あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

[Ⅲ-9]Ⅴ.DVのある家庭環境で育った子どもと母親のケア

28.暴力被害女性と子どものためのプログラム-コンカレントプログラム-

 
 29.虐待する親の回復の視点-MY TREEペアレンツ・プログラム- 27.DV被害者の抱える心の傷、回復にいたる6ステップ
* 現在、この「手引き」は、第3次改訂の編集をおこなっています。編集終了後、差し替えていきます。

※ 『暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(マニュアル)』は、「DVを目撃して暮らしている子どもが、DVの最大の被害者である」との立ち位置で、「密接な関係にある児童虐待とDVの本質的な理解」に加え、「児童虐待とDVが、被害者である母親だけでなく、子どもの心までも破壊する可能性がある、つまり、胎児期を含めて脳の発達に大きなダメージを与える」ことを理解していただくために、一般的な抽象論ではなく、行動分析や脳科学、人類学、発達心理学などをベースに、前半の『はじめに』、『第1章(Ⅰ.密接な関係。児童虐待とドメスティック・バイオレンス)』、『第2章(Ⅱ.児童虐待と面前DV。暴力のある家庭環境で暮らす、育つということ)』は作成しています。
 マニュアル冒頭の『はじめに』では、「社会の女性や子どもへの暴力に対する理解」、「危機的状況がもたらす脳のトラブル」、「「事例で学ぶ」ということ-人類とは何者か、脳の発達論の見地でという考え方-」、「暴力描写や性的表現による「トラウマ反応」表出のリスク」、「第三者の支援を受け、暴力で傷ついた心のケアにとり組む意味」、「被害女性の家族や友人たちのアンカーとしての役割」、「被害者支援に携わる人たちに向けて」、「-付記- 「二重の被災」..東日本大震災とその後の虐待・DVの増加の影響は“これから”の問題-阪神淡路大震災、戦争体験によるPTSD発症、その後の人生に学ぶ-」というテーマで、このマニュアル全般に及ぶ着眼点や論点、問題提起をしています。この行動分析や脳科学、人類学、発達心理学などをベースにした着眼点や論点、問題提起は、その後に続く、『第1章(1-5節)』、『第2章(6-12節)』、『第3章(13-20節)』、『第4章(21-26)』、『第5章(27-31)』とそれぞれと相互する関連性がある、あるいは、説明の前提となっていることから、『第1章(1-5節)』、『第2章(6-12節)』、『第3章(13-20節)』、『第4章(21-26)』、『第5章(27-31)』をお読みになる前に、『はじめに』に目を通していただきたいと思います。


28.暴力被害女性と子どものためのプログラム-コンカレントプログラム-
(1) プログラムの流れ
(2) 安全のための計画
(3) 母親と子どもへの支援


 「暴力被害女性の子どものためのグループワーク(Groupwork With Children of Battered Women)*」の事例を紹介します。
 ここで紹介する内容には、日本での子どもの支援に取り入れられる多くのヒントがあります。プログラムを実施する場合には、あくまでもガイドラインと考え、個々の子どもたちの状況や現場に合わせて役立てることができます。
 このプログラムは、全体を通して4つの目標をあげています。
① 秘密を話す
 子どもが家庭に暴力(秘密)があることを打ち明けることを指しています。さらに、次のような3つの二次的目標があります。
a) 暴力を定義する→暴力は悪いことであり、暴力が起きるのは自分のせいではないと知る
b) 感情について学ぶ→いろいろな感情を持ってよい。その感情を表現してもよい
c) 個人的な体験を共有する→自分一人ではない
② 自分を守ることを学ぶ
 子どもたちが生活のなかで、自分自身を守ることを学びます。
③ 肯定的な体験をする
 「安心する」、「楽しみや喜びを感じる」という肯定的な経験を重ねることで、子どもたちは「秘密を打ち明ける」ようになります。
④ 自己評価(自尊心)を高める
 暴力を目撃した子どもは、否定的で自虐的になりやすい傾向があります。子どもの言動をほめ、彼らの考えや感じ方が正当であると認め、安心させます。グループワークの中で、できるだけ多くの選択の機会を与え、子どもたちに自信を持たせます。
*アメリカの非営利団体ドメスティック・アビューズ・プロジェクト*(DAP)が提供するプログラムで、DAP(Domestic Abuse Project)は、1979年に女性への暴力を防止するために設立された団体で、女性・男性・子どもたちに向けて、「セラピー」、「社会介入」、「調査・評価」、「トレーニング」の4つのプログラムを展開しています。


