あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい」との考えのもと、DV被害女性の援助者として、離婚調停でのDVの立証と暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正などのサポートをしています。最初に、<カテゴリー(Novel List)>下の『I-N.お知らせ』、あるいは、<通常ブログ画面>をクリックし、「はじめに」に目を通して下さい。

主記事、カテゴリー〔Ⅲ1-9〕の「新版3訂」に伴う再編集・加筆訂正の進捗状況について。

[Ⅰ-N] お知らせ(はじめに、ブログ構成と意図、他)

*カテゴリー「Ⅲ1-9」に掲載しています「暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(3部5章42節)」は、現在、「新版3訂」に伴う再編集・加筆訂正をおこなっています。
再編集・加筆訂正の進捗状況は、下記のとおりです。
・平成29年(2017年)12月17日、上記「手引き」の第1部第1-2章、つまり、カテゴリー〔Ⅲ-2〕「Ⅰ.密接な関係。児童虐待とドメスティック・バイオレンス」、同〔Ⅲ-4〕「Ⅱ.児童虐待と面前DVの影響。暴力のある家庭で暮らす、育つということ」を、冒頭に「*2017.12.17(新版3訂編集中)」と記し、「新版3訂」に書き換えました。
なお、随時、ブログ内における文字の大きさなどの編集をしていきますが、編集を終えたものについては、冒頭の「*2017.12.17(新版3訂編集中)」を「*2017.12.17(新版3訂)」と書き直しています。

2017.12.17
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

<西日本新聞>性的な関係や裸の写真を要求…SNS犯罪に遭う少女急増 つらい思いをしているあなたへ

[Ⅶ-1]<DV・虐待・性暴力被害データ。支援・対応の現状>新聞事件簿。

5/17(水) 11:26配信

 ツイッターや「ぎゃるる」、LINE(ライン)など、インターネットの会員制交流サイト(SNS)を通じて犯罪被害に遭う子どもが増えています。警察庁は先月、こうした交流サイトの2016年の被害者が過去最多の1736人だったと発表しました。ほとんどが13~17歳の少女で、性的な関係や裸の写真を要求されるなどの被害でした。こうした状況に心を痛め、どうすればいいか一緒に考えようとする大人もいます。電話で相談に乗っている「チャイルドライン・もしもしキモチ」(福岡市)の山田真理子さん、「性暴力被害者支援センター・ふくおか」(同)の浦尚子さんが、つらい思いをしているあなたに手紙を書きました。

一緒に社会を変えたい 「居場所」はありますか
▼チャイルドライン・もしもしキモチ 山田真理子さん
 SNSには、クラスの友だちよりずっとあなたのことを分かって味方になってくれる人が、たくさんいると感じるよね。あなたが毎日生活している学校にはあなたに合った居場所がなくて、学校用の自分を演じ続けることに疲れたとき、SNSでは自分の本音を吐き出せるし、ちょっと盛ることだってできるから楽だよね。
 あなたが本音の自分で生きにくくなってしまったのはいつからだろうね。そんな毎日に疲れてしまうのは、当たり前で、あなたが悪いわけではないと思う。でも、あなたは大事な人。一つしかない命を生きている大事な存在。私たちはそう思います。
 SNSにはそんなあなたを商品としか見ない大人、そしてあなたの身体をおもちゃとしか見ず、お金や食事、甘い言葉さえ投げかければどうにでもなると思っている大人たちも、わなを張っています。
 周りを見てください。あなたの周りには、あなたたちが生きにくい世の中であることを分かっていて、一緒に変えていきたいと思っている大人もいっぱいいます。でも、「子どもたち一人一人が自分らしく生きられる社会」をつくっていくには、あなたたち自身の力が必要なのです。
 あなたの力を貸してください。もっと学校がどうあってほしいのか、もっと家族にどう分かってほしいのかを教えてください。同じ時代をあなたと一緒に生きていきたいと願っている大人たちに。

勇気出して相談しよう 自分責める必要ないよ
▼性暴力被害者支援センター・ふくおか 浦 尚子さん
 ツイッターやLINEなどに気軽にアクセスするって、他の子もみんなやっているよね。大人が言うほど「キケン!」なんて思わなかったんだよね。
 最初は普通の人だと思ったのに、今は怖くなって、どうしていいのか分からず、1人で悩んでいるのではないですか。思っていたのと違うことが起きて、何となく心がもやもやして。
 でも「自分のせいだから」って思ってはいませんか。そういうことが起こったのは、あなたのせいではありません。悪いのは相手です。自分を責める必要はないですよ。
 けがなどしていませんか? 不安で眠れなかったり、食欲がなかったり、学校に行けなくなったり、何だか今の自分は以前の自分と違うような気がしていませんか? 相手からまだスマホに連絡が入っていたりはしないですか? それとも、相手とはもう連絡が取れない状態でしょうか?
 そんな時にまずは自分で解決しようと思うのは当たり前です。でも、どうしていいか分からなくなったとき、大人の力を借りてみるというのはどうでしょう。
 誰かに相談するのはとても勇気がいることだと思います。実際に相談したけど、かえって傷ついたこともあるかもしれませんね。でも、どんな小さなことでもいいので私たちに話してみてください。どうしたらいいか一緒に考えましょう。
 秘密は守ります。勝手に親や先生に言いません。女性の相談員が、24時間毎日お電話を待っています。

チャイルドライン・もしもしキモチ
0120-997777
mosi2kimochi@beach.ocn.ne.jp

性暴力支援センター・福岡
092-762-0799



*「性的な被害を受けている子どもたち」になげかける重要な告知記事なので、望まない性行為を強要(避妊に応じない、嫌な行為を強要する、レイプなど)されている子どもたちの相談先(性暴力被害ワンストップセンター)を加筆し、しばらくの期間、トップに掲載します。
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

・SACHICO(サチコ)(性暴力救援センター・大阪) 072-330-0799
・SARC(サーク)とうきょう(性暴力救援センター・東京)03-5607-0799
 *「女性専用」の性暴力被害ワンストップセンターで、24時間、研修をつんだ相談員が電話対応している。また、被害直後に必要な医療や法律のサポートを受けられるかどうかは確認してください。
・レイプクライシスセンターTSUBOMI(ツボミ) 03-5577-4042(月曜-金曜 午後2時-午後5時)
 *10代専門の性に関する相談窓口
・サチッコ 06-6632-0699 (水曜~日曜 午後2時~午後8時)
・性暴力被害者支援センター北海道 SACRACH(さくらこ)  http://sacrach.jp/
・SACRAふくしま  http://www.vsc-fukushima.net/sacra
・レイプクライシスセンターTSUBOMI(東京)  http://crisis-center-tsubomi.com/support.html
・ハートフルステーション・あいち  http://www.pref.aichi.jp/police/soudan/heartful/
・性暴力救済センター・ふくい(ひなぎく)  http://www.fukui-saiseikai.com/image/top/hinagiku.pdf
・性暴力被害者総合ケア ワンストップびわ湖(SATOCO)(滋賀)  http://satoco3105biwako.jimdo.com/
・性暴力救援センター和歌山 わかやまmine  http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/031501/mine/index.html
・性暴力被害者支援センター・ひょうご  http://1kobe.jimdo.com/
・しまね性暴力被害者支援センター(さひめ) http://sahime.onnanokonotameno-er.com/
・性暴力被害者支援センター・ふくおか  http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/seibouryokuhigaisha-shien.html
・性暴力救援センター・さが さがmirai  http://www.avance.or.jp/mirai.html
・強姦救援センター沖縄(REIKO)  098-890-6110(水:19:00-22:00 土:15:00-18:00
・社団法人被害者サポートセンターおかやま(VSCO)  http://vsco.info/seihigai1301.html
<性犯罪被害者への支援における協力病院>
・神奈川  http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/715418.pdf
・福島  http://www.vsc-fukushima.net/sacra
<性的搾取被害者の救済>
・特定非営利活動法人 人身取引被害者サポートセンター「ライトハウス」 0120-879-871(月-金 10:00-19:00) soudan@lhj.jp

<予期せぬ妊娠などで困ったときの相談先>
・「全国妊娠SOSネットワーク」で検索→各地の窓口にリンク
サイト http://zenninnet-sos.org/
・BOND(ボンド)プロジェクト
サイト http://bondproject.jp/

平成29年。活動10年、「節目の年」に

[Ⅰ-N] お知らせ(はじめに、ブログ構成と意図、他)

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 人事・組織コンサルタントとして、企業のパワーハラスメントやセクシャルハラスメント対策にとり組む一方で、被害女性に対するカウンセリング、暴力のある家庭環境で育った被害女性(ACで、生き難さを抱える人たち)に対するカウンセリングをおこなう中、平成16年の改正「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」により、「子どもが、両親間のDVを目撃すること(面前DV)が、精神的虐待になる」と明記された2年後の平成18年6月以降、DV事案にとり組むようになり、昨年(平成28年)6月に、DV被害者支援活動期間として10年となりました。
アプローチの中心は、「ワークシート(DV・夫の暴力、子への虐待チェック・ワークシート)」に、配偶者から“なにをされてきたのか”、その結果、“どのような状況におかれてきたのか”を、自分のことばで書き込んでいただく(言語化)といった認知行動療法(暴露療法)の手法をとり入れたもので、DVの事実関係を明らかにするだけでなく、“これから”生活の再設計を進めていくうえで、必要不可欠となる暴力のある環境に順応する考え方の癖(認知の歪み)に気づき、修正するためのものです。
そして、平成25年4月、DV被害者支援のあり方を一歩進めて、この書き込んでいただいたワークシートをもとに、本来対等である夫婦の関係に、上下の関係性、支配と従属の関係性を成り立たせるために、パワー(力)を行使している事実を「現在に至る事実経過」としてとりまとめ、民事事件(離婚調停・監護権審判など)・配偶者暴力防止法の適用(一時保護の決定、保護命令の発令)、刑事事件(傷害罪として立件)の“場”で、DVを立証するお手伝いをさせていただいてきました。
しかし、この間、何度か療養に専念せざるを得なくなるなど、延べ15ヶ月間にわたり活動を休止していた時期があることから、実質的な活動期間は、本年9月に10年を迎えることになります。
その節目を迎える9月末より半年早い本年3月31日を持って、民事(離婚調停など)・刑事(暴行・傷害罪での立件)事件、配偶者暴力防止法にもとづく一時保護の決定、保護命令の発令を求めるための支援活動(主に、DVを立証することを目的とした、レポート「現在に至る事実経過」のとりまとめ、同レポートにもとづく「答弁書」「準備書面」、「訴状」の作成など)については、“休止*”させていただくことになりました。
なお、①メールと電話による一時相談、②暴力のある環境に順応した考え方の癖(認知の歪み)に気づき、修正するためのカウンセリング、③当ブログなどによる情報の提供については、“これまで通り”に継続していきます。
*「中止」ではなく「休止」としているのは、これまでのように、“積極的”な支援活動はでき難くなっていることにもとづいています。「積極的な支援活動ができ難くなった理由」については、カテゴリー「Ⅰ-I」の中の『低視力(ロービジョン)である者の学習と仕事。-自分にできることと、自分に無理を強いることの不確実性-』にまとめています。
本来は、この10年の節目を踏まえて、DV被害者支援活動の本質的な意義を踏まえて、いっそう活動内容を充実させていかなければならない中で、アボドケーター(援助者)として優先しなければならないのは、現状として、「支援中に、体調不良で迷惑をかけてはならない」という考えにもとづく苦渋の決断です。申し訳ありません。
(追記)
DV被害支援室poco a pocoでは、本格的にDV被害者支援を再開した平成21年(2009年)4月以降、延べ75件、夫婦関係調整(離婚)調停などで離婚成立(家庭裁判所)、暴行・傷害罪で立件(所轄警察署・地方検察庁)、保護命令の申立てなどに対する相談や立証依頼、加えて、AC(アダルトチルドレン)の抱える生き難さに対するカウンセリングの依頼を受けてきました。
そして、DV被害者支援のあり方を一歩進めた平成25年(2013年)4月-平成28年(2016年)6月で33件、離婚調停・裁判での離婚の成立、一時保護の決定、保護命令の発令、傷害事件の立件にあたり、“DV行為の事実を立証する”ためのレポート(現在に至る事実経過)をまとめてきた経験があります。
そこで、メール・電話で、「これからどうしたらいいのか?」、「いま、するべきことはなにか?」など、「これまでDV被害者支援に携わってきた経験にもとづいた助言をして欲しい」という相談については、できる限りお応えしていきたいと考えています。


