あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅱ]DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下‥

2.心が壊れた被虐待者が加害者になる! 歪んだ感情が妻子を支配する

 
 3.加害者の性格特性..自分だけが大切、自己愛の塊。自分が勝つこと、有利になることしか考えない Ⅱ.暴力を生みだす心の闇。歪んだ感情が妻を支配する
(1) 母親と同じ女性への嫌悪感が、憎しみを、サディスティック性を生みだした
 幼児が成長し、思春期に迎えるころになると、父親から暴力を受けているのを母親が見過ごす(自らも暴力を受けることから、助けない。守ってくれない)ことに憤りと憎しみを抱きはじめる。そして、心の中で母親を卑下し、侮蔑する中で、母親と同じ女性に対し、嫌悪感を募らせる。女性への嫌悪感は、やがて憎しみに替わり、サディスティックな征服欲を心に秘めていくことが少なくない。
親からの暴力で傷つき、壊れてしまった加害者Dの心は、虚像の世界で、自分に跪く女性像を創りだし、「俺が女を躾しなおしてやる」、「躾し直せるのは俺しかいない」と思い込むようになっていった。そして、自分の妄想.虚像の世界を徐々に心の中で神聖化し、ターゲットを探し、牙をむくタイミングをはかるようになっていったのである。
 被害者Rは、「Dが死んでいる熱帯魚を割り箸でつかみ、台所の流しの生ごみを入れるところ(三角コーナー)に投げ入れるのを見てゾッとした」と話した。そして、「中学生のことをふりかえると、行為障害としての行為は見られた」と話している。
 中学校のときの加害者Dは、仲間を巧みに操り、罪を押しつけ、自身は蚊帳の外と悪びれず、愉快に自慢し、「俺は他の奴らとは違うだろ!」と愉快そうに自慢していた。父親から暴力で虐げられ、荒んだ心は、こうした行いを通じて、自尊心を満足させていたということである。しかし、それは怯えさせるか、金品を与えて成り立たせていた友人関係でしかなかった。
 友だちとの関係づくりに問題を抱える長女Yに対し、加害者Dのそれは自分が注目されるために演じてきた、上辺だけを取り繕い合う偽善的な関係性でしかなったにもかかわらず、「お前のそういう暗いところがダメなんだ! パパは誰とも上手くやってきた。パパを見習え」と、“お前はダメ、パパは凄い”というメッセージを与え続ける。


