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[Ⅶ-11]<家族問題。親殺傷・ひきこもり。性同一性障害>新聞事件簿。どう向合う

<佐賀新聞>自立への苦悩【上】 30代次男が多重債務

 
 <佐賀新聞>自立への苦悩【中】 責任 なすりつけ合い 真西の夕暮れに(彼岸)..
佐賀新聞 09年9月29日

 2006年、暑い夏の日。佐賀市の藤野由香(60)=仮名=は、県外で一人暮らしをする次男裕文(33)=仮名=を訪ねた。アパートの玄関を開けた瞬間、強烈なにおいが鼻をついた。台所、浴室などあちこちに食べ散らかしたカップめんが放置され、カーテンが破れていた。

ギャンブル浸り
 まさにごみ屋敷。目の前に広がる信じがたい光景に足がすくんだ。一緒に訪れた夫の唯士(61)=仮名=と泣きながらごみを集めて捨て、ぞうきんをかけた。体がガタガタと震えた。
 何十枚もの請求書や借用書が無造作に落ちていた。裕文の借金は総額300万円以上。パチンコ店通いは、遊びの度を超え、ギャンブル浸りの状態に陥っていた。
 パチンコや競馬、競輪などにのめり込み、借金を抱える「ギャンブル依存症」。借金だけでなく、うそをつく、仕事に身が入らない、家庭や社会での役割を放棄する、人間関係がこじれる─など、さまざまな問題が生じる。

相談遅く深刻化
 県精神保健福祉センター(小城市)によると、ギャンブル依存症に関する相談件数は2003年度以降、増加傾向にある。06年度には前年比3・5倍の261件に達し、07年度は297件となった。他人への言いづらさから、相談をためらう家族が多く、相談に至ったときは借金が1千万円を超えているなど、事態が深刻化しているケースも目立つ。
 由香は裕文が転職した2001年ごろから、変化を感じていた。もともと頑強なタイプではなく、今でいう”草食系男子”。就職し、親元を離れたとはいえ、頼りなさが残っていた。「生活費が足りない」と裕文が電話口で言えば、こっそりATMに走り、1万円を振り込むことも、しばしばだった。
 転職後はその頻度が増した。依頼される金額も2万、5万円と大幅に増えた。「パンかラーメンなど食べ物を送ってほしい」とも言い始めた。
 「何かおかしい」。意を決して裕文が勤務する会社に電話をすると「1週間来ていません。無断欠勤ですよ」と告げられた。不安は的中した。
 午後11時、コンビニの袋を下げ、裕文が家に帰ってきた。3人が押し黙り、張りつめた空気が室内に漂った。「ここに泊まる」。由香は宣言したものの、一睡もできないまま午前4時、夜が明けた。



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