あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-1]<DV・虐待・性暴力被害データ。支援・対応の現状>新聞事件簿。

ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害 約5人に1人

 
 ドメスティック・バイオレンス 被害者対応マニュアル(函館市) <山形新聞>DV被害女性の支援拡充、ソロプチ山形「一人でも多く」
2003/04/21

 ドメスティク・バイオレンス(DV)の被害状況が2003年4月11日内閣府発表の「配偶者等からの暴力に関する調査」で分かりました。19.1%の女性が被害を受け、命の危険を感じた女性も4.4%に上ります。調査によると被害を受けた42.1%の女性は「誰にも相談しなかった」と回答しています。この事態を国は深刻に受け止め、DV防止法改正、広報徹底などの対策強化をするとしています。
 被害状況が表に出にくく、被害にあっても相談すべきところがわからない。そして、どのような状況がDVなのか、DVから逃れるためにどうすればいいのか。
 「(財)女性のためのアジア平和国民基金」から今年度も小冊子が出版されました。
 女性が直面している暴力のかたち、原因、結果への国際社会の取組について啓発することを目的にした『女性に対する暴力Q&A』。暴力と気づかない暴力からレイプまで、身近にある暴力をわかりやすく、中学・高校の女子生徒と考える『これって暴力』。武力紛争などによって難民となり、特に女性ゆえに直面する問題点について提起した『難民支援におけるジェンダーの視点』の3冊です。
 さらに基金による研究事業の報告書が出版されました。「被拘禁女性の人権」報告書、「DVに対する男性の意識とDV防止のための加害者教育に関する実情調査」「大都市と農村地域におけるドメステック・バイオレンスへの意識および実態の比較」「在日外国人女性による電話相談の実情調査」「女性の人権に関する大学生の意識調査-韓国、台湾、中国、日本」「女性に対する暴力-各国政府と交換した文書」報告書翻訳の6つの報告書が出版されました。
 DVは犯罪です。被害が潜在化しないようにいろいろな情報を入手できること、すぐに相談所にアクセスできることが早急に求められています。

※(財)女性のためのアジア平和国民基金 
元「慰安婦」の方々への償いを行うとともに、深い反省の上にたって、二度とこのような問題を起こさないように、女性に対する暴力など今日の女性をとりまく問題への解決を目的として、1995年に政府の決定により設立
http://www.awf.or.jp

(井上弘子)



※ ブログ『面前DVの早期発見、早期支援。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?』は、「DV被害支援室poco a poco(代表 庄司薫)」の活動、つまり、「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい」との考えのもと、つまり、「暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正を踏まえながら、離婚調停などでDVを立証するために、現在に至る事実経過をまとめる」など、DV被害者支援に携わってきた活動をブログで公開しています。
 この「第七部 新聞事件簿(カテゴリーⅦ1-Ⅶ22)」は、ブログの“礎”となる『DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年(カテゴリー「Ⅱ」)』、『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(カテゴリー「Ⅲ1-Ⅲ9」)』を“補完”するもので、新聞事件簿の「22分野」については、カテゴリー「Ⅰ」の中の「ブログの構成と意図② 第七部-新聞事件簿」に、それぞれの意図などを整理しています。

DVの本質は、本来対等であるはずの男女(夫婦間、交際者間)の関係に、上下の関係、支配と従属の関係を成り立たせるためにパワー(力)を行使することですから、“関係性”で理解する必要があるわけです。つまり、「上にたとう(支配しよう)とする者」と「下におかれる(支配され、従属させられる)者」という“関係性”であることから、①カテゴリー[Ⅲ-2]「Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか(1)-(6)」、②「Ⅲ-2」「Ⅰ-4-(2)デートDVから結婚に至る経緯」に目を通していただければ、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法、いわゆるDV防止法)」第二条の三にもとづいて作成される「都道府県(市町含む)基本計画」の中で「対象とする暴力として、身体的暴力、性(的)暴力、精神的暴力、経済的暴力がある」との記載が意味するものについて理解を深めていただけると思います。
 そのうえで、本記事のテーマ、相反する拒絶と受容のことばやふるまいを繰り返されることにより思考混乱をおこし、暴力の恐怖により機嫌を損ねないように意に添うようにふるまうなど、暴力に順応することで生活を続けざるをえなくなった、つまり、暴力のある環境で生活を続けること=マインドコントロール下におかれてきたのかを理解していただくには、加害者特性の理解、つまり、DV加害者がどのようにふるまうのかを理解すること、その支配するための暴力により、被害者はどのような“負”の思考パターンに陥っていくことになるのかを理解することが大切です。
 そこで、③カテゴリー[Ⅲ-6]「Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性」に目を通していただき、その中で説明している「感受性訓練に似通った言動パターン」を頭に入れて、④カテゴリー「Ⅲ-2」「Ⅰ-5.被害者心理。暴力で支配、マインドコントロールされるということ」に目を通していただくことによって、“人との関係性”のいう捉え方でDVを認識することがいかに重要なことなのかを理解していただけると思います。
 また、生活を共にしていた交際相手(元を含む)、あるいは、配偶者からの暴力から逃れるために女性センターや警察を通して施設への一時保護を求めたリ、地方裁判所に保護命令の発令を申立てたりすることについては、⑤カテゴリー「Ⅲ-6」「Ⅳ-21.一時保護の決定、保護命令の発令。「身を守る」という選択」で、さらに、⑥「婚姻破綻の原因はDVにある」として、家庭裁判所に離婚(夫婦関係調整)調停を申立てるときには、「Ⅳ.「婚姻破綻の原因はDVにある」ときの離婚(21-26)」において、DV事件特有の問題、そして、それに準じた考え方の重要性などを理解していただけると思います。
 加えて、暴力のある家庭環境で子どもを育てることは、面前DVとして、「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」では“精神的虐待”とみなされることから、暴力のある家庭環境で育ち、再び、交際相手や配偶者から暴力を受けることになった被害者も併せて、⑦「Ⅲ-2」「Ⅰ-1.虐待の発見。DV家庭における子ども」、「Ⅲ-4」「Ⅱ.暴力のある家庭で暮らす、育つということ(6-12)」において、子どもへの心身への影響についての理解を深めていただければと思います。
 なお、「DV被害支援室poco a poco」では、DV被害者支援として、ア)女性および母子への暴力・DVへの相談、イ)「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚調停に向けての支援、ウ)暴力(「暴力のある家庭環境で育った」を含む)で傷ついた心のケアをおこなっています。最初に、カテゴリーⅠ「はじめに」に目を通していただければと思います。




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