(1) プログラムの流れ
 グループワークへの参加が適当かどうか判断するために、電話インタビューのあと、インテイクを3回行います。

① グループプログラム
 オリエンテーション(1時間)のあと、核となる10週間のグループ・セッション(週1回10週間、各セッション1時間~1時間15分)を行います。そして最後の週には、家族セッション(30分)を行い、子どもの状態を評価し、今後の方針を話し合います。
 10週間のグループ・セッションは、主要テーマ、メッセージ、子どもに期待される成果、概要、指導者メモ、考慮すべき事項などからなっています。
a) 成果:
 セッション終了後、個々の子どもの目標達成度を「子どもの達成度評価表」を使って評価します。この評価表は、グループリーダーが、それぞれの子どもの現在置かれている状況について把握し、どのレベルまで確実に達成できているかを、より明確に認識するためにも役立ちます。
b) 概要:
 各セッションの活動内容の概要です。セッションについての番号付きの「指導者メモ」を参照する形になっています。
c) 基本的注意事項と、指導者メモおよび考慮すべき事項:
 これら2つの項目は、すでに概要で述べられているグループ活動について細かく内容を説明し、セッションで取り上げる主な 課題についてさらに詳しく述べています。

② 受け入れの判断
 まず、電話で母親にインタビューし、虐待や育児放棄なども含めた子どもの状況、DVを目撃することで受けた影響などについて訊きますその後、インテイクをし、子どもに直接話を聞き、グループに受け入れるかどうかを判断します。
【電話インタビュー】
 インテイクに参加できるかどうかを判断するために、まず、電話でのインタビューを行います。母親(第一保護者)とスタッフとの最初の接点となります。
 電話インタビューは、「電話インタビュー用紙」に沿って行われます。スタッフの自己紹介、電話インタビューの目的、所要時間(15分~20分)を伝え、親に守秘義務と 例外事項(たとえば子ども虐待がある場合の通告義務)について説明します。
 電話インタビューで、加害者の危険度を判断します。母親と子ども双方の精神的・身体的安全を考慮し、加害者の危険度の低い場合にのみ、このプログラムへの子どもの参加が認められます(危険度の高い場合は、警察やシェルターなど関係機関を紹介します)。
 子どもや他の家族に危険が及ばない限り、父親にもインテイクに関する最小限の情報を与え、インテイクに参加するよう勧めます。父親がインテイクに参加すれば、子どもが父親に対して隠しごとをしているといった罪悪感を持たなくてすむからです。また、母親には、グループワークの前に、子どもにプログラムの内容やプログラムの効果をきちんと説明するよう伝えます。子どもたちがこのプログラムを受けることによって、自分の家族、自分の置かれている状況が改善するかもしれないと期待してくることが必要だからです。

【インテイク】
・第1回目 … 子ども同席のうえでの親との面接(30~40分程度)
 第1回目のインテイクには、子どもを同席させることになっています。面接する側は、母親が子どもに対してどのように接しているのかを知ることができます。また、子どもの側は、母親が暴力について話しているのを訊き、暴力について話してもいいのだと理解し、子ども自身が面接されるとき時の心の準備ができるのです。母親から愛されていることを知るきっかけにもなります。
 母親がカウンセラーを信頼しているようだと感じれば、子どもは、このプログラムに信頼を寄せるようになります。加害者である父親の同席は、子どもや母親にとって危険度が低い場合のみ可能ですが、母親と父親が同席するかどうかは、適宜判断します。
・第2回目 … 子どもだけとの面接(30~40分程度)
 次に、子どもだけと面接します。子どもを安心させるためにドアはあけておきます。母親が外にいるのでいつでも会えること、また、やめたいときはいつでもやめられることを伝えます。時間が限られているので、ポイントをついた質問をします。年齢に応じたことばや教材を使います。
・第3回目 … 親と一緒に話し合う(5分~15分程度)
 第1回目、2回目のインテイクの結果について話し合います。攻撃的でグループワークにそぐわない子どももいるので、そうした場合は子どもを同席させずに母親のみと話します。親に対しては、次にはじまる10週間のプログラムが進むうちに、子どもが親を批判することもあり得るなど、事前の注意をしておく必要もあります。
 インテイクは、グループワークに子どもを受け入れるかどうかを判断するための初期面接です。このプログラムでは、次のような順序でインテイクをしていきます。

③ インテイクの手順
【契約書類】
 子どもの安全、支援者の安全のためにも、事前に親と契約を交わします。
・子どもプログラム参加要請書
 参加を希望する子どもの親が記入し、電話インタビューの担当者に渡される
・電話インタビュー用紙
 電話インタビューの際、カウンセラーが記入し、インテイクの担当者に渡される
・発育状況記録票
 インテイクの前に、子どもの発育状態を親が記入する
・親の面接記録票
 家族関係、子どもの行動、子どもへの暴力などについて親との面接の結果をカウンセラーが記録する
・子どもの受け入れ記録票
 子どもと面接した結果、子どもの状況と虐待についてカウンセラーが記録する
・子どもの評価票
 子どもと親に関する情報を要約し、カウンセラーの意見も記録する
・子どもの精神健康記録票
 子どもの心身の状況、待合室やプレイルームでカウンセラーが観察したことなどを記録する
【面接用書式】
 インテイクは、いくつかの書式に沿って行われますが、書式から離れ、カウンセラーが自分のことばで、適当と思われる質問を加えることも必要です。
・未成年者の情報公開及び守秘義務についての承諾書
 親に子どもの虐待についての法律を説明し、虐待がある場合は通報義務があることを伝え、インテイクの冒頭で親からの同意の署名を得る
・情報の請求同意書
 支援のために、他の機関との間で情報を共有する必要性を説明し、親に情報を提供する同意を得る