(10年。関連法の改正、とり巻く状況の変化)
  暴力のある家庭環境で育ち、人とのかかわり方がわからず悩み苦しんでいる方たちの声に耳を傾ける一方で、家庭裁判所で開かれる夫婦関係調整(離婚)調停や所轄の警察署・地方検察庁における事情聴取において、立証のし難いことばの暴力(精神的暴力)や性暴力を立証するために、「現在に至る事実経過をレポートとしてまとめる(被害女性の「陳述書」などとして提出)」などのDV被害者支援に携わる活動をしてきました。
  DV被害支援室poco a pocoにとって、この10年間の最も大きな変化は、第一に、平成24年4月、「子どもの親が離婚したとしても、双方の親は、共同して子どもの養育することになる」とした「民法766条」の改正でした。
  なぜなら、DV被害支援室poco a pocoでは、離婚後の面会交流は、暴力の後遺症としてのPTSDの症状を抱える被害女性に大きな精神的な負担となるなど、被害女性の生活の再設計において、「被害女性が、暴力に支配される関係性を断ち切る」、つまり、「かかわりのいっさい断つ」ことが重要と考えているからです。
  DV被害支援室poco a pocoでは、「婚姻破綻の原因は配偶者からのDVにある」として、夫婦関係にある者が離婚に至ったとき、親権を得なかった加害者である父親と、親権を得た被害者である母親と暮らすことになる子どもの面会交流をおこなうことは好ましくないという立ち位置の基盤となり、調停・裁判で、加害者である父親と子どもとの面会交流が及ぼすリスクと悪影響を主張し、その実現に寄与するための支援(サポート)をしてきました。
  しかし、この民法766条の改正は、「配偶者からの暴力防止及び被害者の保護に関する法律(同16年改正。以下、配偶者暴力防止法)」が施行された平成13年以降の司法判断を一転させることになりました。「婚姻破綻の原因はDVにある」として家庭裁判所に申立てた夫婦関係調整(離婚)調停における「離婚後の面会交流のあり方」は、「父親を怖れている子どもとの面会は、子の利益(福祉)の観点から好ましくないので、実施はしない」という考え方は認められ難くなり、「夫婦間にどのような経緯・懸案事項があろうとも、父親と子どもとの面会は子の利益(福祉)の観点から必要不可欠であり、エフピックなどの第三者機関を介することで、面会は可能である」との考え方に大きく舵を切ることになりました。
  その結果、DV被害者のアボドケーター(援助者)としての支援のあり方も、こうした国の判断(法改正)に影響を受け、調停や裁判において、「面会交流を認めさせない」ことから、「面会交流の実施にあたる条件を認めさせる」ことに重点を置くなど、プライオリティ(優先順位)など調整が求められることになりました。
  第二に、平成12年に施行された「ストーカー行為等の規制に関する法律(以下、ストーカー規制法)」は、平成23年に逗子市でおきた離婚後の凄惨なストーカー殺害事件をきっかけに、同25年7月23日に「ストーカー規制法の一部法改正がおこなわれ、「電子メールを送信する行為の規制」が加わり、同28年12月6日の衆議院本会議で、改正案が全会一致で可決され、成立しました。この改正案では、対象がTwitterやLINEといったSNS、ブログのコメント欄への執拗な書き込みなど、インターネット上でのつきまといを規制対象にし(同29年1月3日施行)、加えて、緊急の必要がある場合に警察が警告なく禁止命令を発令することができるようになる(同年6月14日施行)など、執拗で病的なストーカーに対する規制を強化しています。
  加えて、平成13年に施行された「配偶者からの暴力の防止ならびに被害者の保護に関する法律(配偶者暴力防止法。いわゆるDV防止法)」は、平成16年の改正で、被害者の子どもの保護、精神的暴力(ことばの暴力など)が加わり、さらに、同26年には、改正新法として「保護」が「保護等」になり、「同じ所載地で居住するも者(同棲生活をしている者)で、元を含む」と一定の条件はあるものの交際相手(元を含む)が、一時保護の決定、保護命令の発令の対象者となり、「ストーカー規制法」で対応できない一時保護の決定が可能になりました。
  つまり、DV(デートDVを含む)のある関係性下で別れ話や別居がきっかけとなり、復縁話を求める行為がエスカレートし、執拗なつきまといとなるストーカー行為は、一連のDVと認識して対応する必要があるものです。
 しかし、メディアだけでなく、対応の遅れなどが問題視されることが少なくない警察を含めて、ストーカー事件では、上記のストーカー行為と、アイドルや歌手、俳優、スポーツ選手に対する一方的な恋愛感情、そして、報われない怒りを起因とするストーカー行為を一色単に捉えた情報を発信していることは問題です。なぜなら、対応のあり方は、「似通って異なるもの」だからです。
 しかも、夫婦間に子どもが生まれ、その後、離婚したときの元配偶者によるストーカー行為では、相談した警察では「元配偶者と合わない(接触しない)ように」と助言されますが、対応する警察官は、離婚という民事事件、特に、面会交流の実施に伴う取り決め(取り決めされた面会交流の実施を拒むなどの行為に対し、家庭裁判所への申立てにより、応じなければ罰金を科すとする「間接強制」の発令など)に関する知識が乏しく、被害者である相談者が抱える八方塞がり的な苦悩に思いを察することができず、凄惨な事態を招いてしまうこともあります。
 加えて、元交際相手や元配偶者に対して復縁を求めるストーカー行為の一部が殺害に至ってしまうリスク、そして、デジタルタトーと呼ばれるリベンジポルノとしてネットに晒され一生つきまとうリスクについては、ストーカー規制法の強化、そして、「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(リベンジポルノ被害防止法)」だけでは払拭できるものではないのが現実です。


(“いま”と“これから”)
  DV被害支援室poco a pocoでは、「DVの最大の被害者は子どもである。なぜなら、子どもの脳の発達に大きなダメージを与え、将来にわたり心身の健康を損なうことになり、同時に、自己規定・自己規範となる価値観に認知の歪みを生じさせるリスクが高い」との認識にもとづき、「子どもが、DVを目撃する(面前DV)などの暴力のある家庭環境で傷つき、生活している」ことが、DVの重大な問題と捉えています。
  以上のことから、いま目の前にあるDV被害に対してどうしていくかという問題だけでなく、これからDV(デートDV)被害にあったり、加害行為に及んでしまったりする可能性のある世代に対するアプローチ、つまり、小学校中高学年・中学生、高等学校生-大学生(専門学校・短期大学を含む)に対する教育・啓蒙です。特に、TwitterやLINEといったSNSに、性的な写真や動画が投稿されデジタルタトゥー化(性暴力(性的搾取を含む))してしまう被害にあう前の世代の小学校中高学年に対する教育・啓蒙は重要です。
 そのためには、小学校の教職員、そして、児童の保護者として親に対する教育・啓蒙が欠かせないことはいうまでもありません。しかし、子どもに対する無自覚な虐待(面前DV、過干渉や教育的虐待)の加害者になっている保護者、児童に対する体罰やパワーハラスメント、セクシャルハラスメントに及んでいたり、家庭内での教育的なしつけとしての体罰を容認していたりする教職員による強い拒絶や反発もでてきます。
  したがって、社会・コミュニティのルールや法(規定)、倫理観や道徳観といった規範として、家庭で、学校で、職場で、コニュニティで容認してはいけない暴力、つまり、児童虐待やDV、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、体罰、暴行傷害、紛争・戦争などの捉え方について正しく知り、共通認識していくことが重要です。
 これらの女性や子どもの人権にかかわる規定や規範を快く思っていない人たちの声は依然と強く、児童虐待、DV、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、モラルハラスメント、体罰などのことばはよく聞かれるものの、その理解は不正確で、知識に乏しく、そして、「おかしい」、「間違っている」と思っていても、コニュニティの多くが「どこでもあること」と容認していて、声をあげることができずにいる人たちが多いのが現状ですが、後退させることなく、一歩一歩(poco a poco)、前に進めていってほしいと考えています。


平成29年1月15日/3月1日
同年9月16日一部追記
DV被害支援室poco a poco 代表 庄司薫

はじめに

[Ⅰ-N] お知らせ(はじめに、ブログ構成と意図、他)

<はじめに..>

 訪問いただき、ありがとうございます。
  さて、ブログ『面前DVの早期発見、早期支援。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?*-1』は、<小説用のテンプレート(パソコン用のブログ画面)>を使用しています。しかし、掲載記事は「小説」ではなく、「DV被害支援室poco a poco」の実際の活動*-2、つまり、「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい*-3」との考えのもと、暴力のある関係性を断ち切り、生活の再構築を望んでいる被害女性に対するサポートとして、「暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正を踏まえながら、離婚調停などでDVを立証するために、現在に至る事実経過をまとめる」など、DV被害者支援に携わっている活動状況を主要記事として公開しています。
また、「いま必要な情報を、ひとりでも多く、情報を必要としている人に届けたい」との思いで、DVと密接な関係にある虐待、性暴力、そして、これらの暴力による後遺症としての心の問題にかかわる情報(論文、新聞や雑誌の記事などを含む)を提供しています。
  ブログの基幹記事は、次の2つです。
ひとつは、平成21年4月からの1年間、DV被害者支援4例目となった被害者とのサポートのやり取りをレポートしてまとめた『DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年(カテゴリー「Ⅱ」)』です*-4。
もうひとつは、行動科学にもとづく組織・人材コンサルティングに携わってきた経営コンサルタントとしての20年間の経験(組織内のパワーハラスメント・セクシャルハラスメント対策を含む)と、DV被害者支援に携わってきた8年間(平成26年6月現在)の経験をナレッジとしてまとめた『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(カテゴリー「Ⅲ-1」-「Ⅲ-9」)*-5』です。
行動科学では、「行動の原理や法則を導きだすことで、行動の予測と制御が可能になる」と考えます。行動の“見かけ”ではなくて、環境に及ぼす効果、環境が行動に及ぼす効果、つまり、“機能”に注目することによって、環境をどのように変えれば行動の頻度が変化するのかがわかり、望ましい行動を増やしたり、望ましくない行動を減らしたりする方法を考えることができるとするものです。
ほとんどのDV被害者支援機関がフォーカスしている“結果(いまこのときの暴力行動にもたらされた直接的な被害)”に対応したサポートだけでなく、DV被害支援室poco a pocoでは、“結果に至る過去の環境(どのような家庭環境で育ってきたのか(生い立ち)=いまこのときの暴力行動に至る原因)”に対応したサポートのあり方にもフォーカスしています。
なぜなら、DV被害者のいまの行為が、交際相手や配偶者による言動やふるまいによる反応によるものなのか、それとも、その反応が、暴力のある家庭環境で育ってきたという“過去の生い立ち=トラウマ”に起因した反応によるものなのか、その双方が絡んだ反応によるものなのかを見極めることが重要だからです*-6。この見極めが、暴力に支配された関係を断ち切ったあと、暴力で傷ついた心のケア、つまり、パニック症状やうつ症状を伴うPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状の改善にも大きく影響を及ぼすことになります。
  そして、「子どもがDVを目撃して育つ(面前DV被害下で暮らす)」ことを問題視しているのは、生まれ育った家庭環境で暴力的なふるまいを受けてきたトラウマ反応にフォーカスしている、つまり、行動科学的認識にもとづいているからです。
上記の基幹記事を補完する関連情報を他のカテゴリー、つまり、カテゴリー「Ⅳ」-同「Ⅶ」で公開しています。
*-1 ブログ『面前DVの早期発見・早期支援。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?』は、平成22年9月16日、「「さようなら」の前に..第4章。暴力から逃れ、傷ついた心に寄り添う(現在、非公開)」から独立させ、新たに開設したものです。
平成22年9月16日に新規開設以降、新設2年7ヶ月を経過した平成25年4月21日、新設6年目を前にした平成27年7月27日(62構成から55構成)、そして、平成28年3月3日(55構成から50構成)の3回にわたり、カテゴリーを構成し直し、ブログ構造を再編集しています。
*-2「DV被害支援室poco a poco」の活動の根幹となる活動理念や活動方針、基本的な考え方などについては、当「はじめに」の他に、カテゴリー「Ⅰ-I. 活動方針、問合せ・相談方法など」の「DV被害支援室poco a poco -母と子が暴力に怯えない、子が暴力を学ばない安全安心な暮らしをサポートする会-の活動方針について。」で、これまでの活動状況(実績を含む)については、同「DV被害支援室poco a poco庄司薫、活動の歩み」で詳しく説明しています。
なお、DV被害支援室poco a pocoの事務局は、東京都23区内ですが、詳細な所在地(住所)については、緊急一時保護施設(行政や民間のシェルター)などと同様に、DV加害者との接触を避け、相談をしている被害者とその援助をしている者(アボドケーター)に対する加害行為を防ぐ必要があることから“非公表”です。
*-3「面前DV」とは、子どもが、父親と母親の間(あるいは親の交際相手との間)の暴力を目撃したり、聞いたりすることで、「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」では、精神的虐待とみなされています。
なぜ、DV被害支援室poco a pocodでは、この「面前DV」被害を重視しているのかについては、当「はじめに」内で後述していますが、子どもへの心身に及ぼす影響については、カテゴリー「Ⅲ-1」「はじめに-手引きの基本骨子-」、同「Ⅲ-2」「Ⅰ-1.虐待の発見。DV家庭における子ども」、同「Ⅲ-4」「Ⅱ.暴力のある家庭で暮らす、育つということ(6-12)」で詳しく説明しています。
*-4 平成22年9月16日に公開した『DV被害状況レポート(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)』は、平成28年3月3日、3回目のカテゴリーを構成し直し、ブログ構造を再編集に伴い、以下のように変更し、公開しています。
①DV被害状況レポート(Ⅰ)「DV環境下、被害者は加害者にいかに心をコントロールされ、心身を蝕まれたか-DV加害者から家に縛られる。脅され、卑下、侮蔑されて11年、被害者の傷ついた心(被虐待女性症候群)を理解する-」と、同(Ⅱ)「暴力の何が悪いのかわかれない加害者の心理を知る-暴力で心が壊れた被虐待者がDV・虐待の加害者に..。暴力を生みだす心の闇、歪んだ感情が妻を支配する。その性格特性を明らかにする-」は、カテゴリー「Ⅱ」の『DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年』として、②同(Ⅲ)「面前DV。DV・虐待環境が子どもの心身の発育にどのような影響を与えるか-対象児童の心のケアのために..DV・虐待によるトラウマが脳の発育に与える影響を学ぶ。-」は、『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き』の第2章、つまり、カテゴリー「Ⅲ-4」の「Ⅱ. 児童虐待と面前DV。暴力のある家庭環境で暮らす、育つということ」として公開しています。
*-5 『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き』は5章31節で構成され、カテゴリー「Ⅲ-1」-「Ⅲ-9」で公開していますが、『-DV被害からの回復とDVの立証-現在に至る事実経過。ケースで読み解く被害者心理と加害者特性(DV被害支援状況レポート)(平成27年7月27日公開)』と『学校として虐待の早期発見と対応手順-教職員のための児童虐待・DV対応の手引き-(平成27年2月7日公開)』に加筆し、再編集してひとつにまとめたものです。
『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(5章31節)』については、ア)上記の①②の支援をさせていただいた被害女性の方、イ)学校園に通学する児童に虐待、児童の保護者間にDVが認められ、対応しなければならなくなった教職員の方、ウ)その他、女性センターなどの行政機関(民間を含む)の職員、医師や看護師、そして、弁護士として、DV被害者支援に携わっている方(以上、被害女性のアボドケーター)には、サポートの状況に準じ、「PDFファイル」で提供しています。
ただし、カテゴリー「Ⅲ-1」の「暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(はじめに-手引きの基本骨子-))」については、平成28年10月10日、加筆改訂をした「新版2訂」に差し替えていますが、続く「第1章(Ⅰ)」-「第5章(Ⅴ)」については、懸案事案(「婚姻破綻の原因はDV」にあるとする調停・裁判で、DVを立証するためのサポート)が解決し、まとまった時間を確保できる状況にあるときに見直し、加筆修正をおこない、「新版2訂」として差し替えていきます。
*-6 過去の生い立ちにトラウマ(心的外傷)となりうる暴力を体験してきた人たちに認められる共通した特性や傾向を抱えている人たちは、アダルトチルドレン(AC)、発達性トラウマ症候群、被虐待女性症候群(バタード・ウーマン・シンドローム)などの総称で呼ばれています。



