あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-10]<C-PTSD・心の傷と闇>新聞事件簿。DV・虐待、被害者の苦しみ

<西日本新聞>幼い脳、悲しい防衛本能 性的虐待、言葉の暴力で萎縮

 
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■熊本大准教授らがMRI解析 早期ケアで回復の期待
 虐待された子どもが負う傷は、身体と心だけではなかった。小児期に虐待を受けた人の脳を磁気共鳴画像装置(MRI)を使って研究している熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授と米ハーバード大の研究チームは、性的虐待や言葉の暴力を受け続けた人の脳が萎縮(いしゅく)していることを突き止めた。脳が無言で訴えていることは何だろうか-。児童虐待防止推進月間の11月、友田准教授に聞いた。(河津由紀子)

▼注意力が低下
 研究チームは、4-17歳までに3回以上の性的虐待を受けた米国人の女子大生(18-25歳)23人と、虐待されたことのない同年代の女子大生14人の脳を比較した。
 その結果、大脳半球の後ろ側にある後頭葉の視覚や空間認知をつかさどる「一次視覚野」が、虐待を受けた女子大生の方が14・1%小さかった。
 思春期を迎える前の11歳までに性的虐待を受けた人の方が、萎縮の割合がより大きかった。この萎縮によって、注意力や視覚的な記憶力が低下するなどの影響が考えられるという。
 また、言葉の暴力を対象とした研究では、4-17歳までに保護者から侮辱されたり、暴言を吐かれたりする経験をほぼ毎日受けた18-23歳の男女22人の脳は、そうでない同年代の20人の脳に比べて、大脳半球の側頭葉のなかで聴覚をつかさどる「上側(じようそく)頭回(とうかい)」が左脳で9・2%、右脳では9・9%小さかった。殊に男性は萎縮の割合が大きく、左脳が15・9%、右脳が13・8%縮んでいた。側頭葉だけでなく、頭頂葉にある言語を理解する部分にも萎縮がみられたという。

▼発達が止まる
 萎縮は、虐待をストレスと感じた脳が副腎皮質ステロイド(ストレスホルモン)を大量に分泌し、成長している子どもの脳の一部の発達を一時的に止めることから起きると考えられている。
 では、なぜ虐待の種類によってストレスホルモンが影響する部分が違うのだろうか。
 友田准教授らの研究チームは、このようにみている。
 例えば性的虐待は、親族など身近な人が加害者となることが多い。信頼している相手から思わぬ被害を受けた子は、その行為や相手の姿を見ないように、言葉の暴力を受けた子は、自分を傷つける言葉そのものを聞こえなくするため、無意識のうちにストレスホルモンが働いて脳を萎縮させているのではないか-。
 友田准教授は「防衛本能によって外界から脳への感覚的な情報を拒絶するような、悲しい“発達”を遂げたので
はないでしょうか」という。

▼気付かぬ被害
 厚生労働省によると、2007年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は4万件を超す。
 身体的虐待やネグレクト(育児放棄)は1万5千件以上だが、性的虐待は1293件と全体の約3%に過ぎない。言葉の暴力を含む心理的虐待も次いで少ない7621件(約19%)だった。
 件数が少ない背景として、性的、心理的虐待は、身体的虐待のように目に見えるあざや傷が残らないため、周囲が気付きにくいということがある。
 言葉の暴力による心理的虐待は、怒鳴り声を耳にした近くの住民からの通報などで発覚することもあるが、幼児期の性的虐待は、被害者である子どもが性的行為の意味が分からず、言葉でも表現できないため表面化しにくい。身体的虐待を受けた児童が保護された後、性的虐待を打ち明ける例や「妊娠したかもしれない」と子どもが病院を訪ねて発覚した例もある。
 友田准教授は、虐待による脳萎縮の研究が進めば、発覚しにくい虐待を裏付ける手段の一つにもなると考えている。その上で「萎縮する前に、被害に遭っている子どもの小さなサインに気づき、一刻も早く保護することが重要」と呼び掛ける。
 年齢が低いほど、適切なケアを受ければ萎縮が回復する可能性があるという。

=2008/11/23付 西日本新聞朝刊=



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助けてと言えない 

4/1 22:38
まぁち。
助けてと言えない
私は幼少時代母親と引き離され父親に親族に預けられました。その時に、いとこから性虐待を2年から3年の間に受けてきました。
今は旦那からdvをうけながら、三人の男の子を私一人で(旦那は子供を放置していますから)育てています。
三年前に耳がよく聴こえなくなりました。旦那の暴言を私の脳が聴きたくないと聴こえにくくさせたのだと思いました。
私はかなり脳が萎縮してると思います。
まだ、30代なのに物忘れが激しく視野が狭く生きにくいです。助けてほしいのですが、どうしたらいいのかわかりません。子供達と幸せに暮らしたい。もう自分を押し殺すことはしたくない。
だれか助けてください。

(※)アドレスがオープンになっていましたので、ブログ記事「はじめに」の中で、下記の通り<コメント記載に関してお願い>に記している理由から、一度コメントは削除させていただいたうえで、同じ文面を貼りつけ、コメントとさせていただきました。
なお、いただいたコメントに対して、4月2日12:48、添付されていましたメールアドレスの方に、yahooメールから返信させていただきましたので、確認いただければと思います。
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

<コメント記載に関するお願い>
ブログを訪問し、投稿記事を読まれる方の中には、「コメント」を通じて、さまざまな人の考えに触れたり、活動の輪を広げたりできることから、コメント内でのやり取りを楽しみにしている方も多くいらっしゃると思います。
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