④ スクリーニング=評価
 インテイクをしたあと、子どもをグループワークに受け入れるかどうかを丁寧に評価します。その子どもとグループの双方の安全が保証される場合にのみ受け入れます。
 とくに、加害者である父親が家族とまだ同居している場合や、子どもが監督なしで父親と接触している場合は、グループに参加することは子どもを危険にさらすことになりかねません。子どもがDVについて外部に対して話したことを父親が知った場合、子どもに危害を加えることがあるからです。このような場合は、グループワークへの参加を見合わせます。
[グループワークにふさわしくない場合]
・発育不全、または退行的な行動を示す
・発育状況が4歳未満または12歳をはるかに越える
・精神的障害や問題となる症状がある(うつ病、社会的適応力の欠如、ADHD、多重性人格障害、PTSD、孤立不安感、摂食障害、強迫観念など)
・奇怪な行動または精神障害的行動の徴候を示す
・自傷行為または自殺念慮がある
・極端に消極的または攻撃的である
・長期にわたり直接的な虐待を受けてきた
・性暴力の被害を受けた
・儀式の対象として虐待を受けた
・家庭内で目撃してきた暴力を完全に否定もしくは押し隠す
・極度の不安感を示す
・薬物依存症がある
・発達状態(認識、情緒、態度)が評価できない
 子どもをインテイクに連れてくるとき、親が子どもに目的・内容・効果を説明する必要があります。時には、子どもに対する話し方を、親に説明する場合もあります。
a) 発育年齢にしたがって、子どもが理解できることばを使うこと
b) 子どもに問題があるからグループワークに参加しなければならないというのではなく、信頼関係を築くために、または、家族の問題を積極的に解決するために参加しようと勧める
c) 「このグループワークが面倒でも、あなたのためにはやらなくてはならない」といった否定的ないい方や「いい子にしないとグループワークに入れてしまう」、「あなたは父親そっくりだから参加しなさい」など、グループワークを脅しに使わない

④ グループプログラム
 このプログラムは、毎週1回、1時間から(4~6歳)1時間15分(7~12歳)のセッションを、10回行います。
 子どもたちは、男性と女性のカウンセラーがリーダーとなるグループに入ります。
a) グループの構成
【子どもの年齢】
 受け入れる子どもの年齢は4歳から12歳です。子どもは同じ年齢層(通常は4~6歳、7~9歳、10~12歳に分ける)の6~8人のグループに入ることになります。
【性別】
 男女双方のバランスがとれているほうが望ましいでしょう。1人だけ性別が違う場合、その子どもはなかなか発言できないことがあります。特に、年齢が高くなるにつれて、性別には敏感になり、配慮が必要になります。
【きょうだい】
 年齢が低い場合、きょうだいが同じグループのなかにいると安心感を持ちます。もう1人のきょうだいが家庭内のことを話しはじめると、他のきょうだいも話しはじめる傾向があります。しかし、年齢が高くなるにしたがい、逆の傾向を示すこともあります。
b) グループリーダーについて
【男女のペアで】
 男女ペアのカウンセラーが「グループリーダー」を務めることが理想的です。1人がリーダーとなって全体を運営し、もう1人がサブリーダーとして、全体の様子や一人ひとりの子どもたちの変化を観察し、ケアの必要な子には個別に対応します。
 サブリーダーがメインリーダーをいろんな意味で助けることによって、リーダーはプログラムに専念できます。例えば、サブリーダーが時間を管理したり、メインリーダーが感情的になりすぎたり子どもの感情に入り過ぎたときに、サブリーダーが引き戻すこともあります。
 男女がペアになる利点は、男女が協力しあっている姿を見せ、子どもに男女の対等な関係を示すことにあります。
 リーダーは、グループワークが終わったあと、必ずカンファレンスを行い、一人ひとりの子どもの様子をチェックし、子どもの変化などを確認します。リーダー2人がお互いに実施した内容についてよかった点、改善点などを話し合い、共有することが大切です。こうしたことが、リーダーのバーンアウトを防ぐことにつながります。
【リーダーへの注意点】
 グループの仲間やリーダーに対し信頼が高まるにつれ、子どもたちは自然に話をするようになりますが、話すきっかけをつくるのはリーダーの仕事です。「この人はこういっているけど、あなたはどう思う」というふうに話しかけるなど、徐々に子どもが話をするように導いていきます。
 子どもはなかなか話したがらないものですが、グループによっては1人の子どもが話しっぱなしという場合もあります。この場合は、その子どもを多少制御しなくてはなりません。まったく感情をださない子どももいれば、極端に感情的になる子どももいます。グループダイナミックスを考慮し対応することが必要です。