(2) つくり話で面白おかしく話題をつくり、ご馳走をふるまって尊敬を集めたい
 自己愛に満ちた加害者Dが、長女Yに話す「俺は、上手くやってきた」と信じている姿は、虚像でしかない。いかにも自分がしてきたごとく面白おかしく話すつくり話(嘘)で、ただたんに注目を浴びようとしてきたに過ぎない。
 加害者Dは、「昔、原宿を歩いていたら、ジャニーズにスカウトされた」と得意げに話す。それは、「凄ぉ~い」との反応をえる、注目を浴びたい、一目置かれたい、自分は特別な人間だ思われたい、尊敬されたいという欲求が強いからである。賞賛されたい欲求が強く、話を誇張するのは自己愛性人格障害者の顕著な特徴である。しかしジャニーズ事務所では、社長のジャニー氏がこれまで30年の中でほんの数人に「オーデションがあるからきてみない?(遊びにこない?)」と声をかけることはあっても、事務所としてはオーデションを行うのみで、路上でのスカウト活動は行なっていない。タレント事務所に声をかけられたことは事実かも知れないが、ジャニーズと名を使うことで注目度、関心度はおのずと違ってくる。
 この女性と仲良くなりたいと思ったら、その女性の興味、趣味やよくいく店を徹底的に調べあげ、話題をつくりあげていく。「わぁ~、凄い。よくご存知なんですね」、「凄く素敵なお店ね。よくこられるの?」、「こんなに美味しい料理はじめて」と“尊敬されたい”思いが、加害者Dの原動力となっている。
 しかし後に、虚像だと、嘘っぽいと知れることになる。そして、人は加害者Dのもとを離れていく。加害者Dは、引き止めるには、金品を与えるか、食事に誘いご馳走をふるまうか、暴力で脅し屈服させることしか“術”を知らない。加害者Dには心を許してきた旧友は、誰一人いない。
 婚姻前に加害者Dは、新宿2丁目にある同性愛者・ゲイ向けのバー「ダンディ(閉店)」に被害者Rを連れだしている。男性同士が絡む映像がバックで映し出されている中、「ケンカっぱやかった俺がおちつけたのは、ここに集う身体は男で心は女の人たちとのつき合いの中で、いろいろなことを教わったから」と話している。
 この話には、疑問点がある。ダンディ等のゲイバーは男色・同性愛者が集う場所である。もし、心が女性、性同一性障害である人たちとの間で、加害者Dが性格を変える影響を受けるほどの人間関係を築けているなら、婚約者として祝ってもらっているだろうし、結婚後も良好な友人関係を続けているはずである。加害者Dが話すように、身体は男性で心は女性の性同一性障害者であるなら、自分を受け入れてくれている仲間を大切にする。一方、男色・同性愛者・ゲイの関係であれば、話は別である。ゲイ同士の関係の精神的絆はとてつもなく強く、一生切れるものではない。別れ話はタブー、激しい嫉妬心を伴い裏切りは許さない。バイセクシャルの人たちは、多くの暴力・DV問題を抱えているのである。
 そういった意味で、これも加害者独特の自身を神聖化するための演出、もしくはカモフラージュだと考えるのが妥当である。10数年前から、六本木の華やかなニューハーフショーがハトバスツアーに組み込まれたりしているが、当時の新宿2丁目のゲイバーには、同性愛者・ゲイ以外の男性は近寄りがたく、一人ではなかなか足を踏み入れない場所である。逆に、女性は敷居が低かった。
 加害者Dは、ゲイ的な仕事としてこの場を使っていたことが想定される。
暴力のある家庭環境で育ち、アタッチメント獲得に問題を抱え、なんらかの性暴力被害を受けている被虐待者には、幼児性愛者や同性愛者、そして、サディスティックな性癖をみせることが少なくない。そのため、被虐待者がDV加害者になるときには、被害者だけでなく、子どもへの性暴力が行われていることを疑う必要がある。


(3) 偶然を装い近づき、被虐待者は親となり、加害者になる
 ストーカーやDV加害者(バタラー)は、自分の思い通りにできる女神や人形=ターゲットを中学、高校、大学で一緒だった、職場で一緒だった、通勤で毎日一緒になるといった、当人にとって身近に接点のある女性を選ぶことが多い。
 「ストーカー加害者との出会いのきっかけは?」との問いに、「何年ぶりに偶然会った」、「今度、旅行でそっちに行くから会いませんか?と連絡があった」、「よく行く喫茶店(営業先)で偶然一緒になった」、「まるで、運命のようだった」と、被害女性の多くは話す。それが、何ヶ月もかけて、何年もかけて、綿密に計画された“偶然を装った出会い”であることなど思いもよらない。彼らの用意周到に演出した行為なのである。
 ときに、自身が受けた虐待行為によって、暴力を学び、その心を歪ませて被虐待者は、もっとも危険なタイプのストーカー、DV加害者(バタラー)になっていく。
 父親から女や子どもの屈服のさせ方を学び尽くした被虐待者が、親になり、加害者になる。親になった加害者から暴力を受け続けた実子が思春期にさしかかり、抑えられない感情を母親にぶつけはじめる。喚き散らし、母親に暴言を吐きはじめても、加害者には何も特別な光景には映らない。心を壊しかけている実子であっても、特に気にかける症状には映らないのである。
 加害者Dもまた、長女Yに対し、「ストレスに弱いな!」とにべもない。両親の狂人ざまを見続けてきたのである。“自分もそうだった、どこがおかしいんだ!?”としか思わない。子どもの行いがおかしいなら、自分自身もおかしいことになってしまう。だから、被害者Rの心配を気に留めることはない。


