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あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?

「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい」「暴力を次の世代間にひき継がせない」との考えのもと、DV被害女性の援助者として、暴力で傷ついた心のケア(カウンセリング)と離婚調停などでDV被害を立証するお手伝いをしています。最初に、<カテゴリー(Novel List)>下の『I-N.お知らせ』、あるいは、<通常ブログ画面>をクリックし、「はじめに」に目を通して下さい。

主記事、カテゴリー〔Ⅲ1-9〕の「新版3訂」に伴う再編集・加筆訂正の進捗状況について。

[Ⅰ-N] お知らせ(はじめに、ブログ構成と意図、他)

*カテゴリー「Ⅲ1-9」に掲載しています「暴力の影響を「事例」で学ぶ。虐待とDVの早期発見・支援。母と子どもが暴力から脱するための手引き(3部5章42節)」は、現在、「新版3訂」に伴う再編集・加筆訂正をおこなっています。
再編集・加筆訂正の進捗状況は、下記のとおりです。
・平成29年(2017年)12月17日、上記「手引き」の第1部第1-2章、つまり、カテゴリー〔Ⅲ-2〕「Ⅰ.密接な関係。児童虐待とドメスティック・バイオレンス」、同〔Ⅲ-4〕「Ⅱ.児童虐待と面前DVの影響。暴力のある家庭で暮らす、育つということ」を、冒頭に「*2017.12.17(新版3訂編集中)」と記し、「新版3訂」に書き換えました。
なお、随時、ブログ内における文字の大きさなどの編集をしていきますが、編集を終えたものについては、冒頭の「*2017.12.17(新版3訂編集中)」を「*2017.12.17(新版3訂)」と書き直しています。

2017.12.17
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

<毎日新聞>西日本豪雨:被災母子に助産院滞在や授乳服を 寄付募る

[Ⅶ-22] 3.11-<震災・地震/火山/氾濫>トラウマ。命と心を守る

(2018)7/20(金) 16:32配信

 西日本豪雨で被災し、避難生活を送る母子を支援するための寄付が始まった。被災母子からのニーズが高い、安心して過ごせる助産院への滞在や、外から胸が見えない授乳服の提供につなげる。物資支援のマッチングサイト「スマートサプライ」(https://smart-supply.org/#/oma-project/5b4ad94a27b5a7000505b87d)を通じて、1000円から寄付ができる。
 災害時、乳幼児がいる被災家庭は避難所を出て、車内で過ごしたり、親戚や知人を頼って滞在先を転々としたりするケースが目立つ。人が多い避難所は、乳幼児を抱える家庭にとって過ごしにくいからだ。母親は、人目を気にして落ち着いて授乳ができない。いつもと違う場所で過ごす子どもたちも落ち着かない。
 寄付を集める支援プロジェクトは、各地で「防災ママカフェ」を開く一般社団法人「スマートサバイバープロジェクト」(東京)のかもんまゆさんや、避難所で授乳に困っている母親に授乳服を寄付してきた授乳服メーカー「モーハウス」(茨城)の光畑由佳代表らが、岡山県助産師会と連携して始めた。寄付を通じて、継続的な支援につなげる。
 被災した母子が助産院に宿泊できるように、滞在費の半額を助産院が負担、残り半額を同プロジェクトで得た寄付金を活用する。母子50組が宿泊できるようになる。母子を受け入れるのは▽かねこ助産院(倉敷市)▽たんぽぽ助産院(倉敷市)▽くにさだ助産院(笠岡市)▽うちかど助産院(倉敷市)▽ゆうり助産院(岡山市)。
 また、避難所で女性が我慢して授乳回数を減らすと、乳腺炎になり、体調を崩す可能性もある。だが、避難所などのプライバシーのない場所でも、胸が見えないタイプの授乳服を着れば、安心して授乳できるようになる。光畑代表は「疲労やストレスで母乳が一時的に出にくくなっても、赤ちゃんに毎日何回も吸ってもらっていると、また出るようになる」と呼びかける。
 助産院への滞在や授乳服、ミルク、抱っこひもなどの支援を希望する被災家庭は、岡山県助産師会(086・946・0891)に問い合わせる。ホームページ上には問い合わせフォームもある。【山内真弓】


* 神戸淡路大震災・東日本大震災以降、地震・河川氾濫などで被災された女性が、避難所生活での着替えや授乳などプライバシーの問題は、性被害の問題とともに重要な懸案事項であることから、募金協力を求める当記事については、しばらくの期間、トップに掲載します。
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

