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[Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴

<中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(8)

 
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2007年2月23日

 「いじめ」の一番近くにいる大人-母親と先生たちの座談会。本音のすべてをぶつけ合うには短いひとときだったが、それでも互いのイメージや思いのすき間はいくらか、埋まったようで、座談会後に…。

 〇ヤスシ こんなに保護者の声を聞けたのは初めて。あらためて(教師は)責任の重い仕事だと実感した。きちんと知る、ということも私たちの責任。

 〇ヒロユキ なかなか保護者の話を聞く機会はないから。(いじめられた子の)親としての気持ちが身に染みた。

 ●サクラ 望みはあるな、と。ここにいる先生たちはいじめをほったらかしにする先生じゃないと思う。そういう人たちもいるっていうことが分かったから。

 親のあり方、教師のあり方などを語りながら、いじめを起きにくくする道について考えた3時間半。たどり着いたのは、親と先生は、互いにもっと話すべきだ、ということだった。

 学校への無理難題の要求を研究する大阪大教授の小野田正利(52)も言う。「イチャモンをつける親だって、よく話せばみえてくるもんがあるんだから」

 座談会では、いじめを起きにくくするための具体的なヒントも示された。それもまた、親と先生が近づかないと、できないこと-。

 〇マモル うちは、学校を開放していて、親がいつ来てもいい。「最近廊下が落ち着いてきたね」とか、「またあの子隠れとるわ」とか、そういうこともメモにしていただける。親御さんって、ものすごい頼りになるんで、本当にありがたい。危機感をお互いに共有できると、共通理解もできる。子どもたちは、やっぱ大人の目を気にしますんでね。教室に先生がいる、廊下に親御さんが歩いている、と。やっぱり親御さんや地域の人がくると子どもなりに緊張する。地域に生きてる子なんですよ。子どもの(誰の目も届かない)すき間の時間を埋めていきたい。うちは荒れた学校だったけど昨年あたりから落ち着いてきた。効果は感じる。これは校長次第ですぐできる。

 ●ユウ いつでも見に来て、と言ってくれる先生がいました。「授業参観はよそ行きの顔だから、ふいに来て、見る方がいいですよ」と。でも、校長がそれを許さなかった。(学校が開放され)先生が一生懸命子どもと接してくれているのかどうかも分かる、というのをすごく願っています。

 やはり校長次第のようだ。その1人、東京都の公立中で初の民間人校長、杉並・和田中の藤原和博(51)は断言する。「もはや教員だけで学校経営はできない」

 女性が生涯に産む子供の数(合計特殊出生率)は2005年で1・26と過去最低。長年の低水準で子どもの周りから兄弟姉妹や、近所のお兄ちゃんが消えていった。その結果、子どもに人間関係を教え、大人にする役割を「学校だけが担わされるようになっている」と藤原は指摘する。

 同中では「地域本部」をつくり、親や地域の人ら教師ではない大人たちが図書館の運営や、緑の世話を受け持っている。「学校の中に地域を再興し、学校を核に地域社会をつくる。大人がいっぱいでかかれば、いじめの発見も早くなるし、対処もね」

 小野田もまた学校を核とした地域づくりに賛同する。「お互いを知る」ことはそのための条件であり、地域づくりが「知る」ことにもつながる。

 〇ヒロユキ (自分の学校でも)せめて、年に一度ぐらい、こういう話し合いをしたい。親も先生も反省点や改善策を出して、ざっくばらんにね。今もPTA総会はあるんだけれど、学校の宣伝の場になってるから。

 そう、例えば、この座談会のような場を最初の一歩にしてもいい。(敬称略)

 =第3部おわり

 <座談会> 2月初旬、中日新聞本社で実施。記事化に際し再構成した。参加者の呼称(仮名)は各自が決めた。

 ●母親 サクラ(40)、アキ(50)、トモエ(36)、ユウ(41)

 〇先生 ヤスシ(23)、マモル(43)=中学、ヒロユキ(45)=高校




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