あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-5]<虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!

<毎日新聞>救え幼い命:児童虐待の現場から(5)止 学校や保育園、対応の遅れも

 
 <産経新聞>「デートDV」あなたは大丈夫? <毎日新聞>救え幼い命:児童虐待の現場から(4)  SOSなし、未熟な親
 ◇親との関係悪化恐れ
 まるでキリンだった。1歳半の女児の顔と手足は、親からの虐待であざがまだら模様になっていた。今夏、保育園から「虐待の疑いがある」と相談を受けた近畿のある自治体の虐待担当職員。保育園の説明に耳を疑った。「実は3カ月前からなんです」
 保育園はあざの写真を撮っていたが、公的機関への相談は初めて。職員が「虐待情報として正式に通告してください」と言うと、「近所からの通報ということにしてもらえないか」と渋った。結局、女児は緊急性が高いと判断され、児童相談所(児相)が一時保護して親から引き離した。
 学校や保育園など子どもを預かる施設が気に掛けるのが、親との関係だ。親の激しいクレームにつながることもある。
 関東地方のスクールソーシャルワーカーは「毎日、子どもの顔を見ている学校は、SOSに真っ先に気付けるが、保護者との関係悪化を恐れ、対応が遅れることがある」と指摘。医療や福祉の機関と情報共有し、ともに家庭を支える大切さを訴える。
   ■  ■
 「お前なんか知らん」と、母親はいきなり男児の顔をけり上げた。大阪府内の公立小学校の30代男性教諭は、一昨年秋の光景を思い出す。5年生の男児が学校で火遊びをしたので注意し、自宅まで送った。
 家の奥から玄関に出て来た母親は「お前なんかいるから私の時間が割かれるんや」と怒鳴り散らして男児をけった。あわてて止めに入った教諭に、「先生が甘やかすからこんな子になんねん」と言い放った。
 父親はおらず、母親はパートを掛け持ちして働いていた。教諭は母親に学校で男児が頑張っている様子を話すよう心掛けた。しかし、母親は「あの子はいらない。施設に入れて」と繰り返した。
 男児は今年3月、卒業した。最近になって、母親が自ら児相に連絡し、男児は一時保護されたと聞いた。「あの親子にもっと何かできなかったか」。教諭は今も自問する。
   ■  ■
 虐待で心と体に深い傷を負った子どもたちを、社会でどう支えていけるか。大津市の池戸旬男(ときお)さん(57)は「里親」という形で答えを見つけた。
 8月の夕方、大津市の高台にある一軒家の食卓から、にぎやかな声が響いていた。「はしの持ち方、変やで」。池戸さんが里親になろうと決めたのは、95年の阪神大震災がきっかけ。被災地で行き場を失った人たちを見た。被災者を支援するうち、「家で居場所のない子どもに何かできないか」と考えた。6歳から18歳まで、5人の里子と暮らす。
 母親に育児放棄され、12年前にやって来た少女(15)。予防接種も受けておらず、虫歯で歯は根元まで腐っていた。今は成長し、弟や妹を世話する立場になった。「みんな名字も違うし、血もつながっていない。でも、大切にされていると感じる。ここには家族のきずながある」。笑うと真っ白い歯がこぼれた。【児童虐待取材班】=おわり(この連載は、平野光芳、遠藤孝康、田中博子、反橋希美、稲生陽が担当しました)
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 ■ことば
 ◇スクールソーシャルワーカー(SSW)
 小中学生の虐待や不登校などの問題に関係機関が総合的に対応できるようコーディネート(調整)する。社会福祉士の資格を持つ人が多い。学校、保護者などから話を聞き、児童相談所、教育委員会、自治体の担当部門も交えて対策を練る。大阪府は05年、全国に先駆けてSSW制度を予算化して導入した。



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