(4) 俺は家の主人。主人に意見、考えをいうのは許せない!
 DV加害者の世界では、常識的なことほどおかしい、狂っているのである。いつも、「お前が悪い! お前が間違っている!」と否定し、非難・批判し、侮蔑し、卑下するのは、妻が常識的で正しいことをいうからである。妻は夫に屈服し、絶対服従するもの、俺は家の主人、指導者の自分に刃向かえるはずがないと母親の姿から学んできた。そして、妻が子どもの様子がおかしいと相談すると、「お前の育て方(しつけ方)が悪い」、「お前が甘やかすからだ」と怒鳴りつける。
 また、暴力のある家庭環境で育ち、アタッチメント獲得に問題を抱え、“わたし”そのものがあやふやである。そのため、家柄とか、長男とか、職業とか、なにか他の代わりとなる名称に固執する。
 父親になにひとつ刃向うことができなかった母親と違って、自分の意見を述べるようになった妻(被害者R)は、「子どもたちにそういういい方をしないで!」と、子どもたちの前で間違いを指摘するようになった。それは、加害者Dにとって、意に反するふるまいだけでなく、恥をかかされた瞬間である。そして、怒りのスイッチが入り、「テメエ、なにさまのつもりだ!」と大声で怒鳴りつけることになる。自尊心が傷つけられ、プライドが損なわれたように感じるのである。それだけでなく、その思いを決して忘れることなく、憎しみを心の中に溜め込んでいく。
 自分の意見など持たないように、躾をし直して、屈服させ続けてきた妻(被害者R)がいま、「私には心がある。もう支配されない」、「子どもを3人Y市に連れ帰って、私が育てる」といいはじめる。離婚を主張し、「養育費、慰謝料を払って欲しい。調停に持ち込む」などと生意気なことをいう。
 加害者Dには、妻のそういう言動、行動は理解できない。母親は父親にそんなことはいわなかったからである。しかも、罵倒して、従わせることしかしたことがないので、どう対処していいかわからない。
 行政やDV被害者支援者に相談していることを聞かされ、「お前は変わった! 指導者が変わるとこうも変わるものなのか!」と怒りをぶつける。自分が妻(被害者R)の考えをコントロールできる唯一の存在、躾し直すことのできる唯一の指導者でなければならない。にもかかわらず、第三者に、DV被害と子どもの問題行動を相談した。この裏切り行為は決して許されるものではない。
 そして、被害者Rのことを、家の秘密を、自分の恥部を話した裏切り者、敵の烙印を押した。
 裏切った者、敵には容赦なく叩きのめすのがDV加害者のルールである。DV加害者は、いったん侮蔑された、傷つけられた、軽蔑されたと感じると、恨みを抱き続け、絶対に許さないのである。
 DV加害者の根柢にある考えは、「俺を裏切ることは、絶対に許さない!」、「俺以外、俺が認める考えと違う考えや意見を持つことを許さない」、「俺が再度、躾をし直してやる」、「どんなことをしても、俺に従わせてやる」、「俺を裏切ったら、どうなるのか思い知らせてやる」、「屈服させ、ひれ伏させてやる」…、それしかない。
 そして、詮索と干渉を強め、外出を牽制し、監視下に置こうと試みることになる。


(5) 俺から逃げるは、親から見捨てられるにつながる。その恐怖心が歪んだ感情を、性癖を生む
 暴力のある家庭環境で育ち、アタッチメント獲得に問題を抱えるDV加害者Dにとって、「妻が自分のもとを去る=妻にも見捨てられる」ことを意味する。被虐待者であるDV加害者の心の奥底には、「自分に関心がない、向かないことへの恐怖」、「見捨てられることへの恐怖」をしまい込んでいる。その見捨てられる恐怖心が、暴力で妻を縛ろうとする背景がある。
 そのため、DV加害者の行動パターンは、母親の気を惹く幼児のように、癇癪を起こしたり、駄々をこねたり、しょんぼりしてみたり、拗ねたり、嫌がることをし続けてみたり、モノを投げつけたり、叩いたり、蹴ったり、あらゆる手を使って、気持ちが自分に向き続けるように仕掛けるのである。幼子と違うのは、優しく愛を囁き、セックスを利用することである。
 セックスをどう捉えるかは、思春期までの親とのかかわり方、親から受けた影響が一番でやすい部分である。
 母親から愛されることのなかった男性は、女性をセックスの対象としかみることができなくなるといわれている。
 女性にセックスを求めることが愛を求めることであり、女性とセックスをすることが、愛情を与えることだと思い込んでいる。女性をみたらセックスをすることしか考えない。ときに、妹(姉)や従姉を見ても、父親になって娘を見ても、セックスの対象にしか考えない。中には、自分勝手な理屈づけで、性的な関係に発展することがある。しかし、逸脱した性行動が、性的虐待であったり、性暴力であったりすることに気がつくことはない。愛情の表れだとはばからない。