(ドメスティック・バイオレンス(DV)とは..)
 DV行為とされる「暴力」は、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法、いわゆるDV防止法)」第二条の三にもとづいて作成される「都道府県(市町含む)基本計画」の中で、「配偶暴力防止法で対象とする暴力として、身体的暴力、性(的)暴力、精神的暴力、経済的暴力がある」と規定されています。
  配偶者暴力防止法で規定する主だった暴力(DV行為)は、以下のとおりですが、カテゴリー「Ⅲ-2」の「Ⅰ-3-(3)DVとは、どのような暴力をいうのか」において、判例を踏まえた法的な解釈など詳細に説明しています。
・身体的暴力
殴る  叩く  蹴る  つねる  髪の毛をつかんで引きずり回す  胸ぐらをつかんで揺さぶる  体を壁や床に押しつける  腕をしめあげる  首を絞める  噛みつく  頭突きをする  火傷を負わせる  タバコの火を押しつける…etc
・性(的)暴力
望まないのにセックスを強要する  (乳幼児であっても)子どもの前でセックスする  複数や他人との望まないセックスや玩具を使ったセックス、望まない行為を強要される(風俗で働くことや売春行為を強要されることも含む)  避妊に協力しない  中絶を強要する  見たくもないポルノビデオや雑誌を見せられる  裸やセックス時の様子を写真や動画を撮影する…etc
・精神的暴力(ことばの暴力)
無視・無反応  からかい・ひやかす・はやしたてる  罵声を浴びせる(否定する、批判・非難する、侮蔑する(バカにする)、卑下する(見下す)といったことばの暴力を浴びせる)  大声で怒鳴りつける  「俺は悪くない。お前が怒らせるようなことをするからだ!」と責任を押しつけたり、責任転嫁したりする(そのことによって、自分のおこないは正しいと正当化しようとする)  「お前が悪いからだ」、「お前が~をしないからだ」、「お前がケンカをうってきたからだ」と責任逃れのことばで、罪悪感を植えつける  人前でからかう(ひやかす)  悪口をいう  けなす  舌打ちする  不機嫌な態度をとる  威圧的な態度をとる  腕をあげ殴るふりをする(状況によっては身体的暴力に該当する)…etc
・子どもを利用した精神的暴力(ことばの暴力)
子どもに母親が暴力をふるわれている場面を見せる  子どもの前で母親に暴力をふるったあと、子どもに「お母さんが悪いことをしたから」という  子どもに母親の悪口をいわせる(いうことをきかず、母親が叱りつけたあと、「なっ、怒られただろ」と同意を求めたり、皆でにんまり、クスクスと笑ったりなどを含む)   子どもを自分の味方につけ(懐いているようにみせかけ)、妻を孤立させる(ひとりぼっち感、疎外感を味わせる)   お前のせいで、子どもは暴力を受けることになることを思い知らせる(逆に、「子どもがいうことをきかないのはお前のせいだ」と子どもの前で母親を怒鳴りつけたり、殴ったりすることで、子どもに罪悪感を抱かせる)   「もう、暴力には耐えられない」と離婚話を持ちだすと、「お前には、母親として子どもを育てる責任がある(育児放棄をするつもりか)」と自分が暴力をふるうということではなく、子どものことに話をすり替え、問題(責任)の置き換えをはかる(俺のもとで、お前は子どもを育てあげる義務があるとの考えのもと、「子どものことを考えろ」と決断を鈍らせる話を持ちだしてくる)   「でて行くなら、子どもは置いていけ」、「子どもは俺が育てる」、「お前が子どもを連れていって、貧乏にしたら許さないからな」と子どもを(精神的な)人質にとり、でて行くことを諦めさせる…etc
・社会的隔離(精神的暴力として扱われます)
テレビやインターネット、携帯電話などの使用を禁止する(制限する)  交友関係に口を挟んだり、友人や家族の間に不和の種を蒔き、対立させる  妻が里帰りするのを許さなかったり、制限する  「どこに、誰と行くんだ」と人に会うことや、「どこで、誰と、なにをしていたんだ」と外出していたことに詮索し、干渉する。また、「~さんは、お前にいい影響を与えないと思う。あまり会わない方がいいんじゃないか」と交友関係に詮索し、干渉する  退勤時間に迎えにきていたり、出張の送り迎えをしたり家と会社との通勤時間さえ干渉する(行動を監視したりする)…etc
・経済的暴力
給料明細を見せない  収入や財産がどれくらいあるかを知らせない  生活費をわたさない  働きにでることを許さない  妻の買い物はなんでも許可を必要とするが、自分のモノには大枚をはたく  自分の借金の肩代わりをさせる  女性やギャンブル、酒などに生活費を使い込む…etc
これらの規定は、「どのような行為が暴力、つまり、DV行為に該当するのか」を理解するうえで欠かせないものですが、DVの“本質”を理解するためには、“関係性”の理解と、“構造的”な理解をすることが特に重要になります。そして、“構造的”な理解は、“関係性”の理解との補完関係にあります。
  “関係性”で考えると、DVの本質とは、「本来対等であるはずの男女(夫婦間、交際者間)の関係に、上下の関係、支配と従属の関係を成り立たせるためにパワー(力)を行使すること」です。つまり、「上にたとう(支配しよう)とする者」と「下におかれる(支配され、従属させられる)者」という“関係性”でおこなわれる暴力ということです*-7。
 そして、重要なことは、いかなる理由があろうと暴力行為を加えた者(加害者)に非があり、暴力被害を受けた者には非はないという理解です。つまり、暴力に及んだふるまいには、いかなる理由があっても正当性は認められないということです。
  “構造的”な理解には、主に2つの視点が必要です。
ひとつの視点は、身体的な暴力(暴行)や性暴力は、大声で怒鳴りつけたり、否定や批判したり、侮蔑したり(バカにしたり)、卑下したり(見下したり)、脅したりすることばの暴力を浴びせられる中でおこなわているように、暴力には複合的な要素が絡んでいる、つまり、構造的であるということです。
暴力の複合的、構造的な理解に役立つのが、ミネソタ州ドゥルース市では地域社会の裁判所や警察、福祉機関など9つの機関が集まり「DV介入プロジェクト(DAIP)」を組織し、1984年、被害女性たちの声をもと、暴力を理解する理論的枠組みとしてつくられた「パワーとコントロールが車輪」です。被害女性の体験から明らかになったのは、第一に、暴力は突発的な出来事でもなければ、積りつもった怒りや欲求不満、傷ついた感情の爆発でもなく、あるパターン化した行動の一部分だということ、第二に、暴力には明確な意図があり、車輪の中心にある「パワーとコントロール」が車輪を動かす原動力となるということでした*-8。
そして、暴行や性暴力の前後に浴びせられている“ことば”が、どのような趣旨(意味)を持つものなのかによって、同じ殴る行為であっても、その意図は違ってきます。暴行や性暴力に及んだ人物のことばに、被害者を否定したり、批判し責任を押しつけたり(責任転嫁をはかろうとしたり)、侮蔑したり、卑下したりすることばが含まれていれば、その人物は、本来対等である男女の関係性に上下や支配と従属の関係性を成り立たせるために、パワー(力)を行使しようとする人物であることになります。
このとき、重要になるのが、その暴行や性暴力の前に、どのようなことばのやり取りがおこなわれていたのかということです。“前のやり取り”には、直前のやり取りだけでなく、出会い、交際以降のやり取りが含まれます。なぜなら、出会い以降、積み重ねられてきたやり取りにこそ、“関係性”が明確に表れるからです。
もうひとつの視点は、慢性反復的(日常的)な暴力という行為がどのような結果を導くことになるのか、つまり、加害者はなにを手に入れ、被害者はなにを失うのか(どのような状況に追い込まれるのか)ということです。そして、この理解なしには、「なぜ、被害者は暴力(加害者)から逃げられなくなるのか」を理解することはできません。
被害者が、暴力によりなにを失うのか(どのような状況に追い込まれるのか)ということを理解するには、「暴力により、恐怖心を植えつけ、心と行動を支配する」という関係性、連鎖性を理解することに他なりません。心理学者のレノア・E・ウォーカーは、慢性反復的(日常的)な暴力を受け続けた女性に共通する特性を「被虐待女性症候群(バタードウーマン・シンドローム)*-9」と唱えていますが、被害女性がその状態に至るプロセス、つまり、暴力から逃れられなくなっていく状況を「暴力のサイクル理論」としてまとめています*-10。
*-7 詳しくは、①カテゴリー「Ⅲ-2」の「Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか(1)-(6)」、②同「Ⅰ-4-(2)デートDVから結婚に至る経緯」で説明しています。
*-8.10 暴力の構造性の説明では、「パワーとコントロールの車輪」が引用されています。なお、「パワーとコントロールの車輪」については、カテゴリー「Ⅲ-1」「はじめに-手引きの基本骨子-」、「Ⅲ-2」「カテゴリー「Ⅲ-2」「Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか」の中の「(6) 被害者にみられる傾向、加害者が持つ特性」で詳しく説明しています。
*-9 被虐待女性症候群(バタードウーマン・シンドローム)の傾向」は、「暴力のサイクル理論」を唱えた心理学者のレノア・E・ウォーカーにより提唱されたもので、カテゴリー「Ⅲ-2」の「Ⅰ.密接な関係。児童虐待とドメスティック・バイオレンス」の中の「3-(6) 被害者に見られる傾向、加害者が持つ特性」で説明しています。



<カテゴリー構成**>
** ブログのカテゴリー構成、ならびに、掲載記事(カテゴリー「Ⅶ-1」-「Ⅶ-22」を除く)は、カテゴリー「Ⅰ-N」の「ブログの構成と意図-主要記事一覧-」に掲載しています。

第一部(Ⅰ) お知らせ。活動方針、問合せ・相談方法など
 Ⅰ-N お知らせ(はじめに、他)
 Ⅰ-C あなたは大丈夫ですか?
 Ⅰ-I 活動方針、問合せ・相談方法など

第二部(Ⅱ)  DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年
 ・DV環境下、被害者は心を支配され、心身を蝕まれていく
 ・暴力を生みだす心の闇。歪んだ感情が妻を支配する

第三部(Ⅲ) 暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(マニュアル。3部5章29節)
Ⅲ-1.暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き
 Ⅲ-2.Ⅰ.児童虐待とドメスティック・バイオレンス(1-4)
 Ⅲ-3.(Ⅰ) 添付資料:ワークシート
 Ⅲ-4.Ⅱ.児童虐待・面前DV。暴力のある家庭環境で暮らす、育つということ(6-12)
 Ⅲ-5.Ⅲ.学校現場で、児童虐待・面前DVとどうかかわるか(13-20)
 Ⅲ-6.Ⅳ.「婚姻破綻の原因はDVにある」ときの離婚(21-26)
 Ⅲ-7.(Ⅳ) 添付資料:ワークシート
Ⅲ-8.Ⅴ.DVのある家庭環境で育った子どもと母親のケア(27-29)
Ⅲ-9.(Ⅴ) 添付資料:ワークシート

第四部(Ⅳ) ワークシート(「DV被害状況書」など)、ワークシート記載の一般コメント
Ⅳ-1.記載例。ワークシート、現在に至る事実経過、答弁書、反訴状
Ⅳ-2.ワークシート(Ⅰ)(Ⅱ)共通(A)(B)(C)設問の一般コメント

第五部(Ⅴ) 「デートDV」誌上講座(「ストーカー被害の防止」を含む)

・DV被害支援室poco a poco 庄司薫のコラム

第六部(Ⅵ)  理解を深めるために..
 Ⅵ-A 臨床現場からのレポート(1) DV・児童虐待。暴力と精神疾患
 Ⅵ-B 臨床現場からのレポート(2)
 Ⅵ-C 臨床現場からのレポート(3) 更生困難な加害者への教育プログラム
 Ⅵ-D 司法判断。DV・虐待を起因とする離婚事件、どういう立ち位置か
 Ⅶ-E.逃れる。離婚のために..知っておこう!
* ここに掲載していた記事は、第3回のブログ構造を再編集に伴い、[Ⅲ-7]Ⅳ-21.「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚、Ⅳ-22.夫婦関係調整(離婚)調整、Ⅳ-23.DV離婚を考えたとき、事前に確認しておくことの該当記事に載せています。
 Ⅵ-F DV裁判ー判例や法律知識をもって、交渉の武器にしよう!
* ここに掲載していた判例は、第3回のブログ構造を再編集に伴い、[Ⅲ-7]Ⅳ-22.夫婦関係調整(離婚)調停(1)で判例1-11、(7)で判例12-24、Ⅳ-23.DV離婚を考えたとき、事前に確認しておくこと(1)(2)で判例25-39、Ⅳ-26.悩ましい面会交流。いま司法はどのように捉えているか(1)で判例40-47を載せています。
 Ⅵ-G DV・児童虐待行政対応マニュアル
 Ⅵ-H DV法・ストーカー規制法等、関連法規。男女参画社会理念
 Ⅵ-J 在外教育施設安全対策、災害時「子どものケア」マニュアル
 Ⅵ-K DSM-Ⅳ診断。エゴグラムなどチェックシート

第七部(Ⅶ) 新聞事件簿**
**「第七部 新聞事件簿(カテゴリー「Ⅶ1」-「Ⅶ22」)」の位置づけは、ブログの“礎”となる『DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年(カテゴリー「Ⅱ」)』、『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(カテゴリー「Ⅲ1-Ⅲ9」)』を“補完”するものですが、詳しくは、カテゴリー「Ⅰ-N」の「ブログの構成と意図② 第七部-新聞事件簿(カテゴリー「Ⅶ1-Ⅶ22」)」で説明しています。
 Ⅶ-1.<DV・虐待・性暴力被害データ。支援・対応の現状>新聞事件簿。
Ⅶ-2.<DV>新聞事件簿。あなたの隣の女性を救おう!
Ⅶ-3.<デートDV。ストーキング・リベンジポルノ>新聞事件簿。嫉妬・執着
Ⅶ-4.<逆DV>新聞事件簿。女性から男性への暴力、女性の心に潜む病理
Ⅶ-5.<虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!
Ⅶ-6.<性暴力>新聞事件簿。自尊感情を奪われさ迷うことになる卑劣な行為
Ⅶ-7.<性的逸脱>新聞事件簿。パラフィリア。抑圧、稚拙で抑制不能な性衝動
Ⅶ-8.<性的搾取・ネットに潜む闇>子どもたちがはまり、大人がつけ込む
Ⅶ-9.<ハラスメント・体罰(暴行)>新聞事件簿。優越感の充足、構造的暴力
Ⅶ-10.<C-PTSD・心の傷と闇>新聞事件簿。DV・虐待、被害者の苦しみ
Ⅶ-11.<家族問題。親殺傷・ひきこもり。性同一性障害>新聞事件簿。どう向合う
Ⅶ-12.<いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴
Ⅶ-13.<殺傷事件。詐欺・恐喝、少年犯罪>新聞事件簿。歪んだ心が引き起こす
Ⅶ-14.<薬物・アルコール依存。環境汚染の影響>新聞事件簿。心身を脅かす
Ⅶ-15.<怖いカルト、宗教への傾倒>新聞事件簿。心の危さにつけ込む
Ⅶ-16.<教育・学校(いじめ対応含)新聞事件簿。教育現場だけで考える問  題か
Ⅶ-17.<職場>新聞事件簿。職場環境のあり方。仕事・対人関係への悩み。
Ⅶ-18.<児童福祉・行政・司法、介護、育児>新聞事件簿。母子を取巻く環境
Ⅶ-19.<人種差別・人権、紛争・テロ、性売買>新聞事件簿。人とはなにかと問う
Ⅶ-20.<ことば>プレス。道徳・教養、思考。心の肥やしを「知識のひきだし」に
Ⅶ-21.<脳とからだ・人類の発達。医療の最新治療>プレス。
Ⅶ-22.継続情報<震災・地震/火山/氾濫>ストレスとトラウマ、命と心を守る
Ⅶ-22.継続情報<原発被爆・放射能汚染>不安。命と心を守る知識と技術。


<ブログをお読みいただくときの..操作、読み方のガイダンス>
1.《通常のブログ画面》をクリックしていただければ、ブログ・スタイルでお読みいただくことができますが、《カテゴリー(50構成)》から記事をお読みいただくと、目的・意図に添った情報(記事)を読むことができます。また、カテゴリーから入っていただくと、投稿記事単位ですが、文字が“大きく”なり、読みやすくなります。

