23歳学生 <産経新聞>急成長する「援デリ」の“うまみ”と“落とし穴
2月13日(日)22時13分配信

【衝撃事件の核心】
 兵庫県西宮市の建築士、水田実さん(62)と妻、輝子さん(62)が昨年11月、自宅兼事務所で血だらけの他殺体で見つかった。凄惨な夫婦殺害事件は、すぐに金銭トラブルのあった輝子さんの知人の男(61)が捜査線上に浮かんだ。ところが男は自宅マンションで妻を殺害し、県警甲子園署捜査本部の事情聴取直前に飛び降り自殺した。今年1月10日、共犯として三宅則行被告(35)=殺人罪で起訴=が逮捕され、その供述などから男が架空の投資話をでっちあげる詐欺行為を繰り返していた素性が判明してきた。夫妻殺害は嘘を重ねた「ペテン人生」の成れの果てだったようだ。

 ■思わぬ展開
 阪神甲子園球場の東約1キロにある住宅や会社事務所などが立ち並ぶ西宮市小松西町。その一角にある自宅兼事務所1階事務所とガレージで昨年11月12日、変わり果てた水田さん夫妻が発見された。
 ガレージのドアの表面に多量の血が付着しているのを見つけた近隣住民が交番に通報した。数日前からガレージのシャッターが赤くなっていたことに気づいていた住民がいたが、「ペンキと思った」。結局、事件が発覚したのは夫妻が殺害されて4日後だった。
 夫妻はともに鋭利な刃物で首や心臓など10カ所以上を刺されており、輝子さんは事務所で、水田さんはガレージ内の車の脇で発見された。事務所内は打ち合わせ用のテーブルやいすが横倒しにされ、接客用とみられる湯飲み茶碗などが散乱。床一面が「足の踏み場もないくらい血だまりだらけだった」(捜査関係者)という。
 現場検証の結果、湯飲み茶碗は4つあり、足跡の数などから、捜査本部は複数犯と断定。さらに調べたところ、輝子さんの携帯電話の着信履歴などから、男が昨年11月8日夜に水田さん宅を訪れる約束をしていたことがわかった。
 また、男の訪問日時が夫妻の死亡推定時刻とほぼ一致することから、捜査員が男に連絡。同月17日夜には重要参考人として事情聴取する約束を取り付け、男が住む大阪市西淀川区のマンションで捜査員が張り込んでいた。
 ところがこの日、思わぬ展開が待っていた。捜査員がマンションから少し離れて男の様子をうかがっていたところ、突然「ドスン」と鈍い音がマンション周辺に響き渡った。
 「飛び降りた」。捜査員は男が自殺を図ったことに気がつき駆けつけたが、すでに手遅れだった。直後に男の部屋から煙が上がり、寝室で男の妻(61)が死亡しているのが見つかった。男は捜査が迫ってきたことを察知し、数日前に妻を殺害、飛び降り自殺を図る直前に室内に放火していた。

 ■動機は嘘の清算?
 男は輝子さんが約30年前に大阪市内の広告会社に勤務していた時代の元同僚。輝子さんが先に退職し、それを機に交流は途切れていたが、数年前に再会。男が輝子さんに架空の投資話を持ちかけたとみられる。
 捜査本部が、関係者の預金口座を調べたところ、平成19~21年に輝子さんから計約1千万円が男の口座へ振り込まれていたことがわかった。一方、男からは1度だけ100万円の送金があっただけだった。
 また、携帯電話の通話履歴から、輝子さんは昨年10月ごろから男と頻繁に連絡を取り合っていたことも判明。輝子さんの携帯電話の録音機能に一部の会話が残っており、殺害される3日前の会話で「月曜日(昨年11月8日)に間違いなく行く」と告げていた。さらに水田さんの部屋に、男が新たな“マンション投資話”のために訪問するという趣旨の記載があるメモが残されていた。
 このため捜査本部は、輝子さんから返済を迫られていた男が、約1千万円を清算する代わりに、新たな投資話をする名目で水田さん方を訪れ、殺害に及んだとみている。

 ■ペテン人生の果て
 「男はペテン師、こいつの人生は嘘ばかりだ」。
 ある捜査幹部は、男の人生についてこう話す。三宅被告が逮捕されたことで、徐々に男の素性が明らかになってきた。
 かつて男は、輝子さんと同じ広告会社に勤務後、自身で広告会社を設立したものの、数年で倒産した。一時は高級マンションに住んでいたが、会社倒産後は自己破産するなど困窮。このため数年前に大阪市内の飲食店でアルバイトを始め、その際の同僚だったのが三宅被告だった。
 男は三宅被告ら飲食店の同僚に「ネイルサロンを経営している」「外資系の金融機関の社員で飲食店は副業」などと偽り、信じさせるために、一番上の1万円札だけ本物をのせた札束を同僚らに見せつけることもあった。
 同僚などに「現金入りのアタッシェケースを駅のコインロッカーへ運べば10万円を支払う」などの嘘のアルバイトを持ちかけた。持ち逃げしないための“保険”として、消費者金融のカードを作らせて預かり、勝手に現金を借りるなどやりたい放題だったという。
 男の話術は巧妙だったといい、三宅被告ら同僚の何人かはまるでマインドコントロールにかかったように心酔していた。
 約1千万円の返済を迫っていた水田夫妻が邪魔になった男は、夫婦殺害を計画。三宅被告に「(金融機関の)仕事で差し障りのある夫婦がいるので殺すのを手伝ってほしい。報酬として1億円払う」などと依頼。住宅ローンなどで数千万円の借金があった三宅被告は、承諾したという。
 三宅被告は犯行当日に男と水田夫妻宅を訪問。実際に刃物で水田さんを刺すなど殺害を手伝ったが、1億円の報酬は受け取っておらず、これも男の嘘だった。
 三宅被告は詳細に男との犯行について供述しているが、三宅被告は水田夫妻と面識はなく、詳しい経緯は聞かされていなかったとみられ、事件の全容は明らかになっていない。
 男は、水田夫妻以外からも架空の投資話で現金を集めていたとみられるが、なぜ水田夫妻だけに殺意を抱いたのか。返済を免れるために殺害したのなら、なぜ自身の妻まで殺害し、自殺を選択したのか。今後、三宅被告は裁判員裁判で裁かれるが、真相を語ることができる唯一の男は、もうこの世にはいない。




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