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[Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴

<中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(7)

 
 <中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(8) <中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(6)
2007年2月22日

  先生との座談会に臨んでいるのは、いずれも子がいじめられた経験を持ち、頼りない教師に怒りを感じている母親たち。だが、彼女たちとて、いじめなどの問題に、どう対応するかという「生活指導」にだけ関心があるわけではない。そう、学校は「勉強」するところ-。

□■母親「子は授業力ある先生を信頼する」
 ●サクラ (子が)中二になると、理数系とか言われても教えられないし(笑)。私たちの時代は補習とか、宿題を忘れたらやるまで帰さないとかがあったんですけど、今はそういうことがないんですよ。そういうところを望んでるんですけど。

 ●ユウ 子どもが言ってるのは、(いい先生というのは)上手に教えてくれるって。すっごい分かりやすいって。適当に黒板に書いて「これはこうなんです」って単に説明して終わりじゃなくて、本当に分かりやすく、分かるまで教えてくれる先生がやっぱりいい先生って言ってますね。

 ●トモエ 塾の先生の方が(学校の先生より)偉いって、子どもはそういうようなところを見ている面がある。

  教育カウンセラーの田中典子(46)によれば、母親の批評眼の変化もある。「今は塾の授業を見て『ああ、こんなふうに分かりやすく教えてくれるんだ』と分かるから、それと学校の授業を比べられるんです」

  だが、塾との比較になると先生側にも言いたいことが。

 〇ヒロユキ 塾の先生みたいに勉強のことだけ教えていればいいわけじゃなく、こちらはオールラウンド。

  いじめのケースに適切な対処ができず、母親たちの不信感を募らせた教師の場合、授業はどうだったのだろう。

□■先生「教えるのがうまいと生活指導もしっかり」
 ●ユウ (授業も)全然だめでしたね。

 ●サクラ (子どもが、生活指導が)よかったっていう先生の授業はやっぱり分かりやすいし、「だらだら流れている授業だな」って感じる先生の時は子どもも「よくない」って。しっかり授業ができてた先生をすごい信頼していた。

  子どもたちが、分かりやすい授業をする教師に信頼を寄せ、「権威」を感じている様子が伝わってくる。そうなれば集団のルールも定着し、いじめなどが起きにくい状況をつくり出しやすいはずだ。先生も認めた。

 〇ヒロユキ (授業が)うまい先生は生活指導もしっかりできる。相関関係はあると思うよ。

  都留文科大教授の河村茂雄(47)=心理学=は言う。「授業がうまい、というのは、子どもたちが授業にのっているか、のっていないかを瞬時に判断し、アレンジできる先生でしょ。それって、子どもの様子をちゃんと見られる先生ですよ」

  塾を主宰し、塾に関する著書も多い教育評論家の小宮山博仁(57)も断言する。

  「子どもたちは、学ぶ喜びを体験させてくれる先生を慕う。そういう先生には尊敬の思いも高まる。塾ではそれがストレートに出る。よく分かる授業ができれば子どもたちが増えるし、逆なら塾から離れていく。学校の先生も授業を魅力的なものにすれば、クラスに活気が出てきて、子どもたちの心も安定するはずだ」

  何とか学校にいじめが起きにくい状況をつくろうと、大人は頭をひねっている。だが、その処方箋(せん)を考える時、いじめへの対応策と授業力を、分離して考えすぎてこなかっただろうか。案外、教師の本分、にヒントはあるのかもしれない。(敬称略、つづく)

 座談会 2月初旬、中日新聞本社で実施。記事化に際し再構成した。参加者の呼称(仮名)は各自が決めた。

●母親 サクラ(40)、アキ(50)、トモエ(36)、ユウ(41)

〇先生 ヤスシ(23)、マモル(43)=中学、ヒロユキ(45)=高校




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