2.ブログ掲載の主要記事(カテゴリー「Ⅰ-N」の「ブログの構造と意図-主要記事一覧-」を参照ください)は、最初からお読みいただけるように<古い記事から、新しい記事へ>と投稿しています。
  分類された《カテゴリー(50構成)》の方からお読みいただく場合、<新しい記事から、古い記事へ>と表示されていますので、下の記事からお読みいただければと思います(「Back」「Next」機能をお使いください)。
  ブログの読み方は、人それぞれだと思います。
①配偶者や交際相手から受けている暴力が、DVに該当するものなのかを確認したい被害女性だったり、②婚姻破綻の原因はDV(子どもへの虐待を含む)にあるとして離婚調停に向けて動きはじめたものの、第三者にDV被害を理解してもらえず、理不尽な思いをし、なんとか状況を打開したいと切迫した状況にある被害女性だったり、③被害女性から相談を受けて、関連情報を集めている親族や友人、職場の上司や同僚、学級担任だったり、④受け持ちの児童・生徒が虐待を受けていたり、受け持ちの児童・生徒の家庭でDVがおこなわれていたりして、児童や保護者への対応方法などの情報を必要としている教職員だったり、⑤暴力のある家庭環境で育ち、対人関係に悩み、生き難さを抱えている被害女性だったり、求める情報の用途はそれぞれです。
  特に、配偶者や交際相手からの暴力に悩み、苦しみ、誰にも相談することができずにいる切迫した状況にある被害女性の方たちにとって、当ブログは、記事数が多く、どこから読んだらいいのか戸惑われることもあると思います。
 そこで、読み方のガイドラインを下記にあげさせていただきました。

(1) DVの本質は、「本来対等であるはずの関係に、上下の関係、支配と従属の関係を成り立たせるためにパワー(力)を行使すること」ですから、“関係性”で理解する必要があります。つまり、「上にたとう(支配しよう)とする者」と「下におかれる(支配され、従属させられる)者」という“関係性”です。
* 以下の冒頭の「」内は、カテゴリーを指してします。
そこで、第1に、この関係性を理解するために、
①「Ⅱ」DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年
②「Ⅲ-1」・暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(はじめに)
      Ⅰ-3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか
③「Ⅲ-2」Ⅰ-4-(1)デートDV。人生に大きな影響を及ぼすリベンジポルノとレイプ
        -(2)デートDVから結婚に至る経緯
 「Ⅲ-3」Ⅱ-11-(7)パラフィリア(性的倒錯)の夫との性生活
   -(8)性的サディズム、露出性愛者の夫による性暴力
に目を通していただき、
  第2に、この関係性を成り立たせるために、DV加害者はどのようにふるまうのかを理解するために、
④「Ⅲ-6」Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性
に目を通していただければと思います。
  また、DV被害の当事者として、いまどのような状況にあるのかを理解する必要があるときには、
  第3に、支配するための暴力としてのDVにより、被害者はどのような“負”の思考パターンに陥ることになるのかを、「Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性」の中で説明している「感受性訓練に似通った言動パターン」を頭に入れて、加害者の思考コントロール手法を同時に理解するために、
⑤「Ⅲ-2」Ⅰ-5.被害者心理。暴力で支配、マインドコントロールされるということ
に目を通していただきたいと思います。
  さらに、別れる、家をでたいと意志が定まってきている(あるいは、どうしらたいいのかわからないときを含む)ときには、
  第4に、DV事件で、被害女性が陥りやすい間違いを理解するために、
⑥「Ⅲ-6」Ⅳ-25-(1)妻が別れを切りだし、家をでたあとのDV加害者のふるまい
         -(2)してはいけない! 当事者間、親族や近親者を交えた話し合い
          -(4)DV加害者の更生。「変わってくれる」との期待感は捨て去る
         -(5)暴力に順応してきた被害者が、調停に持ち込んではいけない考え方①②
 * 子どもがいるときには、
  ・「Ⅲ-2」Ⅰ-1.虐待の発見。DV家庭における子ども
  ・「Ⅲ-6」Ⅳ-25-(3)母親の“これから”が、子どもには“いまさら”となるDVの理不尽さ
に目を通していただきたいと思います。

  次に、DV被害から逃れるために必要な基礎知識(情報)として、
  第1に、もっとも重要となる被害者の“姿勢”“心構え”を理解するために、
⑦「Ⅲ-6」Ⅳ-21.一時保護の決定、保護命令の発令。「身を守る」という選択
      Ⅳ-23-(7)役場(市役所や区役所など)での手続き
 * 子どもがいるときには、
  ・Ⅳ-23-(8)学校園への連絡
を踏まえて、
  第2に、DV離婚事件特有の問題として理解しておかなければならないことを理解するために、
⑧「Ⅲ-6」」Ⅳ-23.DV離婚を考えたとき、事前に確認しておくこと
を踏まえて、
  第3に、離婚について理解するために、
⑨「Ⅲ-6」Ⅳ-22-(1)民法770条に定める離婚事由
          -(2)親権者・監護権者の指定
          -(3)離婚調停とは
  * 子どもがいるときには、
  ・「Ⅲ-6」Ⅳ-26.悩ましい面会交流。いま司法はどのように捉えているか
に目を通していただきたいと思います。
  第4に、離婚調停までになにをしなければならないのかという視点で、
⑩「Ⅲ-6」Ⅳ-22-(5)DV立証に欠かせない「陳述書(証拠としての事実経過をまとめた報告書)」
  「Ⅲ-6」Ⅳ-25-(6)トラウマの再体験による事実経過の把握
に目を通していただきたいと思います。
  第5に、離婚調停で、調停委員を介した話合いで合意に至らず、新たに、裁判(提訴する)として争うことになったときに、司法はどのように解釈するのかを理解するために、
⑪「Ⅲ-6」Ⅳ-22-(7)離婚裁判の進行
に目を通していただきたいと思います。
  最後に、慢性反復的(日常的、常習的)な暴力によるダメージ、後遺症としてのPTSDを理解し、その後のケアのあり方を理解するために、
⑫「Ⅲ-3」Ⅱ-9-(10)危機とPTSD
 「Ⅲ-7」Ⅴ-27.DVのある家庭環境で育った子どもと母親のケア
に目を通していただきたいと思います。

(2) “心の問題”が原因となる非行、過食嘔吐(摂食障害)、リストカットやODなど自傷、アルコールや薬物依存、ギャンブル依存、共依存、そして、アダルトチルドレン(AC)、仮面うつ(非定型うつ病(精神疾患の「気分障害」には含まれず、総称))、自己正当化型ADHDやアスペルガー症候群などの発達障害(遺伝性ではなく後発性の発達障害)、愛着障害や行為障害、人格障害、性的サディズムなどは、子どもと親のかかわり方、つまり、子ども時代に暴力のある機能不全家庭環境で育っている(面前DV=精神的虐待、教育的虐待、過干渉・過保護を含む)ことと深く関係があります。
  そこで、第1に、暴力のある環境が、胎児期以降の脳の発達にどのような影響を及ぼすのかを理解するために、
①「Ⅲ-1」・暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(はじめに)
  「Ⅲ-4」Ⅱ-6.脳と子どもの発達
        -7.トラウマと脳
        -8.慢性反復的トラウマの種類(児童虐待分類)と発達の障害
        -9.虐待・面前DVを受けた子ども。発達段階でみられる傾向(1)-(14)
        -10.PTSDとC-PTSD、解離性障害
②「Ⅲ-4」Ⅱ-12.ACという考え方と人格障害(パーソナリティ障害)
に目を通していただきたいと思います。
  第2に、暴力による抑圧がもたらす性癖・性衝動を理解するために、
③「Ⅲ-4」Ⅱ-11.パラフィリア(性的倒錯) (1)-(6)
  第3に、暴力で抑圧された子どもの歪んだ認知がもたらした凄惨な殺人事件などを理解するために、
④「Ⅲ-4」Ⅱ-9.虐待・面前DVを受けた子ども。発達段階でみられる傾向(14)-(17)
  「Ⅲ-4」Ⅱ-11-(9)性的サディズムと人格障害などが結びついた誘拐監禁・殺傷事件
 「Ⅲ-4」Ⅰ-4-(3)デートDVとストーカー殺人事件

(3) 児童虐待の早期発見・早期支援には、学校園の教職員が、児童・生徒や児童の保護者とどうようにかかわっているかという関係性、そして、夫婦間の暴力、親子間の暴力をどう認識しているかという問題と深くかかわっています。後者については、児童虐待やDV相談にかかわる行政機関の職員についても同様のことがいえます。つまり、法律に定められているやグローバルスタンダードとなっている解釈ではなく、児童や保護者と話をする教職員、あるいは、職員の“価値観”で対応してしまっている事実があります。
  したがって、子どもの脳の発達、心の問題は、子どもが生活している家庭環境で育まれていること、虐待やDVに関する知識、DV被害から逃れる(離婚する)ということがどのようなことなのかについて、学校園の教職員は、虐待やDV相談にかかわる行政機関の職員は、アボドケーター(支援者)として深い知識が必要です。
  そこで、第1に、アボドケーター(支援者)として、DVや虐待被害を受けている(受けてきた)当事者よりも深い知識があり、当該問題が発生したときに適切な対応が求められることから、
①上記「2」「1」
に目を通していただきたいと思います。
  加えて、
 「Ⅲ-2」Ⅰ.「密接な関係。児童虐待とドメスティック・バイオレンス」導入と事例1-3
      Ⅰ-2.差別と女性の貧困、そして、児童虐待
 に目を通していただきたいと思います。
 そのうえで、
②「Ⅲ-5」Ⅲ.学校現場で、児童虐待・面前DVとどうかかわるか
③「Ⅲ-8」Ⅴ-28.暴力被害女性と子どものためのプログラム(コンカレントプログラム)
 「Ⅲ-8」Ⅴ-29.DV加害者プログラム。「ケアリングダッド」を実施するうえでの原則
に目を通していただきたいと思います。
  そして、以上の情報をひとつの着眼点として、それぞれのテーマに対し、当マニュアルとは相反する説や解釈など多々あります。是非、アボドケーター(支援者)としての幅を広げ、ひきだしを増やすという意味で専門分野の知識を広げ、深め、また、研修会に参加するなどして対応力を養ったり、つながりを広げたりしていただきたいと思います。

4.臨床現場にたたれている専門家の方々のレポート*や新聞記事*など、さまざまな人権にかかわる情報を分野ごとに《カテゴリー》分類し、整理し、順次載せています*。
* 当該するテーマの論文やマニュアルなど数多くのデータを保存していますが、DV被害者支援に携わっている時間の関係上、ほとんどブログに載せることができていません。

5.《リンク》には、行政、民間を問わずDV被害者支援活動や人権問題に取り組んでいる諸機関、医療機関を載せています。クリックしていただけると、そのまま各機関のホームページに入ることができますので、用途に応じて、活用いただければと思います*-12。
*-12 DV被害、ストーカー被害、児童虐待被害、性暴力(レイプ)被害、性的搾取(売春強要など)被害に合っている方の相談先(行政・警察)、ならびに、近隣に住む第三者によるDVや虐待の通報先(行政・警察)については、『ブログの構成と意図② 第七部-新聞事件簿』の該当項目に記載しています。
  暴行(女性へのDV、子どもや高齢者への虐待)による死亡事件として報道されるとき、「なんども、大声で怒鳴りつける声や「助けて」といった女性の悲鳴、どんどんとなにかを叩くような音、「ごめんなさい」と大声で泣きながら謝る子どもの声が聞こえていましたよ」と応えている近隣者の声が映しだされます。悲劇後のそうした声を耳にするたびに、尊い命が失われる前に「匿名」で通報して欲しいとの思いを強くします。


<コメント記載に関するお願い>
  ブログを訪問し、投稿記事を読まれる方の中には、「コメント(意見など)」を通じて、さまざまな人の考えに触れたり、活動の輪を広げたりできることから、コメント内でのやり取り(意見交換)を楽しみにしている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、ブログに掲載している記事(情報)が、暴力から逃れるために家をでて、身を隠して生活している被害女性の居所を必死に探している加害者による“検索ワード”にヒットする可能性があります。そこには、カテゴリー「Ⅲ-6」の中の「Ⅳ-24.DV加害者に共通する行動特性」で示しているように、「コメントに残されている記述が自分の妻ではないか」と探りを入れてくる(カマをかけてくる)危険性がはらんでいます。
そこで、DV被害者支援に携わる者として防がなければならないことは、「公開されたコメントに、投稿者のメールアドレスを添付」されていて、加害者を含む第三者に身元が割れてしまったり、加害者などからコメント(意見など)を残された方に対しての中傷・非難するメールが送られたり、逆に、甘く優しいことばで接触をしてきたりすることです。
以上の理由から、投稿記事へのコメントは、『管理者のみ閲覧』で書き込んでいただくか、『投稿者のメールアドレスを添付せず』に書き込んでいただくように細心の注意をお願いします**。
** 『管理者のみ閲覧』で書き込んでいただき、「投稿者のメールアドレスが添付されている」ときには、コメントに対して、メールで返答させていただきます。
また、「主要記事*-13」の内容に対して、お聞きになりたいこと、確認したいことなどの質問としてコメントを残していただくときにも、『投稿者のメールアドレスを添付せず』に書き込んでいただくか、相談・問合せ用の「メールアドレス poco_a_poco_marine_s@yahoo.co.jp」にお送りいただきたいと思います。
 以上、「DV被害者支援のためのブログ」という事情を察しいただきければと思います。
*-13 ブログの「主要記事」とは、ブログの基幹(礎)となる記事のことで、以下のカテゴリーに掲載している記事を指します。
・「Ⅱ」DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年
・「Ⅲ-1」-「Ⅲ-9」暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き
・「Ⅳ-1」記載例。ワークシート、現在に至る事実経過、答弁書、反訴状
・「Ⅳ-2」ワークシート(Ⅰ)(Ⅱ)共通(A)(B)(C)設問の一般コメント
・「Ⅴ」DV予防・啓発..「デートDV」誌上講座(「ストーカー被害の防止」)


(“呼吸法”習得の勧め)
  DV被害支援室poco a pocoの活動のひとつのテーマが、離婚調停において、ことばの暴力や性暴力をどのように立証していくかです。そのため、女性および母子に対する生々しい描写や表現、性的なことば(用語)が述べられています。
  したがって、サバイバー(DV被害者や被虐待者)の方の中には、暴力の状況を思いだし、気分が悪くなる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、サバイバーの方には、フラッシュバックによるパニック、過呼吸を予防するため、そして、心を調えるためにも「吐いてから、吸う」という丹田呼吸法を身につけ、習慣づけていただければと思っています。
  人のからだは、息を「ふぅ~」と吐くと、反射として横隔膜が膨らみ空気を吸い込むようにできています。つまり、「呼吸」は、息を吸うことを意識するのではなく、「吐く」ことを意識することが大切なのです。「吸って、吐いて」ではなく、「吐いて、吸って」を意識した呼吸法を身につけ、習慣づけることによって、仮に過呼吸になったときにも、「吸わないと! 死んでしまう」といった強迫観念に駆られ、パニックになることを防ぐことができます。
  この「吐いて、吸う」ことを意識した丹田呼吸法については、カテゴリー「Ⅲ-7」の「Ⅴ-27.DV被害者の抱える心の傷、回復にいたる6ステップ」でとりあげていますので、一読いただければと思います。
  ちょっと不安になったり、思い通りにコトが進まず苛立ったりしたとき、また、子どもに怒鳴りつけたり、手をあげそうになったときには、いったん子どもから離れ、5-3分でいいので、丹田呼吸をして心を調える(気持ちを落ちつかせる)ようにしていただければと思います。DV被害から逃れ、生活の再建をはかっていくうえで、丹田呼吸法を日々の生活習慣として取り入れ、長く続けていただければと思います。