⑤ 10週間のグループ・セッション
a) プログラムの具体的内容
 ここでは、10週間のセッションの具体的な内容を紹介します。週ごとに、子どもたちに伝えたいテーマ、メッセージ、目標などが設定されていますが、設定されているテーマや目標に捉われすぎないことも大切です。状況に合わせて、柔軟に対応できるかどうかが鍵になります。
【段階的な目標とその達成】
 最初に、グループの参加者と知り合い、次に、ゲームや話し合いを通して、自分自身がどんなときにどんな気持ちをいだくのか、感情について気づいていきます。そして、暴力についての自分自身の経験を整理しながら、暴力はいけないことだと学んでいきます。

 第1週から第9週まで、毎回その週のテーマにあわせて「今日の感情」が決まっています。グループリーダーがその感情について簡単に説明し、それまでの経験でどのような時にその感情を抱いたか、グループリーダーを含めて全員が話し合います。これは子どもたちに、人はみなそれぞれ異なった感情を抱くことを再認識させ、自分の感情を表現させるための作業です。
・第1週と第2週
 最初の週は、まず、参加しているお互いを知ることからはじまります。
 グループリーダーは、この場は安心していられる場所であることを伝えます。そして、10週間プログラムの全体の骨格について話します。子どもたちには、話したくない話題には触れないでいる権利があることや 「プライベートなこと」を無理やり話す必要はないと伝えます。また、子どもが話したいことをグループできちんと受け止めてくれると感じられるような場を作ることを心がけます。
・第3週と第4週
 第3週目と第4週目には、「今日の感情」に関する「お話」をグループリーダーが子どもたちに読み聞かせ、その内容について、子どもたち同士で話し合います。人形劇を演じ、劇中の人形の気持ちについてグループで話し合ってもよいでしょう。幼少の子どもたちは「お話」や人形劇を喜びますが、年齢に応じて、お話を子どもたちにまわし読みさせるなどの工夫をします。
・5週目以降
 5週目以降は、暴力について、より具体的に学んでいきます。暴力をはっきりと否定する態度をとることが重要です。子どもに、自分のせいで家庭に暴力が起きている訳ではないことや、暴力はいけないことだとことばにして明確に伝えます。
 ことばで理解することで、子どもたちの暴力に対する見方が変わってきます。
 具体的には、第5週目に、教材としてDVを描いている実際の映画の一場面を見せて、全員で感想をいい合います。このとき、一人ひとりがどう感じ、どのような考えにもとづいて感想を話すのかについて説明しておくことがあります。
 このとき、「違う考えや意見(感想)をいい合うことは、ケンカではない」ということを説明します。なぜなら、お互いの考えや意見を受け入れたり、認め合ったりすることがないDVのある家庭環境では、一方の配偶者が違う考えや意見(感想)を口にすることは許されないことだからです。違う考えや意見を口にすると、「テメエは誰に口をきいているんだ」、「ケンカを売っているのか」と怒鳴り声を浴びせられるのを見て、聞いて、育ってきています。違う意見を口にはすることケンカをすることと認識して(ことばを覚えて)しまっていることが少なくないからです。
 また、第6週では、今まで自分が目撃した暴力で一番ひどかったときのことを絵に描くという内容もあります。これは、子どもたちが自分の家庭に暴力があるという「秘密」を話す最も複雑でむずかしい過程のひとつです。子どもたちは、決して他人には口外したくない、家の「秘密」を抱え込んでいるのです。その子どもたちの心を解きほぐし、安心して自ら「秘密」を語ることができるような働きかけが必要です。
 このような核心に触れるトピックを扱う場合、けっして無理強いせず、子どもたちの自主性を最大限に尊重することが重要です。時間をかけて、できない子にリーダーの一方が援助することで、子どもの勇気を導きだすようにすることが大切です。それでも、子どもが嫌がる場合は様子をみます。
 つらいセッションをしたとき、子どもたちはひどく落ち込んだり、気持ちが不安定になったりしがちです。そのため、ワークショップの最後には、必ず、楽しいゲームや遊びを入れて、子どもたちの気持ちを落ち着かせ、気分転換を図ることが大切です。こうした経験を繰り返すことで、つらい気持ちになっても、自分で自分の気持ちを切り換えていけることを学ぶこともできます。
・8週目以降
 終盤の8週目以降は、自分には安全でいられる権利があることや自分の身を守るための具体的な方法について学びます。家庭のなかでDVが起きた場合、子どもたちはどうしたらいいのか混乱してしまいます。たとえ、自分の身に危険が迫っていても、対処する方法を学んでいなければ自分を守ることはできません。
・10週間を通して
 子どもたちが、週ごとにメッセージを受け取り、目標を達成していくなかで、10週におよぶプログラムの全体の大きな目標である「自尊心」を高めていくよう組み立てられています。自分は誰にでも受け入れられる大切な存在であるという肯定的な体験をして、プログラムを終了するようになっています。
 「自尊心を高める」という最終目標に到達するためには、他の3つの目標を達成することが助けになります。
 第一に、“秘密を話す”過程で子どもたちは暴力の影響である羞恥心、罪悪感や孤立感を軽減し、自分自身が解放され癒される効果も期待できます。第二に、自分自身を守る方法を学ぶことで、自身の能力に自信を持つことができ、元気づけられ、力を得ていくことができます。第三に、自分を肯定的に認めることによって、自分自身を受け入れ、相手を尊重し信頼する相互関係を築くことにつながります。


