あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴

<中日新聞>【いじめと生きる】第7部 大人たちへ (3)バッシング

 
 <中日新聞>【いじめと生きる】第7部 大人たちへ (4)ばれなきゃ <中日新聞>【いじめと生きる】第7部 大人たちへ (2)見た目
2007年6月30日

親子ともども輪の外へ…

■「一緒」やめた途端 誰も助けてくれず
 長野県安曇野市の主婦(38)の場合は、「グループの喫煙に参加しなかったから」だ。愛知県海部郡の会社員男性(29)は「毛深かったから」。同郡の会社員女性(36)は「優等生でいい子だったから」だし、岐阜県多治見市の主婦(25)に至っては「いつも笑顔だから、ウザイと」。

 いずれも子どものころに受けたいじめのきっかけだ。さまざまなようだけれど、共通点は一つ。子どもの世界では、何であれ、集団の中で「異質」であることが、寄ってたかってのいじめのきっかけになり得る。

 大人は「いろんな個性を認めなきゃ」と、子どもに諭すだろう。例えば、ほら、詩人の金子みすゞだってうたっているよ。「みんなちがって、みんないい」って…。

 が、岐阜県安八郡の主婦(36)には到底納得がいかないだろう。

 今は小学生の長男が幼稚園の年長組だったころ。園への送迎で顔を合わせる近所の六、七人の「ママ友」たちが、突然、そろって、目も合わせてくれなくなった。

 それまでは、いつもみんなと一緒だった。誘われたら親子での外出は無論、親だけで雑談する喫茶店にも必ず出かけた。リーダー的なママが「あのお母さん、ちょっと派手よねぇ」と言えば「私も思ってた」と相づちを打った。

 だが、内心そう思ってもいないのに調子を合わせることにも、そういうつきあいを続けることにも気疲れしていた。それで、ある時、誘われても顔を出さなかった。それが何度か続いた。「みんなと一緒」をやめたのだ。

 すると、途端に、主婦への無視が始まった。運動会の日、園庭に行くと、ママ友だった一人から、わざわざ「みんなの場所はとってあるけど、あんたの分はないよ」と言われた。

 「みんなと違う」ことへの“報復”は彼女の長男にも。鬼ごっこをしている友達グループに、長男が「入れて」と近寄っていくと、リーダー格の子が叫んだ。「おまえとはママが遊んじゃダメって言ってたからダメ!」。以降も長男は仲間外れにされ続けた。

 名古屋市守山区の女性(21)は勤めていた幼稚園で、みんなと違って何かをうまくできない子がいる時、ほかの子に「やさしく教えてあげてね」と声をかけるようにしていた。

 しかし、彼女自身は同僚に、そうはしてもらえなかった。

 彼女によれば、昨春、短大を出て、その幼稚園に勤めたばかりのころから、連日のように先輩にミスを責められた。夕方からは上司と二人で居残り反省会。次第にほかの同僚たちも、自分たちとは違う教え方やミスを厳しくとがめるようになっていった。

 例えば、運動会の練習。全クラスでやるのに、彼女にだけ知らされなかった。練習が終わるころ、同僚が教室にきて「あなたのクラスだけなぜ来ないの?」。

 ストレスで急性胃炎に。休んだ翌朝、同僚らの前で謝ると「全然申し訳なさそうじゃない」。嘔吐(おうと)が続き、ついには、朝、出勤しようと家のドアに手をかけても開けられなくなった。結局、昨年末、退職した。

 同僚は約二十人。同期の新人もいたが「誰も助けてくれなかった」。逆に、子どもらの前で「子どもの前に立つ資格がない」などと言葉を浴びせられた。

 「管理職ユニオン・東海」の書記長、平良博幸(47)は言う。「職場いじめの場合、周りの同僚たちも自分の身を守ろうと、いじめの加害側につくか、黙認する。そうして、一人へのバッシングの風が巻き起こるんです」

 あのママ友によるいじめにあった主婦が、言う。

 「大人の世界がそういうふうだから、子どももそうなるんじゃないかなあ」 (敬称略)

 <子どもたちから> 
 「個性、個性って先生は言うけど、大人の世界だって、でしゃばったらやられるのに、何言ってんのーと思う」「先生だって結局、みんなと同じことしか言えないし」「そうそう」。浜松市中区の学習塾の教室にいた中学三年の女子三人の意見は“みんな一緒”だった。「大人の本音は結局、人並みが一番」「『いい学校入って、いいところに就職を』って、みんな言うし」。異質を認めようと、そんな大人が言っても「説得力ないよ」…。




もくじ   3kaku_s_L.png   [Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴
FC2 Blog Ranking
   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

~ Trackback ~

トラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【<中日新聞>【いじめと生きる】第7部 大人たちへ (4)ばれなきゃ】へ
  • 【<中日新聞>【いじめと生きる】第7部 大人たちへ (2)見た目】へ