<「DV被害支援室poco a poco」に問合せ・相談、サポートの依頼について>
DV被害支援室poco a pocoでは、ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたいとの考えのもと、暴力のある関係性を断ち切り、生活の再構築を望んでいる被害女性の方たちのサポートとして、「暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正を踏まえながら、離婚調停などでDVを立証するために、現在に至る事実経過をまとめる」など、DV被害者支援に携わっています。
** 「DV被害支援室poco a pocoは、DV問題をどう捉えているか」、そして、「DV被害者支援としての立ち位置」については、カテゴリー「Ⅲ-1」『暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き』の導入部分の「はじめに」で詳しく説明しています。

-対応事案-
1.離婚調停において、DVを立証する「現在に至る事実経過」の作成
 「婚姻破綻の原因は配偶者によるDVである」とする離婚調停(夫婦関係調整調停)において、妻への暴力を認めなかったり、「離婚する理由はない」と頑なになっていたり、逆に、「暴力を受けていたのは私の方だ!」と被害者を装ったりするケースで、DV加害者である夫ではなく、2名の調停委員(夫婦間に15歳以下の子どもがいるケースでは2名の調査官が加わることがあります)、審判官(調停の場には直接顔をだすことはありません)に対し、「妻が夫になにをされてきたのか」、「夫の暴力により妻はどのような状況におかれてきたのか」を正確に理解してもらう、つまり、「夫からの妻へのDVがいかに深刻なものであったかを伝える(立証する)」ために、DV被害の状況を「現在に至る事実経過」としてまとめるお手伝いをしています。
  詳しくは、カテゴリー「Ⅰ-I. 活動方針、問合せ・相談方法など」の①「<DV・性暴力被害相談。メール・電話、面談>..問合せ・相談、サポートの依頼。最初に確認ください。」、②「<DV・性暴力被害相談。メール・電話相談、面談>Ⅰ.夫からの暴力にもう耐えられないので、「話を聴いて欲しい」「どうしたらいいのか相談にのって欲しい」、または、「確認のための質問をしたい」という方へ」、③「<DV・性暴力被害相談。メール・電話相談、面談>Ⅱ.離婚調停で、DVのことを理解してもらえず、どうしたらいいのかわからないので、離婚調停に向けてのサポートを希望される方へ」にて確認いただければと思います。

2.“一時保護”を求めたり、被害届を提出したりするとき、DVの事実を伝える「現在に至る事実経過」の作成
  DVに耐え切れず、別れを切りだして家をでたものの、復縁を求めるために、DV加害者である配偶者(元を含む。同居していた交際相手(元を含む))が、職場や学校園で待ち伏せをしたり、電話やメール(LINEなどのSNSを含む)を繰り返したりするなど執拗に接触を試みているケースで、警察や女性センターなどの機関に相談したり、あるいは、「配偶者からの暴力の防止及びに被害者の保護等にかんする法律」にもとづく“一時保護”を求めたりするとき、「被害の状況やつきまとい行為の深刻さを的確に伝える」ために、DV被害の状況を「現在に至る事実経過」としてまとめるお手伝いをしています。
 詳しくは、カテゴリー「Ⅰ-I. 活動方針、問合せ・相談方法など」の①「<DV・性暴力被害相談。メール・電話、面談>..問合せ・相談、サポートの依頼。最初に確認ください。」、②「<DV・性暴力被害相談。メール・電話相談、面談>Ⅰ.夫からの暴力にもう耐えられないので、「話を聴いて欲しい」「どうしたらいいのか相談にのって欲しい」、または、「確認のための質問をしたい」という方へ」、③「<DV・性暴力被害相談。メール・電話相談、面談>Ⅱ.離婚調停で、DVのことを理解してもらえず、どうしたらいいのかわからないので、離婚調停に向けてのサポートを希望される方へ」にて確認いただければと思います。
* 性暴力被害を警察に告訴する(「被害届」の提出は捜査の強制力はなく、「受理=捜査」とするためには「告訴状」を提出する必要があります)ために、所轄の警察署、あるいは地方検察庁、弁護士に対し、「性暴力がどのようなもので、どのような状況でおこなわれたのか(性暴力の立証)」、「その性暴力がいかに深刻なもので、どのような後遺症(PTSDなど)を発症しているか(精神的苦痛)」を正確に伝えるために、性暴力被害の状況を「現在に至る事実経過」としてまとめるお手伝いをしています。
 サポートの手順は、「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚調停において、DV被害(性暴力を含む)を立証するプロセスとほぼ同じです。


3.暴力のある環境に順応した考え方の癖(認知能力)の修正、気づきと学びのプログラムの提供
「自身がいま抱えている悩みや苦しみ、感情をことばにする」ことで、「自身の課題はここにある」と認識し、「これからの自分にとってなにをしていくことが必要か」という方向性を明確にしていくためのサポートをしています。「自身がいま抱えている悩みや苦しみ、感情をことばにして、自身の課題はここにあると認識する」ためには、①慢性反復的トラウマ体験となる虐待やDV被害、つまり、加害者に“なにをされてきたのか(どのような暴力を受けてきたのか、暴力がどのような状況で、どのようにして暴力がおこったのか)”、その暴力により“どのような状況におかれてきたのか”をことばにする(話をしたり、文字にしたりする)ことで再現し、文字にして再確認していく作業(トラウマの再体験)に加え、②暴力による後遺症に対する知識を持つこと、特に、慢性反復的トラウマ体験となる虐待やDV被害を起因とするうつ症状やパニック症状を伴うPTSD(心的外傷後ストレス障害)について正しく理解していただく必要があります。
このサポートの位置づけは、“ACカウンセリング”としていますが、「医療機関での治療に支障がでない」ことを優先します。そのうえで、受診している医療機関では、「心療内科(精神科)を受診しているが、心内をうまく話せない」「診療時間が短く、話したいことも話すことができず、疑問点などが解消できない」部分に対し、幾つかのワークシートへの書き込みを通じて補完していく役割となります。
 したがって、DV被害支援室poco a pocoのサポートは、「ワークシート(Word文書フォーマット)」とメール(状況・希望に応じて電話、面談)と通じて、「自身の心の問題と向き合い、心の問題と向き合うための知識を自身で得る」といった『気づきと学びのプログラム』です。
  詳しくは、カテゴリー「Ⅰ-N」の「<DV・性暴力被害相談。メール・電話相談、面談>Ⅲ.「暴力のある家庭環境で育ち、ずっと生き難さを感じていた」「心療内科(精神科)を受診しているが、心内をうまく話せない」「診療時間が短く、話したいことも話すことができず、疑問点などが解消できない」という悩みを抱えている方へ」にて確認いただければと思います。なお、「私は、こういった傾向や症状を苦しみ悩んできましたが、それは、育った家庭環境が影響しているのでしょうか?」、「ずっと、厳しく育てられてきたと思ってきましたが、親のこうしたふるまいは、暴力(虐待)にあたるのでしょうか?」といった疑問に対してもお応えしています。


(離婚調停などで、DV立証のためのサポートの基本姿勢)
 DV被害者が、「夫からの支配のための暴力・DVに、もう耐えることができない」と離婚を決意し、家をでるとき、配偶者から“なにをされてきたのか”、その結果“どういう状況におかれてきたのか”について、「どれだけ正しく認識できているか」がとても大切です。なぜなら、DV被害者自身が、DV被害を正しく伝えることができなければ、第三者に、配偶者からのDV被害にどれだけ苦しんできたのかなどを理解してもらうことができないからです。
ここでいう「正しく伝えること」とは、「ずっとツラい思いをさせられてきた」という“気持ち(感情)”ではなく、どのような状況で、どのような暴力がおこなわれてきたのかという“事実”のことです。
  しかし、被害者が、この「事実」を伝えることは簡単なことではないのです。なぜなら、第一に、そもそも人は、意見(気持ち)と事実を分けて考えたり、伝えたりすることが苦手だからです。特に、否定と禁止のメッセージを含むことばを浴びせられ自尊心が傷つき、自己肯定感が奪われ、「わたしそのものを認めて欲しい」と承認欲求が強くなっているときには、「私のツラく苦しい気持ちをわかって欲しい」という感情(気持ち)を優先します。人は、“感情の訴え”に対して「共感」が示されないと、少なからず拒絶(否定)された失望を覚えますが、被害者は、特に、この傾向が強くみられます。
第二に、認識している事実が、暴力に順応する考え方の癖(認知の歪み)にもとづいているからです。この暴力に順応する“考え方の癖(認知の歪み)”は、生まれ育った家庭の文化、つまり、親の価値観(道徳観や倫理観といった規範)、家庭のルールなどの規制といった“ものさし(判断基準)”を下地に、その後、配偶者や交際相手からの暴力の影響が加わり、その規定となる概念は強化されることになります。
それは、①配偶者から暴力を受けている“わたし”は、恥ずかしい存在と思っていたり、②「私が悪いから、いたらないから暴力を受けた」と、暴力の原因は自分自身にあると思っていたり、③ひとりで生活する寂しさを回避したい思い、経済的な不安感がやり直したい思いとなり、「きっと、結婚したら、彼は暴力をふるわなくなるのではないか」、「きっと、子どもができたら、夫は暴力をふるわなくなるのではないか」、「きっと、治療を受けたら、夫は暴力をふるわなくなるのではないか」と“根拠のない期待感”で、別れたくない思いを自ら正当化する理由をつくっていたり、④「子どもには父親が必要なのではないか」とDVのある(子どもには、精神的虐待を加えることになる)環境に留まる判断を正当化していたりする考えや行動に表れます。
つまり、人は、最初に、生まれ育った家庭環境で、暴力そのものをどう認識するかが規定され、その後、暴力のある環境に順応する、あるいは、暴力のない環境に順応した思考習慣を身につけていきます。「暴力のある環境に順応する」ということは、少しでも暴力を避けよう(回避)としてきた思考習慣(考え方の癖=認知の歪み)、つまり、夫の意に反しないように過ごしたり、夫の機嫌を損ねないように、夫の意に添うように先回りして考えたり、行動したりする思考・行動習慣のことです。
この夫の意に反しないように過ごしたり、夫の意に添うように先回りして考えたり、行動したりする思考・行動習慣の多くは、乳幼児期に、父親と母親のかかわりを見て、聞いて、察して、自身の規定としてきたものです。
この暴力に順応した考え方の癖(認知の歪み)が、暴力の事実認識を誤らせることになります。
また、無意識下で、ツラい体験や忌まわしい体験を記憶の外に追いやる(記憶を消し去る)ことで、暴力のある生活を続けてきている被害者が少なくありません。
問題は、DV被害者本人が、いま自分が上記のような状況にあるということを自覚できていないことです。
その結果、DV被害者でありながらDV被害の事実を伝えられず、DV被害者支援機関、警察、弁護士、離婚調停における調停委員から理解を得られず、理不尽な思いをさせられてしまうことが少なくないのです。
  DV被害者がDV被害を正しく認識するには、どのような暴力を受けてきたのか、暴力がどのような状況で、どのようにして暴力がおこったのかをことばにする(話をしたり、文字にしたりする)ことで再現し、言語化し、再確認していく作業が不可欠です。
この暴力の状況を再現し、言語化する作業は、PTSDの回復を意図した認知行動療法(暴露療法)としての第1ステップ(トラウマの再体験)となるものです。しかし、DV被害者にとって、この「トラウマの再体験(PTSDの主症状)」というプロセスは、再び、加害者から暴力を受けている恐怖が呼びおこされ、忌まわしいできごとが想起されることになります。そのため、トラウマの再体験とつながる行為、つまり、この暴力の状況を再現し、言語化する作業を心が強く拒絶することがあります(PTSD主症状の「回避」)。
  本来、PTSDを発症した人のペースにあわせて、第1ステップにとりかかるタイミングを見極めていくわけですが、DV離婚事件では、家庭裁判所が定める調停の「期日」に提出物の用意を間に合わせたりする必要があることから、この「期日までに、この作業をやり抜かなければならない」ことが、被害者にとって大きな障壁になります。
  DV被害支援室poco a pocoでは、「期日」という条件が伴うDV離婚事件において、「アボドケーター(支援者)」として、この「どのような暴力を受けてきたのか、暴力がどのような状況で、どのようにして暴力がおこったのかをことばにする(話をしたり、文字にしたりする)ことで再現し、言語化し、再確認していく作業」をサポートし、暴力を立証するためのレポート「現在に至る事実経過」としてまとめます*。つまり、「ワークシート(Word文書フォーマット)」に“なにをされてきたのか”“どのような状況におかれてきたのか”への書き込んでいただき、それらの情報をもとに、「現在に至る事実経過」として書きあげます。
* 被害者の指名で、そのまま家庭裁判所に提出していただけるものです。
被害者が、どのような惨いふるまいをされてきたのか、なにがおきていたのかを明らかにするプロセスを通じて、①暴力のある環境に順応してきた“考え方の癖”に気づき、その学び直しの必要性を理解し、同時に、②支配のための暴力による忌まわしい生活を断ち切り、そして、③暴力の事実をまとめたレポート「現在に至る事実経過」を通じて、女性センターなどのDV被害者支援機関や警察、委任契約を結ぶ(相談する)弁護士、離婚調停における調停委員に、「どのようなDVがあったのか」を認識してもらうためのサポートをしています。
DV被害支援室poco a pocoでは、この一連の流れを、“ひとつのプロジェクト”として認識し、「アボドケーター(援助者)」としての役割を果たしています。

  私は、あなたの苦しい気持ちを受け止められる近親者以外の第三者の中の“ひとり”です。当ブログに記載していく情報が、いままさにDV被害に苦しんでいるあなたにとって、なにかしらのお役にたてるなら幸いです。


DV被害からの回復とDV立証支援
母と子が暴力に怯えない、子が暴力を学ばない安全安心な暮らしを願って。
DV被害支援室poco a poco 庄司 薫



2011.6/29 再編集掲載
2011.7/10.10/6.11.12/1.5.30 加筆修正(お知らせ、お願い記載含む)
2012.1/21.2/17.3/11.3/15.4/19.5/12 加筆・修正
2012.5/15 「はじめに(お知らせ、報告を含む)。」を「はじめに(お知らせ、報告を含む)。」と「お知らせ(報告を含む)-2」の二つに分け、再編成
2012.11/19「ブログの構成と意図」を分け、再編成
2013.3/1 加筆
2013.4/26 ブログ再構成・再編集に伴う加筆・修正
2013.11/20.11/29.12/13.2014.1/9.3/10.5/11.6/28.2015.1/15 加筆・編集
2015.7/27.11/15 ブログ再構成・再編集に伴う加筆・修正
2016.5/20 ブログ再構成・再編集に伴う加筆・修正
2017.3/11 編集

ブログの構成と意図-主要記事一覧-(2016.5/21更新)

[Ⅰ-N] お知らせ(はじめに、ブログ構成と意図、他)

 ブログ『DVの発見は虐待の発見。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?』は、DV被害支援室poco a pocoとしての活動で蓄積された情報をナレッジとして公開すること、加えて、補完する情報を公開することを目的に、次のような“七部構成(カテゴリー53構成)”になっています。

第一部(Ⅰ) お知らせ。活動方針、問合せ・相談方法など
Ⅰ-N お知らせ(はじめに、他)
・はじめに
・ブログの構図と意図-主要記事一覧- ※
・ブログの構成と意図② 第八部-新聞事件簿 ※
・<特設>東北地方太平洋沖地震..哀しみと復興、あなたとともに。2011.3/27

Ⅰ-C あなたは大丈夫ですか?
・夫からの暴力DVを受け、誰にも話せずにひとりで悩み、苦しんでいるあなたへ..。
・あなたは、夫からの暴力の苦しみをひとりで抱え込んでいませんか?(「「DV・夫の暴力チェック・ワークシート」に取り組んだあとのDV加害者特性チェックシート」を含む)
・あなたは、夫からの理不尽な暴力、DVにいつまで耐えるのですか?

