あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-2]<DV(離婚後のストーカー行為含)>新聞事件簿。身近な女性を救おう!

増え続けるDV 「自分はダメ人間。私のせい・・」被害意識なく気づかず

 
 <毎日新聞>姫路・兵庫の中3長男刺殺:DVで父に刺殺された息子、成人の日に涙の「再会」 <宮崎日日新聞>「闇を抱えた恋人たち 県内デートDVの現状」番外編
2010.3.31 21:38

 ドメスティック・バイオレンス(配偶者らによる暴力=DV)被害が止まらない。平成21年の警察のDV認知件数は、前年比11・7%増の2万8158件で、統計を取り始めた14年以降で最多となり5年前の倍近くなったことが警察庁のまとめで分かった。DV被害者の心理からは表面化しない被害や、重大事件につながる危険も浮かび上がる。その“処方箋(せん)”はないのか…。(高橋裕子)
 
「やり直せるなら…」
 「お前は心の病気だ。おれ以外だれにも相手にされない」「今までろくな男と付き合ってないから本当の愛情が分からないんだ」
 シングルマザーだった埼玉県の崎本良子さん(37)=仮名=は、夫の言動に傷つけられる日々だった。元カメラマンの夫とは19年に結婚。長女(10)の良き父親になってくれると信じたからだ。
 夫は資産家の息子で、働かずに貯金で暮らしていた。崎本さんに性行為を強要し、断ると2~3時間もなじられた。「好きだから一緒にいたい」と崎本さんから片時も離れず、崎本さんの携帯電話やパソコンを取り上げて、家族や友人への連絡を禁じた。崎本さんはお金も渡されず、1人での外出は許されなかった。
 長女には殴るけるなど虐待。夫の「しつけだ」という言葉を、崎本さんは「信じたいと思い、信じていた」と振り返る。

 結婚3カ月目から何度か離婚を持ちかけたが夫はそのたびに謝罪。妊娠したこともあり、「家を出ても生活できない。やり直せるならもう一度信じよう」と思い直すことを繰り返した。だが、夫の行為は改まらず、崎本さんは結婚から1年2カ月後に家を出た。現在、離婚訴訟中だ。
 
「期待裏切った…」
 DV防止法が規定するDVには、相手を傷つける言動や、性行為の強要なども含まれる。だが、崎本さんが夫の行為がDVだと気づいたのは別居後に弁護士に相談してからで、結果的に長女も危険にさらした。
 崎本さんは自身のブログに「夫から言われた言葉によりどんどん自信喪失になっていきます。自分が悪いんだ。自分はダメな人間だ。私のせいなんだ…。相手は加害者という自覚はなく、自分も被害者だと自覚はないのでなかなか気付けないのです」とつづった。
 これはDV被害者に共通する心理だ。被害者の駆け込み寺であるシェルターの関係者は「被害者はみんな『私が悪いのでは』と思っている」と口をそろえ、「『私がもっと気が利けば、彼は暴力をふるわずに済んだ』と考える被害者すらいる」と話す。
 加害者から離れることをためらい、重大事件につながるケースも後を絶たない。
 宮城県石巻(いしのまき)市の少年(18)が2月、元交際相手の少女(18)の姉ら3人を殺傷したとされる事件では、少女は度々、警察に相談しながら被害届の提出をためらい、別れと復縁を繰り返していた。事件前夜も警察は避難を助言したが、少女は実家に戻っている。
 民間シェルター「仙台女性への暴力防止センター・ハーティ仙台」の八幡悦子代表は「一度相談や保護につながったのに元に戻ると、『期待に反してしまった』と敷居が高くなり、相談しにくくなる」と分析。「相談者には必ず過去の事件の例を伝えている。保護施設への入所は本人の意志によるため、危険性を被害者や親族らに十分理解させる説得が必要だ」と話す。
     ◇
 ★法改正へ動き活発化
 DV防止法を改正しようとする動きも活発化している。平成13年に成立したDV防止法はこれまで2回改正してきたが、多様化するDV被害への対応には限界があることが表面化しているためだ。
 現行法では、対象を「事実婚や内縁を含む配偶者と元配偶者からの暴力」と規定している。石巻のケースのように元交際相手らは対象外で、裁判所が被害者への接近などを禁じる保護命令を出せない。保護命令も申請から発令までに平均12日程度かかるのが実情だ。
 全国の民間シェルターが加盟する「全国女性シェルターネット」は「交際相手らも含め対象の拡大が急務。被害者に危険が差し迫っている場合は、ただちに短期の保護命令が出せるようにすべきだ」として、政府や国会議員らと意見交換会を各地で行いながら要望を続けている。被害が急激に広がっていることから「早急な法改正」という点で理解を示す議員も多い。


