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[Ⅶ-21]<脳とからだ・人類の発達。医療の最新治療>プレス。

<ナショナルジオグラフィックニュース>恐怖や不安を克服する脳細胞を発見

 
 <ナショナルジオグラフィックニュース>人の災難を喜ぶいじめっ子の脳 <ナショナルジオグラフィックニュース>熟睡のカギを握る脳波が明らかに
July 9, 2008

 ある特別な脳細胞の働きによって動物が恐怖や不安を克服していることが、新しい研究で明らかになった。同じような状況で恐怖を感じていない場合の記憶を思い出すことで、その恐怖を乗り越えているという。この発見は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような不安にかかわる病気のための新薬の開発につながる可能性がある。
 このプロセスは、例えば、兵士が家庭に戻ったときに、戦場で聞いたのと同じ騒音を聞いてもすぐに恐怖を連想しないようにする学習のメカニズムだ。従来は、扁桃体を構成している細胞のうち、どの部分がこのプロセスを直接つかさどっているのか識別するのが難しかった。
 ニュージャージー州ラトガース大学の神経科学者、デニス・パレ氏の研究チームは、脳細胞を選択的に除去する手法を用いて、「インターカレート(ITC)ニューロン」と呼ばれる細胞が恐怖の克服に欠かせない部分であることを突き止めた。「研究データによると、恐怖感を忘れるのではなく、特定の状況で恐怖につながる刺激を受けても、恐れないようにすることを学習している」とパレ氏は言う。
 パレ氏のチームでは、まず、ケージの中を自由に歩き回るラットに特定の音を聞かせてから足に軽い電気ショックを与えて、音とショックの関連を覚えさせた。ラットはその音に恐怖を感じて、音を聞くたびにその場で数秒間、動きを止めるようになった。さらに、電気ショックを与えないで同じ音を聞かせ、音がしても怯えなくてよい状況をラットに記憶させた。
 研究チームは次の日、実験対象のラットのうち半分に、ITCニューロンが機能しなくなる標的薬を投与した。1週間後に音を聞かせたところ、ITCニューロンが正常のままのラットは、音が鳴っても電気ショックが起きないことを覚えていたため、正常な行動を続けた。しかし、ITCニューロンが損なわれたラットは音を怖がり続けた。音を聞くたびに動きを止めて、もう来ないはずの衝撃を不安げに待ち構えていたという。この結果によって、ITCニューロンが「消去記憶」(恐怖の克服を助ける安全な瞬間の記憶)の形成と表出において重要な役割を果たしているという推論が実証されたことになる。
 プエルトリコ大学医学部の神経科学者、グレゴリー・クワーク氏は今回の発見について、恐怖症や不安の症状を治療するための新しい標的が薬の開発者に提案されたと話す。不安の症状に悩まされている人は、ITCニューロンの“スイッチが切れている”ため、特定の状況において消去記憶よりも恐怖の記憶の方を選択している可能性がある。「薬を使ってこの細胞の興奮性の“スイッチを入れる”ことができれば、恐怖の表出を抑えて、消去記憶の表出を促すことができるだろう」とクワーク氏は述べている。

Image courtesy 3D4Medical.com/Getty Images




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