あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-1]<DV・虐待・性暴力被害データ。支援・対応の現状>新聞事件簿。

<神奈川新聞>DV相談の同居女性殺害・・悲劇なぜ防げず、公権力介入難しく、支援制度の周知必要

 
 <毎日新聞>タバコの火で4歳長男虐待 大阪府警が両親逮捕 <毎日新聞>会津若松の生後9ヶ月長女骨折:容疑者「よく叩いていた」
2010年9月23日

 川崎市高津区で起きた女性殺害事件。女性は男から暴力を振るわれていたことを警察に相談し、男は「今後暴力は振るわない」とする上申書を提出、トラブルは沈静化したかにみえた。だが、事件はその数日後に発生。専門家は「未然に防げなかったのか。残念な事件だ」と声を落とす。
 「ドメスティックバイオレンス(DV)をする人は暴力を繰り返す。たとえ一筆書いていたとしても、『なぜ警察に話したんだ』と怒り、より激しい暴力を振るう危険性がある。一時的にでも、保護する手はなかったのか」
 川崎市内の専門家は、こう指摘する。さらに「自治体などの専門窓口に相談していれば、より適切なアドバイスを受けられた可能性もある」と話した。
 高津署によると、女性は15日早朝、自宅で容疑者との間の金銭トラブルや「4、5回殴られた」とするDVについて署員に相談。その後、娘(4)とともに3人で同署に行き、容疑者は上申書を提出した。女性は「暴力を振るわなければ優しい。別れたくない」として、被害届を出さず帰宅。一方、女性は17日朝、娘が通う保育園に「(容疑者が)迎えにきても渡さないで」と言い残していた。事件はその直後だったとみられる。
 DV被害者の支援などを行っているNPO法人「かながわ女のスペースみずら」の理事は「子どもの身に危険を感じていながら、一方で『別れたくない』という思いがある。暴力を振るわれ、客観的には危険な状況にあったとしても、大人の男女の関係に公権力が介入するのは難しい」と指摘する。
 ただ、「母親が男に暴力を振るわれている中で生活している状況は、子どもへの虐待にあたる」とも話し、児童虐待の観点から介入する余地を指摘する。
 警察庁の調査によると、配偶者などからの暴力事案の認知件数は年々増加。DV防止法が制定された翌年の2002年に1万4140件だったのが、07年には2万件を突破し、09年は2万8158件に上る。
 みずらの理事は、県は早くからDV対策に乗り出し、川崎市は基本計画を策定するなど「体制は取れている。しかし、市民に専門機関の存在や支援の仕組みが十分に伝わっていないのではないか。時間はかかるが、周知徹底が必要だ」と話している。



※ ブログ『面前DVの早期発見、早期支援。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?』は、「DV被害支援室poco a poco(代表 庄司薫)」の活動、つまり、「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい」との考えのもと、つまり、「暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正を踏まえながら、離婚調停などでDVを立証するために、現在に至る事実経過をまとめる」など、DV被害者支援に携わってきた活動をブログで公開しています。
 この「第七部 新聞事件簿(カテゴリーⅦ1-Ⅶ22)」は、ブログの“礎”となる『DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年(カテゴリー「Ⅱ」)』、『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(カテゴリー「Ⅲ1-Ⅲ9」)』を“補完”するもので、新聞事件簿の「22分野」については、カテゴリー「Ⅰ」の中の「ブログの構成と意図② 第七部-新聞事件簿」に、それぞれの意図などを整理しています。

DVの本質は、本来対等であるはずの男女(夫婦間、交際者間)の関係に、上下の関係、支配と従属の関係を成り立たせるためにパワー(力)を行使することですから、“関係性”で理解する必要があるわけです。つまり、「上にたとう(支配しよう)とする者」と「下におかれる(支配され、従属させられる)者」という“関係性”であることから、①カテゴリー[Ⅲ-2]「Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか(1)-(6)」、②「Ⅲ-2」「Ⅰ-4-(2)デートDVから結婚に至る経緯」に目を通していただければ、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法、いわゆるDV防止法)」第二条の三にもとづいて作成される「都道府県(市町含む)基本計画」の中で「対象とする暴力として、身体的暴力、性(的)暴力、精神的暴力、経済的暴力がある」との記載が意味するものについて理解を深めていただけると思います。
 そのうえで、本記事のテーマ、相反する拒絶と受容のことばやふるまいを繰り返されることにより思考混乱をおこし、暴力の恐怖により機嫌を損ねないように意に添うようにふるまうなど、暴力に順応することで生活を続けざるをえなくなった、つまり、暴力のある環境で生活を続けること=マインドコントロール下におかれてきたのかを理解していただくには、加害者特性の理解、つまり、DV加害者がどのようにふるまうのかを理解すること、その支配するための暴力により、被害者はどのような“負”の思考パターンに陥っていくことになるのかを理解することが大切です。
 そこで、③カテゴリー[Ⅲ-6]「Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性」に目を通していただき、その中で説明している「感受性訓練に似通った言動パターン」を頭に入れて、④カテゴリー「Ⅲ-2」「Ⅰ-5.被害者心理。暴力で支配、マインドコントロールされるということ」に目を通していただくことによって、“人との関係性”のいう捉え方でDVを認識することがいかに重要なことなのかを理解していただけると思います。
 また、生活を共にしていた交際相手(元を含む)、あるいは、配偶者からの暴力から逃れるために女性センターや警察を通して施設への一時保護を求めたリ、地方裁判所に保護命令の発令を申立てたりすることについては、⑤カテゴリー「Ⅲ-6」「Ⅳ-21.一時保護の決定、保護命令の発令。「身を守る」という選択」で、さらに、⑥「婚姻破綻の原因はDVにある」として、家庭裁判所に離婚(夫婦関係調整)調停を申立てるときには、「Ⅳ.「婚姻破綻の原因はDVにある」ときの離婚(21-26)」において、DV事件特有の問題、そして、それに準じた考え方の重要性などを理解していただけると思います。
 加えて、暴力のある家庭環境で子どもを育てることは、面前DVとして、「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」では“精神的虐待”とみなされることから、暴力のある家庭環境で育ち、再び、交際相手や配偶者から暴力を受けることになった被害者も併せて、⑦「Ⅲ-2」「Ⅰ-1.虐待の発見。DV家庭における子ども」、「Ⅲ-4」「Ⅱ.暴力のある家庭で暮らす、育つということ(6-12)」において、子どもへの心身への影響についての理解を深めていただければと思います。
 なお、「DV被害支援室poco a poco」では、DV被害者支援として、ア)女性および母子への暴力・DVへの相談、イ)「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚調停に向けての支援、ウ)暴力(「暴力のある家庭環境で育った」を含む)で傷ついた心のケアをおこなっています。最初に、カテゴリーⅠ「はじめに」に目を通していただければと思います。




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