(6) 予期できない反応に戸惑い、黙り込む。やがて、報われない怒りを爆発させる
 DV加害者はなにかあると、「でて行け!」と怒鳴り散らす。しかし、怒りに満ちていい放ったものの、心の中では「本当にでていってしまったらどうしよう」という不安感に駆られている。何度も電話したり、メールを入れたりして所在を確認したりする。
 「お前の顔なんかみたくない。帰ってくるまでにでて行け!」といい放ち、出勤したものの、不安感にかられ、いつもより早く帰宅する。そして、「ああ、いたんだ」と声をかけ、ホッと肩をなでおろす。これは、被虐待者ならではの屈折した愛情の示し方、愛情確認のための“試し”でしかない。
 こうした被虐待者ならではのふるまいは、時に、DV被害者に「夫は私と別れたがっている。でて行かないのは私の方」と間違った認識をさせてしまう。被害者自らが、ここに留まる理由づけをしてしまうことは、DV加害者にとっては好都合でしかない。
 加害者Dは、いったんカッとなるともう歯止めがきかない。罵倒しはじめると、過去のことをくどくど持ちだし、気持ちがおさまり尽すまで終えることができない。感情を爆発させる扁桃体に「もう、そのへんで止めとけ!」と前頭葉からコントロールがすることができないのである。それは、感情抑制という脳機能を、2歳10ヶ月までに身につけることができていないことを意味する。
 いわゆるキレやすい。その一方で、後から大変なことをやってしまった、いってしまったと後悔の念に駆られる。そのときは、親に怒られた幼児のように驚くほどしょんぼりとする。その姿はまるで別人のようだ。しかし、その思いが時間の経過とともに、自分の欲求が報われない苛立ちに変わり、突然怒りを爆発させる。DV加害者の衝動性、攻撃性や気分(感情)の不安定さは、尋常を逸しているのである。
 「でて行け! もう終わりだな! 離婚だ!」と脅したつもりが、被害者Rから「わかった。離婚しよう」と予期しない返答が返ってきた。これまでなら「俺に従えないならでて行け! 文句があるなら預かっている離婚届をだすぞ!」と脅し、「女一人で、子ども3人、幼子を抱えて暮していくのは無理だ」と怖気つかせれば、妻を諦めさせることができた。しかし、いまは違う。妻(被害者R)から思いも寄らないことばが、正論がきちんとしたことばで返ってくると、加害者Dはことばを失うしかない。ただ、黙ってその場を立ち去り、部屋にこもる。「どうしてだ! どうしてお前は俺の気持ちがわからないんだ!」と報われない思いを募らせ、ふつふつと怒りが込みあげてくる。
 親から虐待を受け、アタッチメント(愛着形成)獲得ができずに育ったことで、人を信じられない、自分を信じられない加害者Dは、見捨てられ感を回避しようと必死になる。それは、なんとしてでも男のパワーで逃げださないようにしないといけない!との思いに駆られることを意味する。以前にもまして、被害者Rを貶め、非難し、侮蔑し、追い詰めていく。
 「もう一度、徹底的に躾しなおさないといけない!」、「二度とふざけたことをいわないように罰を与えないといけない!」、「跪いて、どんなに詫びを入れてきてもそうそうは許してはならない」と、加害者Dの壊れた心は歪んだ愛情から怒りと憎しみに満ちている。
 どういう手でいたぶって、たてつかないようにしてやろうかと思いを廻らす。加害者Dのサディスティック性を刺激する至福なときだ。怯え、泣き崩れ、屈服する妻の姿に思いをはせてドーパミンを大放出させ、そのときの快感に心をふるわせ、ほくそえむ。
 哀しいかな、やればやるほど、妻(被害者R)の心が放れていくとは考えない。加害者Dは、相手がどう思うか、感じるかに思いを馳せることができない。なぜなら、共感性を持ち合わせていないからである。




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