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[Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴

<中日新聞>【いじめと生きる】第6部 @ネット (4)依存の裏側

 
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2007年6月5日

両手の親指で瞬時にメールを作りあげる


メール1日200通 「孤立の不安」潜む
 多いときは二百通を超える。名古屋市の高校二年の少女(16)が一日にケータイから発信するメールの数だ。

 朝一番、まだ午前七時前。

 今日は1便の2両目の真ん中

 この連絡で、通学で友人と同じ電車に乗れる。

 次はいつも七時ちょうど。

 おはよ起きろー♪

 別の高校に通うカレシへの目覚ましメールだ。そして、直前まで充電したケータイを手に家を出る。学校へ行くと中間テストが返された。

 アタシ数B赤点。赤点初体験

 授業中、ケータイの使用は禁止だから、こっそり送信する。しばらくして友人から返信。

 やばい。古典9点

 休み時間は友人と面と向かっておしゃべり。「だからメールはしない」。トイレに行くと、ゴキブリが出た。授業が始まると、また、こっそり報告する。

 ゴキとの激闘を繰り広げましたinトイレ

 下校。帰る途中に知っている先輩を見かけた。

 〇〇先輩に会った △△(高校名)の彼女とおててつないでデートしてたっ

 夜、自室から友人に。

 にゃにゃい人肌恋しいお時間です(笑)

 就寝前はカレシへ。

 お疲れさま…

 この少女の場合、メールの送受信料金も含む一カ月のケータイ料金は約一万円。が、仮にパケット通信(メールやウェブサイト閲覧など)が使い放題の定額制でなければ「月二十万円はかかる」という。

 少女は決して特別ではない。本紙が名古屋近郊の中高生にアンケートした結果、ケータイをもつ百七人のうち、28%が「一日にメールを五十回以上送信する」。62%が「ケータイは肌身離さずもっている」と。こんな声もあった。「いつでもメールできるよう、おふろにもビニール袋に入れて持ち込んでます」…。

 「多いと二百通」の少女の話では、春、新しいクラスは、赤外線通信機能つきケータイの頭を互いに向け合い、メールアドレスの交換をすることから始まる。「よくメールをする子は友達関係が幅広い」。女子の間では“派閥”があるが、よくメールをする子は別の派閥の子ともメールでつながっているという。

 メールは友人関係にプラス、というデータもある。法政大教授(臨床教育学)の尾木直樹(60)のゼミは、一都五県の小中高生約四千人を調査。結果、中高生の約三人に一人が、ネット(メールやチャット、掲示板など)を始めてから「前よりも友達と仲良くなった」「友達が増えた」と感じていた。一方で、「返信がこなくていらいらしたり不安になったりする」と答えた中学生が16%、高校生も27%に及んだ。

 愛知県の高二女子(16)は、ある時、友人からの「おはよう」メールに返信しなかった。登校すると、その友人を含めいつも一緒の四人組に無視された。今も関係がぎくしゃくしている。

 「メールが友達をグルーピングしていく不安や不気味さがある」と尾木は言う。だからこそ「返信が少しでも遅れると、仲間外れになるのではないかという強迫観念にさいなまれる」。つながりを切れば、いじめの対象になりかねない。メール頻度の高さは、そんな恐怖感の裏返しなのかもしれない。

 「多いと二百通」の少女も言う。「メールは打つ前にちょっと考える時間があって、性格が作れるから。本心と真逆の事も書ける。そういう面でケータイは怖いかな」

 彼らはケータイを器用に操りながら、縛られているようにも見える。 (敬称略)




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