あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-2]<DV(離婚後のストーカー行為含)>新聞事件簿。身近な女性を救おう!

<朝日新聞>夫に殺意を抱く妻たち 心身にDV追い込まれて

 
 妻から夫への暴力「逆DV」 実際の被害者はかなり多い? 男女間の力関係のアンバランスが、DVの最も大きな要因のひとつ。DVは構造的な暴力 -暴力の車輪を回す、歪んだ社会構造-
朝日新聞 2008.5.23、

夫の死を願う妻がいる。そんな事件を見ていると。背景にドメスティックバイオレンスの存在がうかび上がるケースがある。殺した夫をバラバラにしたとして殺人罪などに問われ、4月に東京地裁で懲役15年の判決を受けた三橋歌織被告の場合もそうだった。
追い込まれる前にできることは。

埼玉県の女性48歳は過去に3度、キッチンから包丁を持ち出し、寝ている夫の枕元に立ったことがある。
「この人がいなくなれば、私はやっと呼吸ができる、と思いました」
 肉体への暴力。でも、耐え難かったのは精神的な暴力だった。
些細な事で怒る夫に家を追い出され、大切なものを壊された。
そのたびに
「お前が悪い」と言われた。
 家族で出かけたドライブで、山道をタイヤが鳴るほど飛ばす夫に「娘が怖がるから」と減速するように頼むと、「嫌なら降りろ」と言われ山中に置き去りにされたこともあったという。
 夫の機嫌に神経をとがらせる日々。自殺を考え、手首にかみそりをあてたこともある。
そのときも、子どもと親の顔が浮かび、思いとどまった。
 約20年耐えた末、離婚した。心的外傷後ストレス障害 PTSD と診断され、今も精神科に通っている。

。。。

東京都内の30代の女性は、テレビで死亡事故や殺人事件のニュースが流れるたびに、被害者の名前が気になる。「もしかして夫では」。しかし、違ったことが分かると、失望感に襲われる。
「事故にみせかけて・・・」そんな妄想を抱いたこともあった。
 浮気をとがめると、髪を引きずりまわされたり、けられたりした。頬をたたかれて、首の骨がずれたことも
あった。そんなとき、「おれにここまでさせたお前が悪い」と言われた。
 診断書をとると体への暴力はなくなった。代わりに、「言葉の暴力」が始まった。
「おれが一番えらい」が口癖で、謝らない。口げんかになると、謝るまで攻められた。
その場を収めるために、土下座をしたこともある。
 福祉事務所に相談すると、「すぐに逃げなさい」と言われた。しかし、別れても、夫は心の痛みを感じないと思う。苦労を背負い込むのは自分ばかり。「だったら夫が死ねば、と思ってしまう」

。。。

 言葉による嫌がらせなど「見えないDV]が注目されるようになってきた。2人の女性も、肉体の暴力に加え、夫の
言動によって精神的に追い詰められたという。
 こうした行為は「モラル・ハラスメント」と呼ばれる。「Q&A モラル・ハラスメント」 明石書店 の共著があるカウンセラー谷本恵美さんは 「01年にDV防止法ができて、家庭内暴力も犯罪という認識が広がった。殴れば証拠が残るので、代わるストレス発散法としてモラル・ハラスメントが広がってるようだ」と話す。
 被害者もDVだという認識を持ちにくく、耐え続けて限界を超えてしまう。夫が死ぬか、私が死ぬか。
相談に来てそんな殺伐とした言葉をもらす女性も少なくないという。
 被害者のための情報交換サイト「モラル・ハラスメント被害者同盟」は昨年から、精神的DVの経験者に夫の職業を尋ね、これまでに約2千人の回答を集めた。裁判官や弁護士、国家公務員、医師、会社役員・・・
サイトを開いた女性は「社会的地位に関わらず。DVが行われていることがわかった」と話す。
 「あなたが怖いと思ったら、それは暴力です」
DV相談の活動を10年以上続けるNPO法人「ウィメンズネット・こうべ」はそんな言葉を刷ったカードをあちこちに配っている。「見えないDV」にも気づくよう、分かりやすく説明するためだ。
代表の正井礼子さんは「この言葉に思い当たったら、相談してみてほしい。相手を殺したいほど追い込まれる前に」と呼びかける。
 このNPOは聞き取りを通じてDVを確認すると、まず配偶者暴力相談支援センターなど公的な機関につなぐ。
肉体的なDVでないと「緊急性が低い」と思われ、対応が遅れる場合もあるため、福祉事務所や警察、弁護士事務所へつきそう支援もしている。
 被害者に勧めていることがある。①暴力をうけたら診断書をとる ②精神的DVも含めて日記のように記録する
③周囲に理解者をつくる ④逃げても大丈夫なように蓄えをつくっておく、といったことだ。

(井上恵一朗)

DVが背景にある妻の夫殺人事件

06年7月 兵庫で夫80歳 を包丁や金づちで殺害。妻84歳は「暴力が続き、長生きされると困ると思った」
06年10月 北海道で内縁の夫41歳を長男と協力して刃物で刺すなどして殺害。妻45歳は「暴力に耐えかねて相談して殺した」
07年1月 埼玉県で夫47歳をネクタイで絞め殺して遺体を切断。妻46歳は「夫の存在を消してしまいたい心境になった                
07年8月 兵庫県で夫31歳を扇風機の電気コードで絞殺。妻32歳「奴隷として生きていけなどといわれてカッとなった」

DVの主な相談先
全国各地の公的機関を探すなら内閣府男女共同参画局
モラル・ハラスメント被害者同盟
ウィメンズネット・こうべの相談電話 078.731.0324



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