※ DVの本質は、本来対等であるはずの男女(夫婦間、交際者間)の関係に、上下の関係、支配と従属の関係を成り立たせるためにパワー(力)を行使することですから、”関係性”で理解する必要があるわけです。つまり、「上にたとう(支配しよう)とする者」と「下におかれる(支配され、従属させられる)者」という”関係性”であることから、①カテゴリー[Ⅲ-2]「Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか(1)-(6)」、②「Ⅲ-2」「Ⅰ-4-(2)デートDVから結婚に至る経緯」に目を通していただければ、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法、いわゆるDV防止法)」第二条の三にもとづいて作成される「都道府県(市町含む)基本計画」の中で「対象とする暴力として、身体的暴力、性(的)暴力、精神的暴力、経済的暴力がある」との記載が意味するものについて理解を深めていただけると思います。
 そのうえで、本記事のテーマ、相反する拒絶と受容のことばやふるまいを繰り返されることにより思考混乱をおこし、暴力の恐怖により機嫌を損ねないように意に添うようにふるまうなど、暴力に順応することで生活を続けざるをえなくなった、つまり、暴力のある環境で生活を続けること=マインドコントロール下におかれてきたのかを理解していただくには、加害者特性の理解、つまり、DV加害者がどのようにふるまうのかを理解すること、その支配するための暴力により、被害者はどのような“負”の思考パターンに陥っていくことになるのかを理解することが大切です。
 そこで、③カテゴリー[Ⅲ-6]「Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性」に目を通していただき、その中で説明している「感受性訓練に似通った言動パターン」を頭に入れて、④カテゴリー「Ⅲ-2」「Ⅰ-5.被害者心理。暴力で支配、マインドコントロールされるということ」に目を通していただくことによって、“人との関係性”のいう捉え方でDVを認識することがいかに重要なことなのかを理解していただけると思います。
 また、生活を共にしていた交際相手(元を含む)、あるいは、配偶者からの暴力から逃れるために女性センターや警察を通して施設への一時保護を求めたリ、地方裁判所に保護命令の発令を申立てたりすることについては、⑤カテゴリー「Ⅲ-6」「Ⅳ-21.一時保護の決定、保護命令の発令。「身を守る」という選択」で、さらに、⑥「婚姻破綻の原因はDVにある」として、家庭裁判所に離婚(夫婦関係調整)調停を申立てるときには、「Ⅳ.「婚姻破綻の原因はDVにある」ときの離婚(21-26)」において、DV事件特有の問題、そして、それに準じた考え方の重要性などを理解していただけると思います。
 加えて、暴力のある家庭環境で子どもを育てることは、面前DVとして、「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」では“精神的虐待”とみなされることから、暴力のある家庭環境で育ち、再び、交際相手や配偶者から暴力を受けることになった被害者も併せて、⑦「Ⅲ-2」「Ⅰ-1.虐待の発見。DV家庭における子ども」、「Ⅲ-4」「Ⅱ.暴力のある家庭で暮らす、育つということ(6-12)」において、子どもへの心身への影響についての理解を深めていただければと思います。
 なお、「DV被害支援室poco a poco」では、DV被害者支援として、ア)女性および母子への暴力・DVへの相談、イ)「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚調停に向けての支援、ウ)暴力(「暴力のある家庭環境で育った」を含む)で傷ついた心のケアをおこなっています。最初に、カテゴリーⅠ「はじめに」に目を通していただければと思います。




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