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[Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴

<中日新聞>【いじめと生きる】第6部・@ネット (2)エンドレス

 
 <中日新聞>【いじめと生きる】第6部・@ネット (3)エスカレート  <中日新聞>【いじめと生きる】第6部・@ネット (1)闇からの中傷
2007年6月3日

ありふれたチャットでの会話。ゴンがいじられている


“解放”されない…昼も夜も週末も
 「いじられキャラ」だった友人が部活動をやめた。その本当の理由を後で知り、同じ部活仲間だった名古屋市の中学三年の少女(14)は驚いた。友人から直接聞いていた理由は「習い事を優先させたいから」。しかし、友人は、別の知人にはこう打ち明けていた。「部活でいじめられたから」-。

 思い当たることがあった。チャットだ。インターネット上で文字でするおしゃべり。昨秋、友人が退部する約一カ月前から、自分と、その友人を含む部活仲間四人で始めた。平日の夜や休日、四人はそれぞれ自宅でパソコンの前に座った。三日に一度ほど、いつも三時間ほど続けた。

 「今、テレビ何見てる?」「明日の(部活の)試合どうやって行く?」。何げないおしゃべり。誰かが夕食や入浴で途中、いなくなるときは「今からぬけまーす」。戻ってくれば「おかえりー」。

 でも、その友人の場合だけは違った。彼女が抜けるとき、三人は喜ぶように…

 <あ、ぬけた、ぬけた>

 彼女が戻ってくる。

 <うわぁ、帰ってきた>

 <三人で楽しんでたのにね>

 彼女が会話に入ってくる。

 <うちがいたらだめなの??>

 三人が文字の言葉を返す。

 <うん♪>

 友人は部活でも「いじられキャラ」。小学校の時からそうだった。いつもからかわれ役。いじっていた側の少女は「嫌がらせではなく、友達としての冗談のつもりだった」。チャットではむしろ、「顔が見えない分、彼女が嫌だと思ってもわからないから、いじり方は抑えていたつもり」ともいう。

 だが、いじられていた側にとっては、現実からネットまで続く「いじめ」だった。「家に帰ってからや、休みの日にやるチャットの中でまでいじられて、きっと心が傷つけられ通しだったんだ」。少女は今、やっとそれが分かるようになったという。

 ネットのいじめは、時間を問わない。自宅にいる一人の時間にも食らいつく。

 最近、中高生の間で人気なのは、主に携帯電話からのアクセス用に作る自己紹介ホームページ「プロフ」。愛知県の高一女子(15)は、自分のプロフに、仮名の「ゆかっぺ」から嫌がらせをされた。「だからおまえしねっつーの」「お前の顔とそのぅざぃ性格が痛いよっ。いたぁぁぁぁぃ…」(原文のまま)。ある日の正午ごろ突然、始まった書き込みは深夜まで及び、その後も二週間続いたという。

 学校を卒業、あるいは転校しても追いかけてくる。

 インターネット・ホットラインセンター(東京)に通報された、ネットの掲示板への書き込みには、例えば-。

 <横浜市〇〇中学校を卒業した△△を殺す>(〇〇は実在の校名、△△は生徒名)

 <〇〇遺書書いて自殺しろ>(〇〇は卒業した生徒名)

 フリースクール「東京シューレ」(東京)によると、ある女子中学生はいじめに遭った後、学校を辞めてフリースクールにきたが、半年たっても「死ね」というメールが届いたという。

 さらに、掲示板などに書き込まれた中傷や、張り付けられた写真は、やった本人か掲示板の管理人が削除しない限りはずっと残る。コピーされて別のサイトに流出する可能性もある。

 いつでも、どこでも、いつまでも。いじめの矢はネットにのって飛んでくる。

 法政大教授(臨床教育学)の尾木直樹(60)は言う。「かつてはいじめられるタイプの子は金曜日の夜から元気になった。土、日曜日はいじめられない解放感があるから。『あいつらの顔見なくていいやー』と。ネットのせいで、今は、それもない」

 (敬称略)




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