あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅶ-5]<虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!

<毎日新聞>救え幼い命:児童虐待の現場から(3) 酒依存、「鬼」にひょう変

 
 <毎日新聞>救え幼い命:児童虐待の現場から(4)  SOSなし、未熟な親 <毎日新聞>救え幼い命:児童虐待の現場から(2) 「助けたい」でも無力感  
 ◇治療受け、後悔の日々続く
 「私は家族から鬼と呼ばれても仕方ないことをしていました」
 大きな黒縁眼鏡をかけ柔和な表情の男性(52)=大阪府豊中市=は、外見からは想像できないDV(ドメスティックバイオレンス)の加害者だった。2年半前、妻(54)と長女(21)は家を出た。長男(22)は家族と離れ外国で暮らしている。
 男性は学生時代から「酒に強い」と言われるのがうれしかった。就職して取引先と一緒に繁華街に繰り出し、給料1カ月分を一晩で使わせたことも。脱サラして自営業になってからは自宅にウイスキーを並べ、毎晩がぶ飲みした。
 酔うと暴力を振るうようになったのは、結婚後まもなく。育児を巡って妻を殴り、子どもが小学生になると「宿題をしない」などと殴った。「子どもはしつけのつもり。妻には『女は男に従うもの』という気持ちがあった。酔うと強くなった」
 長女は高校で不登校になり、部屋にこもってインターネットにふけった。学校に行かせようと部屋から引きずり出した。突き飛ばされた長女が頭をぶつけた壁には、大きな穴が開いた。体を切り付け自殺未遂を繰り返した長女。「あの部屋は娘の唯一の逃げ場だったのに。ひどいことをした」
   ■  ■
 酒と暴力で家庭崩壊を招くのは男性だけではない。アルバイトの女性(55)=兵庫県西宮市=は、42歳で7歳年下の男性と結婚し、46歳で娘を授かった。しかし、育児のまっただ中でアルコール依存症になり、娘を虐待。6年前、夫が娘を引き取り別居した。今、8歳の娘とは月2回の面会交流で会うだけだ。
 「高齢出産で子育てにへとへとだった。飲まなきゃやってられない気持ちになり、昼間から飲んだ」と言う。娘がコップを落としただけで手を上げ、人前もはばからず怒鳴った。ある時、テレビで児童虐待のニュースを見て、自分が怖くなり児童相談所に連絡した。
   ■  ■
 児童虐待やDVの「加害者の更生」は立ち遅れている。更生プログラムを実施する「メンタルサービスセンター」(東京都豊島区)の草柳和之代表(54)は「加害者更生は『治療しても治るわけがない』と世間から理解されにくく、取り組む専門家も少ない。回復するのは一部だが、自ら暴力をやめたいと願う人は支援すべきだ」と話す。
 内閣府男女共同参画局は「加害者更生に国の取り組みは不十分だが、現状では制度化は難しい」と話す。加害者に更生プログラムの受講を義務付ける国もあるが、効果は個人差がある。被害者側から「加害者にかける金があるなら被害者に使うべきだ」という反発も大きいという。
   ■  ■
 豊中市の男性は、2年前から更生プログラムを受ける。酒は飲んでいない。別居中の妻と時々、一緒に食事をするようになった。長女はまだ電話の着信拒否が続く。「娘はまだ許してくれない。過去は消せないが、少しずつ前に進んでいきたい」【児童虐待取材班】=つづく
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 ■ことば
 ◇加害者更生プログラム
 暴力に頼らないしつけやコミュニケーション、感情をコントロールする方法を学ぶプログラム。固定した少人数グループで、加害体験を語り合い自分を見つめ直す作業が中心。カウンセリングを受けながら進める。一部の児童相談所や自治体、民間団体で実施されている



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