<毎日新聞>セクハラ調査:メディアで働く女性からの情報提供呼びかけ

[Ⅶ-1]<DV・虐待・性暴力被害データ。支援・対応の現状>新聞事件簿。

(2018) 4/19(木) 20:48配信

 財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑に絡み、女性の人権に詳しい谷口真由美・大阪国際大准教授らが19日、メディアで働く女性へのセクハラや告発した場合の2次被害の事例収集のため情報提供呼びかけを始めた。
 谷口准教授は現役の女性記者らとチームを結成。メディアで働いた経験のある女性に対し、直接経験したり見聞きしたりしたセクハラの事例や上司の対応について情報提供を求める。業界の状況改善のため、集めた事例は本人の了解後、配慮した形で公表する。今月末が締め切り。
 谷口准教授は「メディアで働く女性は少なく、性差別の問題が表に出にくかった。フリーの記者や、そばで見ていた男性記者も声を上げてほしい」と語る。連絡先はメール(nomoresh2018@gmail.com)。【反橋希美】


* セクショナルハラスメント・パワーハラスメント被害の告発を妨げる日本の社会風土を考えるうえで重要な情報提供の協力を求める記事なので、しばらくの期間、トップに掲載します。
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

<西日本新聞>性的な関係や裸の写真を要求…SNS犯罪に遭う少女急増 つらい思いをしているあなたへ

[Ⅶ-1]<DV・虐待・性暴力被害データ。支援・対応の現状>新聞事件簿。

5/17(水) 11:26配信

 ツイッターや「ぎゃるる」、LINE(ライン)など、インターネットの会員制交流サイト(SNS)を通じて犯罪被害に遭う子どもが増えています。警察庁は先月、こうした交流サイトの2016年の被害者が過去最多の1736人だったと発表しました。ほとんどが13~17歳の少女で、性的な関係や裸の写真を要求されるなどの被害でした。こうした状況に心を痛め、どうすればいいか一緒に考えようとする大人もいます。電話で相談に乗っている「チャイルドライン・もしもしキモチ」(福岡市)の山田真理子さん、「性暴力被害者支援センター・ふくおか」(同)の浦尚子さんが、つらい思いをしているあなたに手紙を書きました。

一緒に社会を変えたい 「居場所」はありますか
▼チャイルドライン・もしもしキモチ 山田真理子さん
 SNSには、クラスの友だちよりずっとあなたのことを分かって味方になってくれる人が、たくさんいると感じるよね。あなたが毎日生活している学校にはあなたに合った居場所がなくて、学校用の自分を演じ続けることに疲れたとき、SNSでは自分の本音を吐き出せるし、ちょっと盛ることだってできるから楽だよね。
 あなたが本音の自分で生きにくくなってしまったのはいつからだろうね。そんな毎日に疲れてしまうのは、当たり前で、あなたが悪いわけではないと思う。でも、あなたは大事な人。一つしかない命を生きている大事な存在。私たちはそう思います。
 SNSにはそんなあなたを商品としか見ない大人、そしてあなたの身体をおもちゃとしか見ず、お金や食事、甘い言葉さえ投げかければどうにでもなると思っている大人たちも、わなを張っています。
 周りを見てください。あなたの周りには、あなたたちが生きにくい世の中であることを分かっていて、一緒に変えていきたいと思っている大人もいっぱいいます。でも、「子どもたち一人一人が自分らしく生きられる社会」をつくっていくには、あなたたち自身の力が必要なのです。
 あなたの力を貸してください。もっと学校がどうあってほしいのか、もっと家族にどう分かってほしいのかを教えてください。同じ時代をあなたと一緒に生きていきたいと願っている大人たちに。

勇気出して相談しよう 自分責める必要ないよ
▼性暴力被害者支援センター・ふくおか 浦 尚子さん
 ツイッターやLINEなどに気軽にアクセスするって、他の子もみんなやっているよね。大人が言うほど「キケン!」なんて思わなかったんだよね。
 最初は普通の人だと思ったのに、今は怖くなって、どうしていいのか分からず、1人で悩んでいるのではないですか。思っていたのと違うことが起きて、何となく心がもやもやして。
 でも「自分のせいだから」って思ってはいませんか。そういうことが起こったのは、あなたのせいではありません。悪いのは相手です。自分を責める必要はないですよ。
 けがなどしていませんか? 不安で眠れなかったり、食欲がなかったり、学校に行けなくなったり、何だか今の自分は以前の自分と違うような気がしていませんか? 相手からまだスマホに連絡が入っていたりはしないですか? それとも、相手とはもう連絡が取れない状態でしょうか?
 そんな時にまずは自分で解決しようと思うのは当たり前です。でも、どうしていいか分からなくなったとき、大人の力を借りてみるというのはどうでしょう。
 誰かに相談するのはとても勇気がいることだと思います。実際に相談したけど、かえって傷ついたこともあるかもしれませんね。でも、どんな小さなことでもいいので私たちに話してみてください。どうしたらいいか一緒に考えましょう。
 秘密は守ります。勝手に親や先生に言いません。女性の相談員が、24時間毎日お電話を待っています。