(2) 安全のための計画
 日本では、自分が受けた暴力について語ることは、まだ、なじみが薄いのですが、アメリカでは受けた暴力について、子ども自身が認識するように組まれたプログラムがたくさんあります。
 心の回復プロセスにとって、暴力の経験を打ち明けることは重要な要素ですが、あまりにも強烈な経験をしていた場合、受けた暴力を打ち明けることは子どもに耐え難い苦痛を与える危険性もあるといわれています。ですから、子どもの様子を観察し、十分注意をはらって誘導や強制をしないよう柔軟に対応していきます。
 安全のための計画を作る目的は、まず、子どもの安全の確保です。子どもが自分は無力だと感じる気持ちを取り除くために、自分の身を守れるような効果的、現実的な計画を立てることが大切です。子どもたちが、緊急事態で使う実用的な方法を身につけられるようにします。そして、子どもが生活の中で、自分で対応できることを探し、今後のことを計画できるよう一緒に考えます。
 子どもは、「自分自身の感情をコントロールすることができる」と実感し、「自分で自分を守れる」という情報や手段があれば、安心感を持つことができます。

① 安全のための計画を立てる
 子どもが、危険が迫っていると感じたときに逃げる安全な場所を決めます。例えば、「今度お父さんがお母さんに暴力をふるったら、どうするか」を子どもと一緒に考えます。その際に、子どもの話をよく聴き、実際に逃げることを想定し、その場所が本当に安全であるか、現実的な選択であるかを確かめます。子どもが暴力を否定したり、安全のための計画を考えようとしなかったりするときは、無理に 押しつけることはせず、実際に暴力がふるわれる可能性があることを理解させます。

② 安全についての話し合い
 身体的な暴力から身を守るために、子ども自身が110番通報できることを教えます。また、信頼できる親戚や教師、友人、近所の知り合いの電話番号も子どもに持たせることも検討します。
 そして、110番通報しなくてはならない責任はないことを理解させることも大切です。なぜなら、子どもによっては、110番通報をして、殴られている母親を“助ける” 責任が自分にあると誤解したり、110番できなかったりする場合、自分が通報しなかったから暴力を止められなかったのだと罪悪感を持つことがあるからです。
 また、子どもと一緒に安全対策について話すときには、母親も同席させます。そして、母親を守ろうとする子どもに対して、母親自身が「自分の身は自分で守れるのだから、お母さんは大丈夫。あなたはどこかに隠れていていいのよ」と伝えることも大切です。
a) 電話をかける練習
 緊急の場合に110通報をしようとしても焦ってしまうので、あらかじめ子どもたちが電話のかけ方を練習しておくことも大切です。年齢によって、おもちゃの電話を使ったり、回線をはずした電話機、携帯電話を利用したりする方法もあります。
 具体的には次のような練習をします。
・はっきりと大きな声で話す(安全な場合にだけ大きな声で話すことも教える)。
・電話をした理由、自分の名前、住所と電話番号を必ず伝える。
・「お願い、早く来て!」など、目的をはっきりいう。
 こうした練習は、子どもたちに激しい感情を呼び起こさせる場合があります。特に、警察を実際に呼んだことのある子どもや、家に警察がきたことのある子どもにはこの傾向が顕著です。子どもには練習であることを理解させ、動揺している場合にはすぐにケアをします。
b) カードを持つ
 緊急時に役立つような情報を書き込んだカードを作っておくと、いざという時に役立ちます。例えば、はがき大ぐらいの紙に、次のようなことを書き入れ、ラミネート加工します。
表:子どもの名前、写真、安全な場所や緊急時に使う電話番号、時間帯や条件等。
裏:自分で決めたルール(たとえば、「暴力は悪いこと」、「私には安全でいられる 権利がある」など)と自分が描いた絵。
 カードには、緊急時に使用できる安全な場所とその電話番号のリストを入れます。