Ⅰ-I 活動方針、問合せ・相談方法など
・<メール・電話相談、面談>「夫からの支配のための暴力にもう耐えられない、逃れたい」「離婚調停でDVのことを理解してもらえない」など、“どうしたらいいのかわからない”と悩んでいる方へ。※
・DV被害者、被虐待児童支援施設の職員向けの研修・セミナーを希望される方、企業としてDV問題をコンプライアンスと捉え対策をお考えの方へ。
・DV被害支援室poco a poco -母と子が暴力に怯えない、子が暴力を学ばない安全安心な暮らしをサポートする会-の活動方針について。※
・DV被害支援室poco a poco庄司薫、活動の歩み ※



第二部(Ⅱ)  DV被害者支援、1年間の記録。ドキュメントDV。恐怖で家に縛られ、卑下・侮蔑された11年
Ⅰ.DV環境下、被害者は心を支配され、心身を蝕まれていく
 1.エピローグ..婚姻前、怖くて逃れたが、恐怖のストーカー行為が待っていた!
 2.耐え難い恐怖、もう逃れられない
 3.“あるがままに生きてはいけない”というメッセージを1枚ずつ脱ぎ捨てる
 4.最後に..。DVについての偏見、間違った考えを捨てる

Ⅱ.暴力を生みだす心の闇。歪んだ感情が妻を支配する
 1.エピローグ..俺は暴力をふるっていない! なにが悪いのかをわかれない
 2.心が壊れた被虐待者が加害者になる! 歪んだ感情が妻子を支配する
 3.加害者の性格特性..自分だけが大切、自己愛の塊。自分が勝つこと、有利になることしか考えない
 4.お前は俺のもの! 執着して離さない加害者の病理
 5.最後に..親からの暴力ですり込まれ学習した暴力。更生と治療



第三部(Ⅲ) 暴力の影響を「事例」で学ぶ。DVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(マニュアル。3部5章31節)

Ⅲ-1.はじめに/目次

Ⅲ-2.Ⅰ.児童虐待とドメスティック・バイオレンス
1.虐待の発見。DV家庭における子ども
 (1) 子どもが最大の被害者
 (2) 子どもは心を傷めている
 (3) 子どもの複雑の思いを理解する
 (4) 子どもに表れる影響
 (5) 子どものSOS(発信するサイン)を見逃さない

2.差別と女性の貧困、そして、児童虐待
 (1) 貧困の世代間連鎖
 (2) 差別という暴力、そして、同和問題
 (3) 貧困と教育
 (4) 貧困と犯罪
 (5) 家出と「宿カレ」という問題
 (6) 外国人母子家庭
 (7) 社会的養護下の子どもたち

3.DVは、夫婦の関係、親子の関係になにをもたらすか
 (1) 暴力のある環境に順応するということ
 (2) DVの本質。暴力で支配されるということ
 (3) DVとは、どのような暴力をいうのか
 (4) DV被害者にとって、区別し難い解釈
 (5) DVでない暴力、DVそのものの暴力
 (6) 被害者に見られる傾向、加害者が持つ特性

4.デートDV。別れ話を切りだしたことが発端となるストーカー殺人事件
 (1) デートDV。人生に大きな影響を及ぼすリベンジポルノとレイプ
 (2) デートDVから結婚に至る経緯
 (3) デートDVとストーカー殺人事件
 (4) ストーカー行為とタイプ別ストーカーの特性

5.被害者心理。暴力で支配、マインドコントロールされるということ
 (1) トラウマティック・ボンディング
 (2) ストックホルム症候群
 (3) 学習された無力感
 (4) ミルグラムのアイヒマン実験
 (5) 暴力、洗脳、マインドコントロール
 (6) 霊感商法、対人認知の心理
 (7) 結婚詐欺師の言動・行動特性
 (8) 自己啓発セミナー。それはカルト活動の隠れ蓑


Ⅲ-3.添付資料
・DV・夫の暴力、子への虐待チェック・ワークシートにもとづく「DV被害状況書」
・「ワークシート」にとり組んだあとのDV加害者特性のチェック
・IES-R(改訂出来事インパクト尺度)


Ⅲ-4.Ⅱ.児童虐待・面前DV。暴力のある家庭環境で暮らす、育つということ
-基礎編-
6.脳と子どもの発達
 (1) 脳の仕組み
 (2) 脳の発達(乳児期:0-1歳)
 (3) 脳の発達(幼児期早期:1-3歳)
 (4) 脳の発達(幼児期後期:3-6歳)
 (5) 脳の発達の臨界期(感受期)
 (6) 学童期(6-12歳)
 (7) 思春期(10-15歳)と青年期(15-22歳)
 (8) 男性と女性の脳の違い

7.トラウマと脳
 (1) トラウマ(心的外傷)
 (2) トラウマになりえるできごとに直面すると
 (3) 単回性トラウマの子どもに見られる行動
 (4) 慢性反復的トラウマ
 (5) 慢性反復的トラウマがひきおこす7つの問題

8.慢性反復的トラウマの種類(児童虐待分類)と発達の障害
 (1) ネグレクト(育児放棄)
 (2) 身体的虐待
 (3) 心理的(精神的・情緒的)虐待
 (4) 性的虐待

-応用編-
9.虐待・面前DVを受けた子ども。発達段階で見られる傾向
 (1) 乳児期。既に、母親と父親との関係性を理解している
 (2) 発達の遅れ
 (3) ツラさを体調不良で訴える
 (4) ファンタジー色の強い子どもの解離
 (5) 子どもが“ズル”をする深層心理
 (6) 学童期(小学校低学年)にみられる被虐待児童たちの行動特徴
 (7) 面前DV・虐待を受け愛着を損なう子どもたちの脳では、なにがおきているか
 (8) 反応性愛着障害(RAD)
 (9) 失感情言語症(アレキシサイミア)と高次神経系トラブル
 (10) 危機とPTSD
 (11) 自己正当化型ADHDとAC
 (12) 思春期・青年期の訪れとともに
 ・がまんさせられること、抑圧されることはなにをもたらすか
  ・父母の不和と暴力は、子どもの心の土台になる安心感と愛着を揺さぶる
 ・家族間の信頼関係を損なった子どもたち
  ・親に配慮しなければならない状況は、子どもに緊張を強いている
  ・子どもにとっての緊張とは
  ・親にとって都合のいい従順な子は、ありのままの私を認めて欲しいと訴える
  ・周りが輝いて見えるとき、人とのかかわりを避ける
  ・子どものために、“しつけ”と銘うった暴力が、子どもを従順な子にさせる
 ・思春期、男の子は14歳が母子間におけるターニングポイントになる
  ・女の子は、自分の命が大切だからこそ、傷つける価値があると思う
 (13) 問題行動としての“依存”
 (14) 子どもに手をあげる背景。幼児期に抑圧された怒り
 (15) 回避的な意味を持つ子どもの「非行」
 (16) 「キレる17歳」、理由なき犯罪世代
 (17) アタッチメントを損ない、抑圧がもたらした凄惨な殺害事件

10.PTSDとC-PTSD、解離性障害
 (1) PTSDになると、どうなるか?
 (2) PTSDの主要症状
 (3) C-PTSDの主要症状
 (4) C-PTSDと不安障害、人格障害
 (5) 性暴力被害と解離性障害
 (6) 摂食障害とクレプトマニア(窃盗癖)
 (7) 解離性障害とアルコールや薬物依存症

11.パラフィリア(性的倒錯)
 (1) 精神疾患としてのパラフィリア(性心理障害)
 (2) フェティシズム
 (3) 露出症・窃視症
 (4) 性的マゾヒズムと性的サディズム
 (5) 性的サディズムを示す刻印という“儀式”
 (6) 小児性愛(ペドファリア)
 (7) パラフィリア(性的倒錯)の夫との性生活
 (8) 性的サディズム、露出性愛者の夫による性暴力
 (9) 性的サディズムと人格障害などが結びついた誘拐監禁・殺傷事件

12.ACという考え方と人格障害(パーソナリティ障害)
 (1) ACという考え方
 (2) どうして、ACになってしまうのか?
 (3) 時に、ACは母親がつくる
 (4) ACと人格障害、そして、ACの破綻
 (5) ACのカウンセリング、認知の修正
 (6) ACに“共依存”の傾向がみられるとき
 (7) 共依存からの回復
 (8) 仮面うつ病(非定型うつ病・新型うつ病)
 (9) 人格障害と呼ぶ前に..
 (10) 人格障害(パーソナリティ障害)とは
 (11) 人格障害の治療
 (12) 児童虐待やDVといった暴力も依存症のひとつという考え方

第1部の結びとして


第2部
Ⅲ-5.Ⅲ.学校現場で、児童虐待・面前DVとどうかかわるか
13.児童虐待の定義
 (1) 児童虐待の定義
 (2) 虐待を疑うということ
 (3) 児童虐待への対応に関する法律
 (4) 教育現場で、児童虐待の早期発見を妨げる心のブレーキ
 (5) 児童虐待を見逃さないために
 (6) 早期発見のためのチェックリスト
 (7) 虐待している保護者の特徴

14.初期対応としての緊急性の判断
 (1) 学校検診(保健室)における虐待への気づき
 (2) 身体的虐待を疑う
 (3) 虐待による熱傷の所見
 (4) ネグレクト(neglect)
 (5) 性的虐待が気になるとき

15.性的虐待への初期対応
 (1) 発見の難しさ
 (2) 適切な気づきのための留意点
 (3) 児童の訴えを聴くとき
 (4) 児童の訴えを聴くときの留意点
 (5) 通告したら
 (6) 家庭内暴力被害の通告にあたる児童の告白内容
 (7) より本質的な:家庭内暴力や児童への性暴力の予防について
 (8) 性的虐待・家庭内性暴力問題についての虐待対応の原則

16.子どもの心理的援助-トラウマ反応について学ぶ-
 (1) トラウマ(心的外傷)
 (2) トラウマの3つの反応(制御反応)
 (3) 虐待によるトラウマの接近
 (4) トラウマからの回復
 (5) 感情コントロールの形成
 (6) 自己イメージ・他者イメージの修正

17.児童相談所への「通告」と連携
 (1) 児童虐待防止法第6条にもとづく「通告」がはじまりとなる
 (2) 身体的暴力のあるDV環境下では、6割の子どもが身体的暴力を受けている
 (3) 学校でできること
 (4) 校内連携
 (5) 関係機関との連携

18.通告後の児童への対応。子どものケア、回復のプロセス
 (1) 児童への対応
 (2) 混乱した行動への対応
 (3) 子どもの心理的なケア
 (4) ASDとPTSDの回復への支援の原則
 (5) 心の回復プログラム
 (6) ケアする人に求められること
 (7) 虐待を受けてきた子どもへの対応
 (8) 学校園での周囲の子どもへの対応

19.児童虐待・DV事件、保護者の苦情の捉え方
 (1) 大切な初期対応
 (2) その後の組織的な対応 -学校として保護者等の声と正対するために-
 (3) 保護者とのかかわり方
 (4) 一時保護の決定、保護命令の発令事案への学校の対応-基本的心得-
 (5) 学校でのDV加害者からの追及と対応のあり方

20.援助者(支援者)・教職員のメンタルケア
 (1) 援助者(支援者)・教職員の傷つき
 (2) 援助者(支援者)・教職員が傷ついたとき、心の手当てのあり方

* カテゴリー「Ⅵ.小学校教職員と支援者のための-児童虐待・面前DVの早期発見、虐待の影響と保護者とのかかわり方の手引き-」は、第3回のブログ構造を再編集に伴い、カテゴリー[Ⅲ-4]に差し替え、重複記事など統合編集したうえで加筆し、「Ⅲ.学校現場で、児童虐待・面前DVとどうかかわるか?」の記事(13-20節)としてまとめました。

第2部の結びとして


第3部
Ⅲ-6.Ⅳ.「婚姻破綻の原因はDVにある」ときの離婚
21.一時保護の決定、保護命令の発令。「身を守る」という選択
 (1) 保護命令とは
 (2) 保護命令の申立て
 (3) 一時保護
 (4) 「身を守るということを最優先に考える」ということ
  ・家をでるとき、持っていくもの(家をでる前に、用意しておくもの)

22.夫婦関係調整(調停)離婚
 (1) 民法770条に定める離婚事由
 (2) 親権者・監護権者の指定
 (3) 離婚調停とは
 (4) 離婚調停の進行
 (5) DV立証に欠かせない「陳述書(証拠としての事実経過をまとめた報告書)」
 (6) DV離婚事件、証拠としての「診断書」をどう捉えるか
 (7) 離婚裁判の進行と判決文(判例12-24)

23.DV離婚を考えたとき、事前に確認しておくこと
 (1) 別居後、離婚後の生活を(経済的に)破綻させない
 (2) 財産の保全
 (3) 家財(私有物)の搬出
 (4) 暴力の事実を証拠として残す
 (5) 証拠の保全と履歴の削除
 (6) 管轄警察署での相談記録(警察安全相談記録表)
 (7) 役場(市役所や区役所など)での手続き
 (8) 学校園への連絡
 (9) 弁護士への依頼(委任契約)について
 (10) 内容証明郵便

24.DV加害者に共通する行動特性
 (1) DV加害者に共通する暴力のあり方
 (2) DV加害者の認知にもとづく言動・行動パターン
 (3) 妻が家をでたあと、DV加害者が送るメールやLINEに認められる特徴
 (4) 感受性訓練の要素を組み込んだ手法に似通っている論理構成
 (5) シェルターや児童相談所を非難する冤罪DV信奉者
 (6) シェルター、児童相談所に不信感をいだいているのは、加害者だけではない
 (7) 被害者宛のメールの文面からストーカーリスクを把握する
 (8) 「自殺」を匂わせ心を支配し、別れる意志を阻害する

25.DV被害者に待ち受ける懸案事項
 (1) 妻が別れを切りだし、家をでたあとのDV加害者のふるまい
 (2) してはいけない! 当事者間、親族や近親者を交えた話し合い
 (3) 母親の“これから”が、子どもには“いまさら”となるDVの理不尽さ
 (4) DV加害者の更生。「変わってくれる」との期待感は捨て去る
 (5) 暴力に順応してきた被害者が、調停に持ち込んではいけない考え方
 (6) トラウマの再体験による事実経過の把握
 (7) ストレスの程度は、科学的診断で明らかに