チャイルドライン・もしもしキモチ
0120-997777
mosi2kimochi@beach.ocn.ne.jp

性暴力支援センター・福岡
092-762-0799



*「性的な被害を受けている子どもたち」になげかける重要な告知記事なので、望まない性行為を強要(避妊に応じない、嫌な行為を強要する、レイプなど)されている子どもたちの相談先(性暴力被害ワンストップセンター)を加筆し、しばらくの期間、トップに掲載します。
DV被害支援室poco a poco 庄司薫

・SACHICO(サチコ)(性暴力救援センター・大阪) 072-330-0799
・SARC(サーク)とうきょう(性暴力救援センター・東京)03-5607-0799
 *「女性専用」の性暴力被害ワンストップセンターで、24時間、研修をつんだ相談員が電話対応している。また、被害直後に必要な医療や法律のサポートを受けられるかどうかは確認してください。
・レイプクライシスセンターTSUBOMI(ツボミ) 03-5577-4042(月曜-金曜 午後2時-午後5時)
 *10代専門の性に関する相談窓口
・サチッコ 06-6632-0699 (水曜~日曜 午後2時~午後8時)
・性暴力被害者支援センター北海道 SACRACH(さくらこ)  http://sacrach.jp/
・SACRAふくしま  http://www.vsc-fukushima.net/sacra
・レイプクライシスセンターTSUBOMI(東京)  http://crisis-center-tsubomi.com/support.html
・ハートフルステーション・あいち  http://www.pref.aichi.jp/police/soudan/heartful/
・性暴力救済センター・ふくい(ひなぎく)  http://www.fukui-saiseikai.com/image/top/hinagiku.pdf
・性暴力被害者総合ケア ワンストップびわ湖(SATOCO)(滋賀)  http://satoco3105biwako.jimdo.com/
・性暴力救援センター和歌山 わかやまmine  http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/031501/mine/index.html
・性暴力被害者支援センター・ひょうご  http://1kobe.jimdo.com/
・しまね性暴力被害者支援センター(さひめ) http://sahime.onnanokonotameno-er.com/
・性暴力被害者支援センター・ふくおか  http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/seibouryokuhigaisha-shien.html
・性暴力救援センター・さが さがmirai  http://www.avance.or.jp/mirai.html
・強姦救援センター沖縄(REIKO)  098-890-6110(水:19:00-22:00 土:15:00-18:00
・社団法人被害者サポートセンターおかやま(VSCO)  http://vsco.info/seihigai1301.html
<性犯罪被害者への支援における協力病院>
・神奈川  http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/715418.pdf
・福島  http://www.vsc-fukushima.net/sacra
<性的搾取被害者の救済>
・特定非営利活動法人 人身取引被害者サポートセンター「ライトハウス」 0120-879-871(月-金 10:00-19:00) soudan@lhj.jp

<予期せぬ妊娠などで困ったときの相談先>
・「全国妊娠SOSネットワーク」で検索→各地の窓口にリンク
サイト http://zenninnet-sos.org/
・BOND(ボンド)プロジェクト
サイト http://bondproject.jp/

平成29年。活動10年、「節目の年」に

[Ⅰ-N] お知らせ(はじめに、ブログ構成と意図、他)

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* DV加害者との接触を避け、相談をしている被害者とその援助をしている者(アボドケーター)に対する加害行為を防ぐ(加害者との接触そのものを避ける)を防ぐ必要があるため、DV被害支援室poco a pocoの事務局は、詳細な所在地(住所)・氏名については、緊急一時保護施設(行政や民間のシェルター)などと同様に“非公表です”。
とはいっても、サイト情報を介しての問合せ・支援依頼であるため、アボドケーターの顔をそのまま載せることはできませんが、実働している支援機関であり、アボドケーターが実在していることを示す意味で間接的な写真を載せました。


