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[Ⅶ-9]<ハラスメント・体罰(暴行・傷害)>新聞事件簿。優越感充足、構造的暴力

<産経新聞>「アカハラ」准教授処分 愛媛大

 
 <読売新聞>実験失敗の院生に“罰金”34万…准教授を懲戒 <プレジデント>書き出し~具体的な相手を想定する~「理数脳式」多忙人、手強い相手も落とす文章術【1】
10月13日(土)7時55分配信

 愛媛大学は12日、大学院医学系研究科の40代の男性准教授がアカデミックハラスメントをしたとして、13~26日まで14日間の出勤停止処分にしたと発表した。
 大学によると、准教授は平成21年6~7月、自らの研究室に所属する男子学生に対し、遅刻を重ねたことを理由として早朝出勤を命じたり、実験を失敗した際に器財・試薬費として約25万円を支払わせたりするなど、学生の心身の負担に十分に配慮することを怠ったという。
 同年7月14日、学生が大学の人権問題相談員に相談。大学側は、学生が愛媛県警松山南署に強要容疑で告訴したことや、その後学生と連絡が取れなくなったことから、詳しい調査は行わなかったという。24年1月、准教授から「不起訴処分になった」との報告を受けた大学は、調査委員会を立ち上げ、聞き取り調査を行った。
 大学は今回の処分について「総合的に判断したもので、適切な処分だと考えている」とコメント。またこの日、准教授は大学から懲戒処分書を受けとった。
 大学は「ハラスメント関係の学内アンケートを実施するなどし、再発防止に努めたい」としている。



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~ Comment ~

 

不起訴になったと言うことは
損害賠償して告訴を取り下げてもらったんでしょうね。

コメントありがとうございます。 

 コメントを残していただきましたので、「問題提起をしていただけた」として、少しコメントをさせていただこうと思います。
 本記事の加害者を庇うつもりはありませんが、「不起訴となる」理由には、a)嫌疑なし、b)嫌疑不十分、C)起訴猶予があるので、「不起訴」=「損害賠償して告訴を取り下げた(示談が成立した)」とはいい切れません。記事では、「被害者と示談が成立し、不起訴となった」と書かれず、加害者本人が「不起訴になりました」と学校側に述べたとされています。DV被害者支援に携わる立場にある者として、なにが暴力になり、どういう言動やふるまいが人を傷つけるかという視点でものごとを捉えてみると、本記事の情報だけでは、真意を正確に把握することはできません。そして、裏づけのとれていない状況で、「おそらく(きっと)、こうであろう」との仮設(思惑、思い込み)との解釈でモノゴトを決めつけてしまう危険性を考えておかなければなりません。決めつけが、偏見や差別、そして、誹謗中傷という暴力になってしまうことがあるからです。
 当記事の問題は、DVや虐待などを立証するうえでは、夫婦の関係性、親子の関係性という視点で捉えることが重要になります。同様に、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、アカデミックハラスメント、体罰なども、人と人のかかわりの中で行われるものとして、上下の関係、支配と従属の関係性がつくられていくために暴力というパワー(力)が駆使されているかを立証しなければならないわけです。そのため、被害届けを取り下げたり、示談が成立していなくても、刑事事件として、捜査の結果、犯罪の疑いは残るものの、犯罪を裏づける客観的な証拠が揃わず、その結果、裁判において有罪を証明するのが困難と考えられるために不起訴(嫌疑不十分)になっている場合も考えられるわけです。
 夫婦間におけるDV被害に対する損害賠償の捉え方と、会社や学校(国公立の場合は行政(国)を含)といった組織を相手どった損害賠償の捉え方はまったく異なります。当事案は、准教授と学生との間における暴力が問われるだけでなく、大学側と学生におけるコンプライアンス(被害を防ぐ体制の不整備)の問題が問われる問題です。仮に、暴力によって、PTSDや不安障害(パニック障害やうつ病など)を発症し、学校に通えなくなったり、仕事を辞めざるをえなくなったときには、個人を訴えるだけでなく、被害を防ぐ体制の不整備を問う民事訴訟(裁判)が行われることになります。
 こうした事件がおきたとき、私たちは、「不起訴になったのは示談が成立して、問題がうやむやになった(口封じされてしまった)」と考えるところから、「会社や学校などには、暴力被害を防ぐ体制を整備しておく義務があって、そうした体制整備がどうなっているのだろう」と思いを馳せていくことが大切だと思います。私たちひとりひとりがこうした考え方をしていくことができると、夫婦間においても、親子間においても、教師と生徒の間においても、上司と部下の間においても、支配のための暴力を認めないとするコミュニティがつくられ、結果として、暴力を防ぐことになっていくと思います。

DV被害支援室poco a poco 庄司薫
  • #77 DV被害支援室poco a poco 庄司薫 
  • URL 
  • 2014.10/08 13:48 
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