あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-12]<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴

<中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(4)

 
 <中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(5) <中日新聞>【いじめと生きる】第3部・母親VS先生(3)
2007年2月19日

  かつて親は子に「先生の言うことは間違いない」と諭した。先生には「権威」があった。今はどうか。母親と先生の座談会で…。

 〇ヒロユキ (権威は)昔と比べればないだろうね。公務員バッシングが影響してるのかね。

 〇マモル (親に)「そういう考え方もありますね」って言われることは結構あります(笑)。子どもと親と教員が集まっている場で言われてしまうと「何だよ、それ」って。

 □■母親「尊敬するよう子に言いたいが」
  先生の言も「参考程度」ということか。いじめの問題を相談した時の不信感があるだけに、参加者の母親たちの言も厳しい。

 ●ユウ 「先生というのは尊敬しなきゃいけない」って子どもに教えたいんだけど、「あの先生はちょっと信じられないからね」って、どうしても言いたくなっちゃう。

 ●サクラ 先生によりけりですけど(笑)。

  団塊世代の静岡大教授、馬居政幸(57)=教育社会学=は言う。「私たちの親の世代にとっては先生はものすごく偉いんですよ。自分の学歴が小学校を出るか出ないかなんだから」

  教師が“高学歴のエリート”視された時代は戦後もかなり続く。団塊世代が大学に進む1960年代後半でも、大学・短大の進学率は20%前後にすぎない。それが75年になると40%近くにまで。そんな世代の女性たちは、80年代から子を持ち、90年前後から「高学歴の母親」として、教師の前に現れ始めるのである。

  「マンガが語る教師像」の著者で広島大助教授の山田浩之(43)=同=によると、70年代の少女マンガで教師は「あこがれの職業」として描かれているのに、90年代のレディースコミックでは「楽な職業」扱い。「もはや教師は特別な職業でなく、権威も低くなった」と山田はみる。

 □■先生「昔と比べれば権威は…」
  「権威なき教師」が子どもと向き合う方法とは?

 〇ヤスシ 自分は年が若いこともあって、友達感覚の先生でいたい。(生徒は)「〇〇ちゃん」って感じで絶えず話してくる。進路の話とか、恋愛の話とかも。

 〇マモル (自分の同僚の中にも)名前の一部で呼ばれている人はいますね。

  ただ、子どもに寄り添いすぎて、集団のルールが定着しないようだと危険らしい。

  都留文科大教授の河村茂雄(47)=心理学=は学級の状態を、集団としてのルールが定着し人間関係も良好な「満足型」、生徒が教師の目を気にするような「管理型」、ルールが定着していない「なれあい型」に分類して調査した。

  小中の各約200学級について、98年と2006年を比較したところ、小学校のなれあい型は倍近い約45%に増加。中学校でも1・7倍に増えていた。

  また、長期的ないじめ被害を訴える子どもの割合は、なれあい型が最も高く、最も低い満足型と比べ小学校で3・6倍、中学校でも倍に達した。河村は「ルールが弱いから、いじめと遊びの境界も見えなくなり、ずるずると(いじめが)悪化しやすい」と言う。

  なれあい型増加の要因を「家庭で、集団生活のスキルを身につけずに学校に入る子が増えたから」とみるが、座談会でも「親の教育」に苦言が飛び出した。

 〇マモル 三者懇談でね、昔は親がしゃべって子どもが黙って、という感じでしたが、最近は、子が親に向かって「おめぇなぁ」と。この子、このまま学校にこれを持ち込んでれば、担任の言うことも聞かんわなぁ、と。

  先生には「親」にいろいろ思うところがあるらしく…。

 (敬称略、つづく)

 【注】●=母親 サクラ(40)、アキ(50)、トモエ(36)、ユウ(41) 〇=先生 ヤスシ(23)、マモル(43)=中学、ヒロユキ(45)=高校。座談会は2月初旬、中日新聞本社で実施。記事化に際し再構成した。参加者の呼称(仮名)は各自が決めた。

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