③ グループワークの注意点
a) 通報
 子どもが虐待(身体的、性的、心理的、ネグレクト)を受けているか、過去に受けていたことを担当者が知った場合、児童保護局(日本の場合は児童相談所)に通報することが義務づけられています。このプログラムでは、親に対して、インテイクの冒頭で、『未成年の情報公開及び守秘義務についての承諾書』を渡し、もし、虐待の事実があった場合、児童相談所に連絡することを説明し承諾のサインをもらいます。
b) 子どもの秘密を守る
 このプログラムに参加する子どもには、グループワークで話された内容を家庭で話さなくてよいと伝えます。「子どもの秘密を守る」という約束事は、子どもに安心と信頼をもたらします。こうした約束事を通して、子どもは親との間に干渉されないための境界線を引けるようになります。
 また、母親にもこの約束事の意味を話し、母親が子どもから拒否されているわけではないので、子どもの気持ちを詮索したり、話さない態度を不快に思ったりしないように伝えます。父親が子どもから内容を訊きだそうとするようなことがあれば、それをやめさせるよう話します。
 なお、子どもたちが親に対してどう感じているか、親に対してどのような問題に取り組んでほしいと思っているのかなどを、肯定的ないい方で、親にフィードバックすることは非常に有効なことです。 『未成年の情報公開及び守秘義務についての承諾書』には、子どもが自分自身の情報を親に公開しないよう要求する権利があるという項目があり、それに親が承諾することを求めています。
c) 子どもをよく観察する
 子どもに関する重要な情報を得るには、子どもを観察することが基本となります。観察は、インテイクの待合室にいるときからはじまり、10週間のプログラム終了まで継続します。子どもの身体的、精神的な状態、雰囲気や感情の調子に注意を向けます。子どもが他人にどう接しているか、人とのかかわり方も重要なチェック項目です。
d) 子どもの変化への対応
 子どもたちは、グループワークに参加することで変化していきます。例えば、親の行動を批判するようになり、親子の関係に緊張をもたらすこともあります。グループワークは、子どもや家族に癒しの効果をもたらすと同時に、ストレスの元ともなりえます。しかし、これは、子どもたちがプログラムを学んだ結果、家族と自分自身の関係を新しく作り直している状態なのです。
 支援者は、母親や父親に対し、子どもの変化がどのようなことを意味するのか伝えることが大切です。そして、子どもと並行して親自身が自分自身のためのプログラムを受けることが、その後の親子関係の改善に効果的であることも話します。
e) おやつ
 子どもたちにとって、グループへの参加を楽しいものにする要素のひとつにおやつがあります。放課後は、空腹でおやつが欲しい時間帯でもあります。おやつは、果物や糖分の少ない健康的なもの、飲み物は水やお茶が好ましいです。ケーキ(小さなものであっても)や炭酸飲料水やジュース類は控えます。
 また、みんなでおやつの準備や分配をすることは、互いに助け合うことを学ぶ機会にもなります。

④ 評価・今後の方針をたてる
 これまで実施してきたグループワークが、子どもにとって適切であったのかどうか評価することが重要です。
 段階的なプログラムを経たことによって、子どもの精神状態が安定してきたのか、母親や家族との関係は改善したのかなど、親とともに評価を共有する必要があります。そして、その評価をもとに今後どのような支援が必要か、話し合いを持ちます。このプログラムでは、最後に家族セッションを設定し、評価と今後の方針をたてます。順調に回復してきたとしても、10週間のプログラムでは限界があります。プログラムが終了した後の生活全般を考慮に入れ、子どもや親へのアドバイスや他機関や他の支援者にうまくつないでいく方法を考えましょう。


(3) 母親と子どもへの支援
 子どもが回復することと母親が回復することは、車の両輪のように深く結びついています。子どもの支援者と母親の支援者が連携し、同じようなペースでケアを進めていくことが重要です。また、母親も子どもも、安心できる場で、それまでとは違った楽しく豊かな経験ができれば、母親と子どもの関係が改善され、新しい人間関係や社会との結びつきの再構築につながります。母親と子どもの「QPL:クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」の向上を第一に考えた支援が求められています。これから先の人生設計も視野に入れた支援を心がけます。