26.悩ましい面会交流。いま司法はどのように捉えているか
 (1) 面会交流のあり方を一転させた民法766条改正とハーグ条約
 (2) 難しい判断。面会交流は「条件提示」で合意をめざし裁判を避ける
 (3) 徹底抗戦。「子どもに悪影響を及ぼす」と面会交流を拒むのは困難
 (4) DV被害者が被虐待者であるとき、気づくことができない「私の事情」
 (5) 国際結婚における離婚問題。子どもの連れ去りとハーグ条約


Ⅲ-7.Ⅴ.DVのある家庭環境で育った子どもと母親のケア
27.DV被害者の抱える心の傷、回復にいたる6ステップ
 ・丹田呼吸法。セロトニンを安定させる反復運動
 (1) STEP-1.トラウマの再体験
 (2) STEP-2.否定的な自己を軽減する
 (3) STEP-3.怒りのワークの段階
 -怒りの感情をマネジメントする(アンガーマネジメント)-
 (4) STEP-4.喪のワークの段階..弔いと別れの儀式
 (5) STEP-5.被害に意味づけを行う段階
 (6) STEP-6.新しい人生を構築する段階

28.暴力被害女性と子どものためのプログラム-コンカレントプログラム-
 (1) プログラムの流れ
 (2) 安全のための計画
 (3) 母親と子どもへの支援

29.虐待する親の回復の視点-MY TREEペアレンツ・プログラム-
(1) MY TREEペアレント・プログラムの特徴
(2) セッション・プラン

30.性暴力被害者支援の連携体制-SART(性暴力被害支援チーム)-
  ・事例173-175
(1) 性暴力被害の状況
(2) サバイバーとして、人生を自分らしく生きるということ
(3) 夫婦間強姦(レイプ)
(4) SART(性暴力被害者対応チーム)
(5) ワンストップ支援センターでおこなわれる支援
(6) SARC東京が対応した性暴力の臨床的課題
(7)「しまね性暴力被害者支援センターさひめ

31.DV加害者プログラム-「ケアリングダッド」を実施するうえでの原則-
(1) RRPプログラム実施に至る経緯と“思い(理念)”
(2) プログラムに共通する基本的な考え方
(3) インフォメーションでとりあげるテーマ
(4)「ケアリングダッド」を実施するうえでの原則

マニュアルの結びとして



第四部(Ⅳ) ワークシート(Ⅰ)(Ⅱ)共通(A)(B)(C)設問の一般コメント
Ⅳ-1.他、ワークシートフォーマット
・離婚調停(裁判)の経緯と状況(フォーマット)
・幼少期のDV・虐待体験による心の傷。親に従順ないい子を演じなければならなかったアダルト・チルドレンと向き合うための「親(養育者)からの暴力」チェック・ワークシート
・「精神科・心療内科」受診の経緯とこれまでの治療経過と現在の状況(フォーマット)


Ⅳ-2.ワークシート記載例
・「DV・夫の暴力チェック・ワークシートにもとづく「DV被害状況書」」を書きあげるにあたって..状況、できごとのシュチュエーションがわかる「会話のやり取り」のまとめ方
・[№19] DV・夫からの暴力チェック・ワークシート  R 32歳(2012.7/1現在)


Ⅳ-3.ワークシート(Ⅰ)(Ⅱ)共通(A)(B)(C)設問の一般コメント
・レノア・E・ウォーカーの「暴力のサイクル理論」とストックホルム・シンドローム ※(A)-5
・コミュニティの中で子どもを育ててきた女性は、特に、無視される、反応のないことを怖れる ※(A)-8
・夫婦間での借金返済義務は負わない。“夫婦としての扶助し合う”という意味。そして、「民法770条」に定める5つの離婚事由について..※(B)-17
・夫婦間であってもセックスを強いるのはレイプ。嫌だけど、断ったら嫌われる思いがあるなら、あなたがどのような家庭で育ったかに目を向けることが重要になる ※(B)-25
・乳児を抱える中、夫の気持ちが他の女性に向かう。心穏やかになれず、精神的不安定な状態は、子どもとのアタッチメントに影響を及ぼす ※(B)-26
・「どうしよう、もう直ぐ夫が帰ってくる」と強烈なストレスを感じながらの生活で失われる日常の記憶。暴力によって心が傷つくとはどういうことか ※(B)-29
・暴力的な交際相手や夫とのかかわりを、なぜ、断ち切ることができなくなってしまうのか ※(C)-5
・「マズローの欲求段階説」に則て、夫からの暴力から逃れたあなたが、どう社会とかかわり、経済的自立にむけて歩みだしたらいいのかを考える ※(C)-12
・アタッチメント(愛着形成)獲得に問題。責任を押しつけ、自らの行いを正当化するばかりで、悪いことをしている自覚がない人たちは、暴力のある家庭環境でつくられる ※(A)-1
・炭酸飲料水やカップ麺、から揚げ、ジャンクフードを好み、ゲームにふける。子どものときどのような食生活をしてきたのかを示す ※(A)-10
・血が飛び散る暴力シーンのある映画やゲームを好むのは、激しい暴力のある家庭で育った脳が強い刺激を求める証し ※(A)-11
・なにかあると「もう、仕事を辞める」というのは、脅しの意味だけでなく、ひき留めて欲しいといった気を惹く“試し”という意味で幼稚さを示す ※(A)-12
・マインドコントロール。思うがままに心を操る同じやり口を身につけたDV加害者は、詐欺師そのもの。言動パターンの型、特徴を読み解くことができなければ、心は惑い、思う壺に陥る ※(A)-13
・「ごめん、もう暴力はふるわない」と謝る。それは、ただ鬱陶しい状況を早く打開したいだけでしかない ※(A)-14
・出会いは運命といい、大きな夢を語る。友人との会食には送迎をしたがる。それが、のちに地獄の日々のはじまりとなる ※(A)-16
・夫婦間であってもセックスを強いるのはレイプ。嫌だけど、断ったら嫌われる思いがあるなら、あなたがどのような家庭で育ったかに目を向けることが重要になる ※(A)-24
・嫌がるのを面白がって“つねる”なら高いサディスティックさと、妄想的な嫉妬心を抱えている ※(B)-1
・猛スピードで、粗い運転。勇気さを誇示すのは心の問題を抱えていることに他ならない ※(B)-3
・子どもを妊娠し、出産すると、一番に扱われなくなることに苛立ち、子どもに嫉妬する ※(B)-4
・親切心や善意は偽善であって、人の行いには必ず裏があると疑う。人を信じられない不安感や恐怖心が暴力を生みだす ※(B)-7
・俺の意に添ったふるまいができないことは、大切にされていない。そのとき、怒りのスイッチが入る ※(B)-9
・上辺だけの格好のいい俺を演じなければならない。嘘や偽りで塗り固められた虚像が崩れるのをただ怖れ、暴力で関係維持を目論む ※(B)-14
・貶め、弄び、辱める。嫌がる表情や声にこのうえない快感に浸るサディスティックさ ※(B)-20
・幼児期にトラウマを抱えるようなセックスに関連する体験をしていたり、思春期にセックスに抱く罪悪感や嫌悪感を抱え込むことによって、セックスを避けるようになったり、逆に、嫌がる行いばかりを強いるようになる ※(B)-23.24
・乳児を抱える中、夫の気持ちが他の女性に向かう。心穏やかになれず、精神的な不安定な状態は、子どもとのアタッチメントに影響を及ぼす ※(B)-26
・子どもが、なにをするにも「~していい?」と確認しなければならないのは、怒鳴られる恐怖を心に刻み、不安感を抱えている証し ※(A)-7児童
・親からの「過干渉」「過保護」。それは、子どもを“否定”と“禁止”のことばで詮索し、干渉し、束縛する支配のための暴力そのもの ※(A)-9児童
・親の不適切なかかわりが、子どものアタッチメントの獲得を損ない「愛着障害」を発症する。やがて、対人関係に苦しみ、悩み、次々とタラブルをひき起こす ※(A)-9児童
・「いうことがきけないならでて行け!」と玄関まで連れて行かれる。心が凍るほどの恐怖を味わい、親にとって都合のいい従順な子になるしかない ※(B)-5児童
・子どもに健全な“社交性”、“共感性”を育む親の役割。男性である父親のふるまいが、自分の思いや考え、気持ちを自分以外の他の人に伝える“手本”となる ※(C)-3児童
・“からかわれ”“ひやかされ”不安感を煽られても、怒鳴りつけられ怖い思いをさせられても、父親に“くすぐられ”笑わされる中で遊びに変わってしまう ※(C)-7児童
・日々繰り返される暴力を伴う大きな物音に神経が研ぎ澄まし、睡眠が分断され、睡眠欠乏になることによって発達障害を発症させる ※(C)-8児童
・就学前の子どもが「寝られない」「怖い夢ばかりを見る」と口にしはじめたとき、心のケアに急いでとり組まなければならないほど、強烈な不安感と恐怖心を抱えている ※(C)-8児童
・子ども時代にDV・支配のための暴力のある家庭環境で育った影響、子ども時代に受けた虐待の影響と、子どもたちが見せる虐待のサイン ※(C)-11児童


○DV被害支援室poco a poco 庄司薫のコラム
・男女間の力関係のアンバランスが、DVの最も大きな要因のひとつ。DVは構造的な暴力 -暴力の車輪を回す、歪んだ社会構造-
・富国強兵キャンペーンのもと思い込まされた男らしさ、女らしさ。騒乱で、暴力で傷ついた心が新たな暴力を生む
・ホモサピエンス..人類は「人と殺す人」という意。支配欲・征服欲を満たすための暴力からの回復は、歪められた思考パターンを正す取り組み、自己否定感が立ち塞がる。
・モラハラ夫の背景に、自己愛性人格障害が..
・自己愛性人格障害を患う夫と暮らす妻に与える深刻な影響
・同棲した男からのDV(デートDV)被害
・つきあった人、結婚した人は..母親に暴力をふるった父親そっくりの人。
・夫からの暴力、DVをエスカレートさせないために..「脅し」を含んだ夫のことばには、まず「ノー」という
・DVから逃れる。被害者に襲いかかるいい知れぬ不安感に苛まれ、やっぱり私は怖いというあなたへ。①~③
・夫から支配のための暴力に苛まれ続けたDV被害者の歪められた思考の認知。夫から逃れた後も悩まされ、苦しい日々が続く..。
・逃れても思いだされる夫の優しさ。マインドコントロール下にあることを自覚し、解くことを最優先に! ①②
・暴力のある家庭で暮らす子どもへの代償。傷つく心、失う心、何をすり込まれ、学ばされたのか①~⑥
・機能不全家庭。子どもは正しい行いを真似るわけじゃない!
・家で安心でき、リラックスできない子どもは、集中力を、自分で考える力を育めない!
・あなたの「これから」が、子どもにとっては「いまさら」となるDVの理不尽さ、それも現実。①~③
・DV加害者の歪んだ心..モンスターはこう考える①~⑨
・低血糖症..毒蛇の2~3倍の毒素をもつアドレナリンが全身を駆巡る。イライラを爆発させるとき、体の中では何が起きているか。
・偏西風に乗って、怖い奴らがやってくる・・。体の異変を感じたことはありませんか?
・坐禅。それは丹田呼吸に集中し、セロトニンを安定させる
・EMORとは..(日本EMOR学会HP)
・ちょっと説明..エゴグラムとは。



第五部(Ⅴ) 「デートDV」誌上講座(「ストーカー被害の防止」を含む)
1.「デートDV」ってなに?
2.デートDVの問題点
3.恋愛幻想
4.「デートDV」理解のために.. (「デートDV」チェックリスト)
5.2人の関係性を考える (「2人の関係性」チェックリスト)
6.デートDV・支配のための暴力を正しく理解するために..(1)DVの種類
7.デートDV・支配のための暴力を正しく理解するために..(2)DVサイクル
8.デートDV・支配のための暴力の根柢にあるもの(1)-強い嫉妬心を生みだすもの-
9.デートDV・支配のための暴力の根柢にあるもの(2)-歪んだ価値観がひき起こす支配のための暴力-
10.デートDV被害にあっていると思ったら..
11.別れたあと、ストーカー被害を防ぐために..
12.ストーカー行為とは..
13.ストーカーの特徴 (「ストーカーの特徴」チェックリスト)
14.ストーカー被害に合っていると思ったとき..
15.デートDV被害を抱えたまま結婚しないために..



第六部(Ⅵ) 理解を深めるために..
Ⅵ-A 臨床現場からのレポート(1) DV・児童虐待。暴力と精神疾患
・トラウマ記憶理論の児童養護施設における処遇への適用(本村真)
・児童虐待の心理的タイプと保護者援助(安倍計彦)
・性暴力と学校-その現状と課題-(杉村直美)
・DV-暴力の悪循環を断つ、そして回復・癒しへの道-
・(H20年度 DV防止講演会)家族関係の中で起こるDV・虐待を考える-被害者・加害者を生まないために-(竹下小夜子)
・山を動かす私たち-DV社会を変えるには-パネルディスカッション(堺市)
・ドメスティック・バイオレンス防止法と女性に対する暴力防止への課題(戒能民江
・傷ついた心の行方(吉永陽子)
・“積極的傾聴”“啓発情報提供”エクササイズを手がかりとしたドメスティック・バイオレンス援助(園田雅代)
・ドメスティック・バイオレンス被害者に対する精神的医学的援助の実際(加茂登志子)
・DVにさらされる子どもたち-加害者としての親が家族機能に及ぼす影響-(ランディ・バンクロフト)
・子どもの“問題行動”こそ暴力環境への“適応行動”(関野真理子)
・当事者に学ぶ-アディクション・アプローチ-(信田さよ子)
・ドメスティック・バイオレンス法(後藤弘子)
・援助者が直面する問題(マギー・ジーグラー)
・ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence)という用語がもつ意味-先行研究からの考察-(松島享)
・(基調講演)DVと児童虐待-その予防と介入-(信田さよ子)
・家族間暴力について考える-いのちを愛しむ関係であるためにできること-(友田尋子)
・被虐待体験を有する児童及び青年の精神医学的症状-長期反復的トラウマの暴露の影響を中心に-(肥田明日香)
・そうやったんか!DV-精神科医が語るそのカタクリ-DV問題-実態と対応(竹林小夜子)
・発達障害の医学的理解と支援の実際(石崎朝世)
・岡本海渡さん死亡事件検証報告-児童虐待死ゼロをめざして-(江戸川区)
・婦人保護施設における性暴力被害者支援の実態(掘千鶴子)
・戦争加害におけるトラウマの世代間連鎖と若い修復の試み(杉本邦子)
・ドメスティック・バイオレンスの被害者としての子ども達(徳永恭子)
・DV(ドメスティック・バイオレンス)の被害と回復過程への支援-第1報:被害の実態と支援の課題-
・My Med(マメイド) 被虐待症候群
・ドメスティック・バイオレンス(DV)と心身の健康障害(加茂登志子)
・レジリエンス-苦境とサバイバル-(杉本邦子)
・愛という名の管理・支配(小竹小夜子)
・(母子支援施設における支援事例)社会的養護体系における母子支援施設の現代的役割とケアのあり方に関する調査研究書
・子供が親を殺したいと思うとき(真城義麿)
・関係性の病理としての家庭内暴力-ケアリングと暴力の関連で-(中村正)
・性犯罪被害者の心理的ケアについて(小西聖子)
・テレビ・ビデオ・ゲームの影響を考えてみましょう!(田沢雄作) 
・ヴェトナム帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)の形成:トラウマと兵役をめぐる言説(イサンベール真美)
・チャイルド・セクシャル・アビューズとは何か?(杉本邦子)
・小児心身症(氏家武)
・(講義抄録)Ⅲ.暴力被害者への支援のあり方について(白川美世子)
・社会臨床の世界(5) 「影」をとらえる-感情について-(中村正)
・ドメスティック・バイオレンス-古くて新しい家庭問題-(中村正)
・(公開講演会)児童虐待による脳への傷と回復へのアプローチ(友田明美)
・児童虐待とPTSD(斎藤学)
・第Ⅲ部 個別支援につなげる学校カウンセリング  第15章 危機対応とPTSD
・DVが女性の心身に与える影響についての今後の課題(小西聖子)
・『当事者性』の再構築-定義をめぐるポリティクス-(熱田敬子)
・心理的体験を持つ20代母親との3年間にわたる面接過程-母子生活支援施設のおける心理職の在りようの一例として-(関根美和子、福山清蔵)
・虐待する親の回復支援-MY TREEペアレンツ・プログラムの実践から-(森田ゆり)


