あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-5]<虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!

<産経新聞>なぜ虐待死は防げないのか(4) そのとき警察は 「家庭に入らず」は昔話 福祉と刑事”呉越同舟” 児童虐待

 
 <産経新聞>なぜ虐待死は防げないのか(5) そのとき地域は・・通報への「迷い」乗り越えて <産経新聞>なぜ虐待死は防げないのか(3) そのとき病院は 判断、通告・・2つの「ためらい」 児童虐待
2010/07/23 18:56

 ドアのチェーンをつかんで離さない母親の素手を見て、児童相談所の職員たちはためらった。東北地方の農村部にある公営住宅で平成20年12月、児童虐待防止法に基づく全国初の強制立ち入り調査「臨検・捜索」が行われていた。
臨検・捜索は、児童相談所の介入を拒否する家庭へ鍵を壊して立ち入り、子供を保護する手続き。法改正により20年4月から導入された。公営住宅の両親は小学2年の女児を学校へ行かせず、ごみの山に閉じ込めた。重大なネグレクト(育児放棄)が疑われ、児童相談所は保護を決めた。大会議室に間取り図を再現し、警察の助言を得ながら予行演習した。当日は職員9人、警察官4人で臨んだ。
 「裁判所の許可を受けていますので、入らせていただきます」
 合鍵で解錠したもののチェーンに阻まれ、切断する練習も積んでいたが母親の抵抗に遭った。1時間後、説得に応じた父親がチェーンを外した。警察官が両親の対応に当たる中、職員が捜索し、ごみの山の中にいた女児を発見、保護した。

 ■通告数、最多の6千件
 児童相談所の男性担当課長(55)は「説得に時間をかけすぎるなど『突入』の判断が不得手なことを切実に感じた。警察との綿密な予行演習が大切だし、警察と人事交流するといった体制強化も必要だ」と振り返り、こう続けた。
 「われわれはこれまで家族の支援のため親との関係を大事にしてきた。たとえ何時間かかっても説得したいとやってきた。だが介入に手間をかけすぎ、子供が亡くなっては元も子もない」
 かつて警察は「法は家庭に入らず」という民事不介入が原則だった。警察幹部は「現在では誤った認識だ。虐待対応への社会的要請が高まる中、警察も力を入れている」と話す。全国の児童相談所が対応した虐待のうち、警察からの通告は増え続け20年度は6133件。全体の14%を占め、近隣知人を上回り初めて最多となった。
 東京都江戸川区の岡本海渡(かいと)君事件の翌月にあたる今年2月には、警察庁が運用する「匿名通報ダイヤル」の対象に児童虐待が加わった。有力情報に最高10万円の情報料が支払われる。警察庁は「5カ月で216件の通報があり、数件について親を摘発した」という。

 ■難しい「保護」との線引き
 警察と児童相談所の双方に課題を残した事件がある。埼玉県三郷(みさと)市で20年3月、2歳の男児が29歳の実母に十分な食事を与えられず餓死した事件。
 警察は近隣住民から「子供の泣き声がする」との複数の通報を受けた。当初は子供を特定できず「心当たりはありませんか」とちらしで呼びかけた。特定した家を警察官が訪れると、曾祖母は「夜泣きをしているだけ。虐待はしていない」と繰り返した。児童相談所も前年から把握していたが結局、互いに連絡し合わなかった。
 警察官の一人は「子供を児童相談所で保護してもらい、その間に親を諭したり任意で捜査することもある。私服姿で家庭を訪れ話を聞くこともある。最終手段として逮捕もあるが線引きは難しい」。一方、児童相談所の元児童福祉司は「子供を保護し親を支援したいと考えても、警察が逮捕すると支援は止まってしまう。残念ながら『呉越同舟』の面はある」と話す。
 駿河台大学の吉田恒雄教授(60)=児童福祉法=は「児童相談所は長年、虐待へ福祉的に対応してきたが、社会や親の変化もあり、子供の命を守れていない。児童虐待防止法も福祉的な法律であり、警察には児童相談所を援助する行政警察の役割を求めているが、刑事警察でもある警察がどう福祉へ関与すべきか今後、考えていく必要がある」と指摘する。
(匿名通報ダイヤルは、0120・924・839)



もくじ   3kaku_s_L.png   [Ⅶ-5]<虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!
FC2 Blog Ranking
   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

~ Trackback ~

トラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【<産経新聞>なぜ虐待死は防げないのか(5) そのとき地域は・・通報への「迷い」乗り越えて】へ
  • 【<産経新聞>なぜ虐待死は防げないのか(3) そのとき病院は 判断、通告・・2つの「ためらい」 児童虐待】へ