① 自分を取り戻す
 支援者の前には、表面上はまったく健康で、一見、何の問題もないように見える女性や子どもたちが相談にくることも少なくありません。仕事も持ち、家事育児もこなし、問題なく社会生活を営んでいるように見える母親や、学校に行き、友だちもいてスポーツや遊びを楽しんでいるように見える子どもたちです。
 しかし、DVの被害を受けている母親の多くは、実際には安全で健康な生活が成り立っていないことに気づいています。そして、ほとんどの場合、精神的、情緒的には不安定で、自分自身で解決できないつらさを抱えています。けれども、子どもの問題とDVを関係づけて心配しているかというと必ずしもそうではありません。「子どもの“問題行動”をどうにかしたい」と訴える母親が、「私は大丈夫です」と自分の問題を後回しにすることも多いものです。
 このような場合、支援者はまず母親に、家庭内で起きているDVと子どもの問題が深く結びついていること、子どもが傷ついていても適切なプロセスを踏んだケアによって回復が可能であることを伝えるようにします。そして、子どもの問題だけでなく、自分自身の問題にも向き合うよう働きかけます。
 このとき、支援者は被害を受けた女性の本来持っている力を奪い取ることのないように注意します。例えば、DVを受けた女性に対し、「いわれなき暴力を受けてきたのだ」という自覚を促すために、「あなたは被害者です」ということがあります。しかし、このメッセージがうまく伝わらず、「私は暴力をふるわれ傷ついているのだから、何もできなくても仕方がない」という思考に陥ってしまう被害者が見受けられます。支援者は、被害者の自立心を削ぐ結果にならないよう自覚しながら支援にあたる必要があります。加害者からふるわれてきたさまざまな暴力をしっかりと見極め、加害者に押しつけられてきた誤った知識や価値観を一つひとつ丁寧に取り除くことが、不安や矛盾を解消していく助けとなります。
 このようなことを積み重ねることによって、その人本来の思考は回復されていきます。

② 母親と子どもの支援のポイント
 母親と子どもの心の回復は、同じようなペースで進められることが望まれます。DVの被害を受けて自分自身が傷ついている母親は、子どもの傷つきに気づかないことも多く、また、気づいたとしても、自分と加害者との関係性の維持に精一杯で、子どもの回復のために気を配ることがむずかしい状況にあります。さらに、DVの起きている家庭では、母親が子どもを過剰にコントロールしたり、母親が子どもに依存したりする、逆に、子どもが母親に依存する関係がつくられることも多いといわれています。
 このため、母親と子どもの回復のペースが違っていると、母親自身が元気を取り戻しても、子どもの状況がいっこうによくならない、また逆に、子どもが自立すること で母親が子どもとのかかわりを失うことを恐れ、抱え込むなどの状況が起きることがあります。
[親と子どものための新たな場を設ける]
 DVの起きている家庭では、母親も子どもも加害者の言動にふり回され続け、長く続いた緊張関係に疲れ果てています。また、母親も子どもも、自分たちが本当にしたいことを控え、やりたい気持ちを抑えてきていることも多いものです。親子で一緒に外出したり、スポーツやゲームを楽しむことを経験していなかったりする子どもたちもいます。母親と子どもが人間としてお互いをよりよく理解できるような場をつくることが大切です。

③ 自分の力で、いまを変える
 自分自身の力に気づき現在の自分を変えられるのは、子どもだけではありません。DVの被害者である母親も同じです。しかし、傷つけられた経験を持つ人は、過去の痛みにとらわれて、自分だけがこんなに辛い思いをしているのだと考えてしまいがちです。その辛さから逃れるために、ときには、アルコールや薬物に依存する場合もあります。
 とくに、子どものころ、DVの起きている家庭で育った人の中には、過去の家族関係がいまの自分の生きづらさのすべての原因であると思っている人もいます。しかし、「自分の過去に原因があるから、いま生きづらいのは仕方がない」と諦めている限り、本当の意味での回復は困難です。DVの起きている家庭で育ったことによる影響があっても、その事実は事実として認め、自分自身を変えていくことはできます。自分のためにも、子どものためにも、母親の決心が必要です。
 支援者は母親に対し、現状を変える一歩を踏みだす決心が子どもを守るのだということを伝え、苦しくとも現状のままに留まることなく、新たな生き方を選択するよう促すことが大切です。

④ アドボケイトの必要性
 アドボケイト(aDVocate)とは、DVの被害者の立場にたって、被害者の権利を守るために支援すること/人です。被害者を直接支援すること、そして、地域社会から暴力をなくすために活動することも意味しています。
 DVの責任は暴力をふるった加害者にあります。そして、暴力を容認している社会もその一端を担っています。暴力を受けた女性や子どもの回復のためには様々な支援が必要ですが、暴力をふるう加害者やそれを許している社会の意識を変えない限り、根本的な解決にはなりません。
 支援者には、被害者への直接的なサポートを通して生活全般を支えていくだけでなく、地域社会から暴力をなくすために、被害者の周りにいる人々や社会の意識を変えていく直接的、間接的役割もあります。地域社会に向けて、『DVは犯罪である』、『どんな状況にあったとしても、暴力や虐待で相手を支配することは許されない』と社会に対し代弁することが、DVの被害を受けた女性や子どもたちの権利を守ることにもなります。
【被害者への直接的サポート】
・精神的サポート:カウンセリングや相談を通して被害者をサポートする
・安全のための計画:その時どきに応じた安全のための計画を一緒に考える
・情報提供、紹介:被害者に必要な情報を提供し、または、必要な機関を紹介し、被害者自身が決断する手助けをする
・裁判所、警察、病院などへの同伴:被害者が希望した場合、関係機関へ同行する。引越し、転居、転校などの手伝いなど
・緊急時対応:一時保護、シェルターへの同行など
【地域社会への教育】
・学校、公民館、地域のグループなどでDVについて話し人々の理解を深める
・地域のイベントなどで、情報提供のためのチラシやパンフレットを配布する
・DVの被害者支援の研修やボランティアの教育などを行う
・地域の他機関とのミーティングや情報交換を行う
・メディアを通してDV防止についての啓発をする