Ⅵ-B 臨床現場からのレポート(2)
・ビタミンB12不足が高齢者の脳を委縮させる(ヘルスデージャパン)
・(基調講演)子どもにとって遊びとは-羽根木プレーパークの実践から-(竹内紀子)
・宗教入信トラブルにどのように対応するか(貫名英舜)
・知っておきたい小児・思春期の気分障害-小児・思春期の気分障害に関する近年の動向と問題点-(待田健三)
・注意欠陥多動性障害(ADHD)をめぐる動向:新たな研究法の確立に向けて(麦島剛)
・(提言)東日本大震災とその後の原発事故の影響から子どもたちを守るために
・発達障害、特に自閉症に伴う行動障害-その理解と対応-(氏家武)
・慢性疾患患者の家族内管理と家族システム(水渓雅子)
・児童相談所から見た児童青年期のメンタルヘルスの問題-一時保護所の業務分析から-
・統合失調症の顕在発症にこうする防御症状-症状布置を把握するための一視点-(中安信夫)
・事例を通じて社会的養護における母子生活支援施設の機能を考える


Ⅵ-C 臨床現場からのレポート(3) 更生困難な加害者への教育プログラム
・DV加害者対策等に関する調査報告書
・DV加害者が良き父になるために-ケアリングダッドプロジェクトに学ぶ-(信田さよ子)
・加害者は変われるか?-加害者臨床の可能性を探る-臨床経験を前提に(信田さよ子)
・DVを行う父親に対する働きかけ 児童を守るために必要なDV加害者男性に対する介入(森田展彰)
・被害者支援の一環としてのDV加害者へのアプローチと被害者支援の位置づけ(高橋郁絵)
・DVに晒された子どもたちと母親たちへの援助-コンカレントプログラムについて-
・カナダとアメリカにおけるDV被害の実態と「ケアリングダットプログラム」の概要
・「ケリングダット」を実施する上での原則
・DV加害者更生の意味とわが国における課題
・虐待する親への指導の取り方-修復モデルの実践事例-(田中清美)
・親密な関係性における虐待・暴力と加害者臨床論-虐待的パーソナリティ論の検討をとおして-(中村正)


Ⅵ-D 司法判断。DV・虐待を起因とする離婚事件、どういう立ち位置か
・人権擁護退会・宣言・決議集 妻への暴力、子どもへの暴力をなくすための対策を求める決議(日本弁護士連合会)
・児童虐待をめぐる親権法(民法等)改正に関する方針について(武藤泰明)
・研究会「改正DV法の保護命令事件をめぐる諸問題」
・子の安全・安心から面会交流を考える-DV・虐待を中心に-基調報告書(日本弁護士連合会)
・(講演抄録)子の監護裁判における「引き渡し」と虐待:アメリカの経験(ジョアン・S・マイヤー)
・(講演抄録)子どもの発達を守るために:乳幼児・児童精神医療保健の見地から(渡辺久子)
・(コメント録)離婚後の親子の交流と親権・監護・親責任(小川富之)
・親子の面会交流を実現するための制度等に関する調査研究報告書
・Ⅰ 民間の面会交流支援団体および支援活動においてのヒアリング(棚村政行)
・Ⅲ 家庭裁判所での面会交流事例と実務(棚村政行)
・Ⅳ 家事関係の弁護士ヒアリング -1 面会交流事例の特色と現状・課題(片山登志子)
・Ⅳ-2 共同親権・面会交流について(榊原富士子)
・Ⅳ-3 面会交流の現状・問題点
・Ⅴ-1 アメリカにおける面会交流支援-共同監護・面会交流の合意形成と実施を支える様々な取組み-(原田綾子)
・Ⅴ-3 ドイツにおける面会交流支援(高橋由紀子)
・Ⅵ 総括(棚村政行)
・PTSD被害と損害 損害論と時効論(松本克美)
・(論説)児童期の性的虐待に起因するPTSD等の発症についての損害賠償請求権の消滅時効・徐訴期間(松本克美)


Ⅶ-E.DVから逃れる。離婚のために..知っておこう!
・法律事務所(弁護士)・子どもシェルター運営事務所、性暴力被害者相談機関リスト(第3訂2014.5/5現在)
*ここに掲載していた記事は、第3回のブログ構造を再編集に伴い、[Ⅲ-5]Ⅳ-21.「婚姻破綻の原因はDVにある」とする離婚、Ⅳ-22.夫婦関係調整(離婚)調整、Ⅳ-23.DV離婚を考えたとき、事前に確認しておくことの該当記事に載せています。

Ⅵ-F DV裁判ー判例や法律知識をもって、交渉の武器にしよう!
* ここに掲載していた判例は、第3回のブログ構造を再編集に伴い、[Ⅲ-5]Ⅳ-22.夫婦関係調整(離婚)調停(1)で判例1-11、(7)で判例12-24、Ⅳ-23.DV離婚を考えたとき、事前に確認しておくこと(1)(2)で判例25-39、Ⅳ-26.悩ましい面会交流。いま司法はどのように捉えているか(1)で判例40-47を載せています。


Ⅵ-G DV・児童虐待行政対応マニュアル
・配偶者暴力に関する保護命令の申立てについてQ&A
・ドメスティック・バイオレンス 被害者対応マニュアル(函館市)
・子ども虐待対応の手引き
・第5章 判定・処遇決定
・第9章 児童相談所の決定に対する不服申立てについて
・男性の性被害者から相談を受ける電話相談員のための指針(2011年2月・試行版・玄野武人)


Ⅵ-H DV法・ストーカー規制法等、関連法規。男女参画社会理念
・配偶者からの暴力の防止及び被害者保護等に関する法律(改正:平成26年1月3日施行)
・配偶者暴力に関する保護命令手続き規則
・配偶者暴力による被害を自ら防止するための警察本部等による援助に関する規則
・ストーカー行為等の規則等に関する法律(平成12年法律81号)
・「配偶者からの暴力の防止及び保護に関する法律(DV防止法)」の改正
・児童虐待の防止等に関する法律
・女性に対する暴力の撤廃に関する宣言
・女性に対する暴力のない社会を目指して(答申)
・<在サンフランシスコ日本総領事館>生活習慣の違い等に関する注意事項
・女性に対する暴力・DV条約 欧州評議会 女性に対する暴力およいドメスティック・バイオレンスの防止およびこれとの闘いに関する条約(2011年)
・障碍者虐待の防止、障害者の養護に対する支援等に関する法律
・配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の一部を改正する法律について(平成25年改正)
・犯罪被害者等基本法(平成16年12月8日法律第161号)


Ⅵ-J 在外教育施設安全対策、災害時「子どものケア」マニュアル


Ⅵ-K DSM-Ⅳ診断。エゴグラムなどチェックシート
・「お互いの考えを確かめる」夫婦での話合いのルール
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断基準(DSM-Ⅳ-TR)
・うつ病の診断基準(DSM-Ⅳ-TR)
・エゴグラム・テスト-(A)
・男性のためのジェンダーチェック表(日本労働組合総連合会HP)
・反抗挑戦性障害のDSM-Ⅳ-TR診断基準
・統合失調症(精神分裂病)DSM-Ⅳ診断基準
・幼児期または小児期早期の反応性愛着障害 SM-N診断基準



第七部(Ⅶ)  新聞事件簿
Ⅶ-1 <DV>新聞事件簿。あなたの隣の女性を救おう!
Ⅶ-2 <デートDV。監禁・ストーカー、リベンジポルノ>新聞事件簿。嫉妬・執着
Ⅶ-3 <DV・虐待データ。支援、対応の現状>新聞事件簿。正しく手を打つ
Ⅶ-4 <逆DV>新聞事件簿。女性から男性への暴力、女性の心に潜む病理
Ⅶ-5 <虐待>新聞事件簿。隣の家の子どもは大丈夫?子どもを助けてあげて!
Ⅶ-6 <性暴力。セクハラ・パワハラ・体罰>新聞事件簿。自尊感情を奪われさ迷う
Ⅶ-7 <性的逸脱>新聞事件簿。抑圧され、自己性の否定。稚拙で抑制不能な性衝動
Ⅶ-8 <ネットに潜む闇>新聞事件簿。子どもたちがはまり、大人がつけ込む世界
Ⅶ-9 <家族問題。親殺傷・ひきこもり。性同一性障害>新聞事件簿。どう向合う
Ⅶ-10 <いじめ・差別・貧困>新聞事件簿。傷ついた子どもの悲鳴
Ⅶ-11 <怖いカルト、宗教への傾倒>新聞事件簿。心の危さにつけ込む
Ⅶ-12 <殺傷事件。詐欺・恐喝、少年犯罪>新聞事件簿。歪んだ心が引き起こす
Ⅶ-13 <薬物・アルコール依存。環境汚染の影響>新聞事件簿。心身を脅かす
Ⅶ-14 <PTSD・心の問題>新聞事件簿。DV・虐待、犯罪被害者の苦しみ
Ⅶ-15 <児童福祉・行政・司法、介護、育児>新聞事件簿。母子を取巻く環境
Ⅶ-16 <教育・学校>新聞事件簿。教育現場だけで考える問題ではない
Ⅶ-17 <心に響くことばの力>プレス。倫理・道徳観、目利き力を磨くヒント
Ⅶ-18 <職場>新聞事件簿。職場環境のあり方。仕事・対人関係への悩み。
Ⅶ-19 <人権問題。人種差別、紛争>新聞事件簿。
Ⅶ-20 <脳・人類の発達。医療の最新治療>新聞事件簿。
Ⅶ-21 継続情報<東北地方関東沖地震>ストレスとトラウマ、命と心を守る。
Ⅶ-22 継続情報<原発被爆・放射能汚染>不安。命と心を守る知識と技術。



≪リンク≫
○NPO法人 東日本大震災こども未来基金
 東日本大震災によって、多くの子どもたちが親を亡くしました。そうした子どもたちが安心して学習を続けられるように、少しでも支援しようと「NPO法人 東日本大震災こども基金」が設けられました。偶然、見つけたサイトですが、設立にかかわっているメンバーの中に、以前仕事上でかかわった方たちが含まれています。ご関心のある方は、一度「リンク」トップに載せていますので、ご覧いただき、考えに共感できるものなら、協力いただければと思います。
○<内閣府>配偶者からの暴力被害者支援情報
 (相談)⇒「相談機関一覧」→「配偶者暴力相談支援センター」→配偶者暴力相談支援センター一覧
○<内閣府>犯罪被害者等施策
○児童虐待防止対策(厚生労働省)
(相談・通報)⇒悩んだらここに相談(児童相談書一覧と全国共通ダイヤル(0570-064-000))→全国の児童相談書一覧
○配偶者暴力(DV)被害者ネット支援室<東京ウィメンズプラザ>
 (相談)⇒どこに相談したらいいですか?
○女性のためのDV相談室(NPO法人 全国女性シェルターネット)
○女性ライフサイクル研究所
○NPO法人 FLC案新とつながりのコミュニティづくりネットワーク
○一般法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
○アジア女性基金
○社会福祉法人横浜博萌会 子どもの虹 情報研修センター(日本虐待・思春期問題情報研修センター)
○ウィメンズアクションネットワーク
○aware アウェア
○NPO法人 女性ネット Saya-Saya
○生きるアシスト.com
○CHILD RESEARCH NET 子どもは未来である
○(社)日本小児科学会
○精神保健研究所(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター)
○日本EMDR学会
○障害のある子どもの教育の広場
○インターネットによる発達障害チェックリスト(教育診断と生活適応支援チェックリスト)
○思春期ナビ
○里親から里子への自動虐待~搾取される子供たち~
○災害介護 命を守る知識と技術の情報館
○東北関東大震災特設 先生のためのメール相談
○日本トラウマティック・ストレス学会:東日本大震災支援情報サイト
○事件、事故、災害時の危機介入のための資料室


2012.5/24.6/20.8/18.9/9.10/9 加筆・修正
2012.9/23-26 新聞事件簿・カテゴリー改編
2012.11/19「はじめに(お知らせを含む)・ブログの構成と意図」を「はじめに(お知らせを含む)」と「ブログ「あなたは、夫からの暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?」の構成と意図」の二つに分け、再編成
2013.4/23 ブログ再構成・再編集による構成変更、加筆・修正
2013.11/25 加筆
2014.7/7 ブログの構成と意図(2014.5/10更新)を、「ブログの構成と意図(2014.7/7更新)」と「ブログの構成と意図②第三部 新聞事件簿(2014.5/10更新)」の二つに分け、再編成し、一部加筆・修正
2015.7/27 ブログ再構成・再編集による構成変更、加筆・修正
2016.5/21 ブログ再構成・再編集による構成変更、加筆・修正

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DV被害支援室poco a poco 庄司薫

Author:DV被害支援室poco a poco 庄司薫
 ブログ『面前DVの早期発見、早期支援。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?』は、<小説用のテンプレート(パソコン用のブログ画面)>を使用しています。しかし、「小説ブログ」ではなく、「DV被害支援室poco a poco」の活動、つまり、つまり、「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい」との考えのもと、暴力のある関係性を断ち切り、生活の再構築を望んでいる被害女性の方たちのサポートとして、「暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正を踏まえながら、離婚調停などでDVを立証するために、現在に至る事実経過をまとめる」など、DV被害者支援に携わっている活動状況を主要記事として公開しています。
 また、「いま必要な情報を、ひとりでも多く、情報を必要としている人に届けたい」との思いで、DVと密接な関係にある虐待、性暴力、そして、これらの暴力による後遺症としての心の問題にかかわる情報(論文、新聞や雑誌の記事などを含む)を提供しています。

* 問合せ・相談、支援(サポート)の依頼については、カテゴリー「Ⅰ-I. 活動方針、DV・性暴力事案の問合せ・相談方法など」にて確認ください。

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