(4) 虐待する親の回復の視点-MY TREEペアレンツ・プログラム-
 虐待があるとして一時保護措置により親子分離がされたあと、“親子(家族)の再統合”へとつなげることを目的として開発された「MY TREEペアレンツ・プログラム*」を、以下、「マッセOSAKA 研究紀要(第16号) 特集:児童虐待防止への対策と支援特集」の「5.虐待する親の回復支援の視点 ~MY TREEペアレンツ・プログラムの実践から~」をもとに紹介したいと思います。
* 「MY TREEペアレンツ・プログラム」は、エンパワメント・センターの森田ゆり氏が、親子再統合へ向けた司法制度の受け皿として開発したものです。開発のきっかけは、平成12年、衆議院青少年特別委員会における虐待防止等に関する法律の法案審議の参考人として参加し、「深刻な虐待ケースで、児童福祉法28条の適応によって親子分離がされたあと、親が虐待的行動を終止する回復プログラムを受講・修了することを義務づけ、親子再統合へとつなげる、そこに家庭裁判所が直接関与する法制度をつくることが必要不可欠である」との主張に対し、議員に「そういうプログラムはすでにあるのですか」との質問があったことと述べています。当時、育児不安に悩む母親への支援プログラムはあったものの、深刻な虐待行動の終止を目的としたプログラムはなく、「法制度の理想を主張しても、その受け皿がなければ法律条文を策定できない」と強く思ったことが開発にとり組んだモチベーションとなったということです。

 先に記してきた「Ⅴ-28.暴力被害女性と子どものためのプログラム(コンカレントプログラム)(1)-(3)」と同様に、「MY TREEペアレンツ・プログラム」などのプログラムの必要性は、例えば、平成20年5月兵庫県伊丹市で、菅明日香(5歳)ちゃんが、母親から暴力的に揺さぶられ、揺さぶられ症候群で死亡し、虐待容疑で逮捕され起訴される事件に明確に示されています。死亡した女児は、母親の養育拒否(ネグレクト)から1歳5ヶ月で乳児院に入所し、家庭に戻されたあと、右腕骨折により虐待として一時保護されて児童養護施設への措置入所、同年20年2月、施設からの措置解除後に家庭に戻った直後から「首付近に痣がある」などして、近隣住民から3回通報があり、児童相談所が母親と面談しているものの、再び保護する判断はされないまま、児童の死に至ったのです。二度にわたり親子分離し、しかも、措置解除直後に虐待通報を受ける中でも「家族再統合」を目指したわけですが、そこには、親子再統合に向けてのプログラムは存在していませんでした。虐待を繰り返す母親の中には、「自分の虐待行動の非を認め、子どもへのかかわりを変えたい」と、自ら児童相談所(子ども家庭センター)などに助けを求めようとする人たちも少なくないのです。そして、児童相談所や児童養護施設の職員の多くが、「親が変わらなければ子どもは自宅に帰れない。親への指導やサポートが大切なのはわかっている。しかし、うちには1人の子にそこまでできるだけの体制がない。両親をサポートする機関がもっとあればと思う。“この親はだめ”ではなく、親をどう支援していくかが課題だ。」と認識しているものの、先のような状況は、平成27年10月現在も変わっていません。
 虐待する親の立ち直り支援のためには、虐待行動を病理として捉え、診断名にこだわるのではなく、個人の苦しさ、困り感、その背景に着目し、生きること全般に対する困難課題を、自らが気づいていけるように支援することが重要です。虐待を繰り返してしまう親の多くは、次のような問題を抱えて苦しんでいます。
・低い自己肯定感
・孤立感と疎外感
・心の余裕がない
・感情の意識化、言語化に乏しく、攻撃的な言動になりやすい
・放置されたままになっているトラウマ。過去の加害または、被害体験による未解決なトラウマと抑圧している感情(罪悪感、喪失感など)
・歪んだ子ども観や誤った躾
・ジェンダー・バイアス(性別役割意識):母性神話と父権神話への囚われ
・ドメスティック・バイオレンスの被害または加害
・うつ症状、PTSD、依存症など精神的身体的不調
・特別なニーズを必要とする子どもの負担:夜泣きの激しい子ども、多動な子どもなど




もくじ   3kaku_s_L.png   [Ⅲ-9]Ⅴ.DVのある家庭環境で育った子どもと母親のケア
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