 人事・組織コンサルタントとして、企業のパワーハラスメントやセクシャルハラスメント対策にとり組む一方で、被害女性に対するカウンセリング、暴力のある家庭環境で育った被害女性(ACで、生き難さを抱える人たち)に対するカウンセリングをおこなう中、平成16年の改正「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」により、「子どもが、両親間のDVを目撃すること(面前DV)が、精神的虐待になる」と明記された2年後の平成18年6月以降、DV事案にとり組むようになり、昨年(平成28年)6月に、DV被害者支援活動期間として10年となりました。
アプローチの中心は、「ワークシート(DV・夫の暴力、子への虐待チェック・ワークシート)」に、配偶者から“なにをされてきたのか”、その結果、“どのような状況におかれてきたのか”を、自分のことばで書き込んでいただく(言語化)といった認知行動療法(暴露療法)の手法をとり入れたもので、DVの事実関係を明らかにするだけでなく、“これから”生活の再設計を進めていくうえで、必要不可欠となる暴力のある環境に順応する考え方の癖(認知の歪み)に気づき、修正するためのものです。
そして、平成25年4月、DV被害者支援のあり方を一歩進めて、この書き込んでいただいたワークシートをもとに、本来対等である夫婦の関係に、上下の関係性、支配と従属の関係性を成り立たせるために、パワー(力)を行使している事実を「現在に至る事実経過」としてとりまとめ、民事事件(離婚調停・監護権審判など)・配偶者暴力防止法の適用(一時保護の決定、保護命令の発令)、刑事事件(傷害罪として立件)の“場”で、DVを立証するお手伝いをさせていただいてきました。
しかし、この間、何度か療養に専念せざるを得なくなるなど、延べ15ヶ月間にわたり活動を休止していた時期があることから、実質的な活動期間は、本年9月に10年を迎えることになります。
その節目を迎える9月末より半年早い本年3月31日を持って、民事(離婚調停など)・刑事(暴行・傷害罪での立件)事件、配偶者暴力防止法にもとづく一時保護の決定、保護命令の発令を求めるための支援活動(主に、DVを立証することを目的とした、レポート「現在に至る事実経過」のとりまとめ、同レポートにもとづく「答弁書」「準備書面」、「訴状」の作成など)については、“休止*”させていただくことになりました。
なお、①メールと電話による一時相談、②暴力のある環境に順応した考え方の癖(認知の歪み)に気づき、修正するためのカウンセリング、③当ブログなどによる情報の提供については、“これまで通り”に継続していきます。
*「中止」ではなく「休止」としているのは、これまでのように、“積極的”な支援活動はでき難くなっていることにもとづいています。「積極的な支援活動ができ難くなった理由」については、カテゴリー「Ⅰ-I」の中の『低視力(ロービジョン)である者の学習と仕事。-自分にできることと、自分に無理を強いることの不確実性-』にまとめています。
本来は、この10年の節目を踏まえて、DV被害者支援活動の本質的な意義を踏まえて、いっそう活動内容を充実させていかなければならない中で、アボドケーター(援助者)として優先しなければならないのは、現状として、「支援中に、体調不良で迷惑をかけてはならない」という考えにもとづく苦渋の決断です。申し訳ありません。
(追記)
DV被害支援室poco a pocoでは、本格的にDV被害者支援を再開した平成21年(2009年)4月以降、延べ75件、夫婦関係調整(離婚)調停などで離婚成立(家庭裁判所)、暴行・傷害罪で立件(所轄警察署・地方検察庁)、保護命令の申立てなどに対する相談や立証依頼、加えて、AC(アダルトチルドレン)の抱える生き難さに対するカウンセリングの依頼を受けてきました。
そして、DV被害者支援のあり方を一歩進めた平成25年(2013年)4月-平成28年(2016年)6月で33件、離婚調停・裁判での離婚の成立、一時保護の決定、保護命令の発令、傷害事件の立件にあたり、“DV行為の事実を立証する”ためのレポート(現在に至る事実経過)をまとめてきた経験があります。
そこで、メール・電話で、「これからどうしたらいいのか?」、「いま、するべきことはなにか?」など、「これまでDV被害者支援に携わってきた経験にもとづいた助言をして欲しい」という相談については、できる限りお応えしていきたいと考えています。


(10年。関連法の改正、とり巻く状況の変化)
  暴力のある家庭環境で育ち、人とのかかわり方がわからず悩み苦しんでいる方たちの声に耳を傾ける一方で、家庭裁判所で開かれる夫婦関係調整(離婚)調停や所轄の警察署・地方検察庁における事情聴取において、立証のし難いことばの暴力(精神的暴力)や性暴力を立証するために、「現在に至る事実経過をレポートとしてまとめる(被害女性の「陳述書」などとして提出)」などのDV被害者支援に携わる活動をしてきました。
  DV被害支援室poco a pocoにとって、この10年間の最も大きな変化は、第一に、平成24年4月、「子どもの親が離婚したとしても、双方の親は、共同して子どもの養育することになる」とした「民法766条」の改正でした。
  なぜなら、DV被害支援室poco a pocoでは、離婚後の面会交流は、暴力の後遺症としてのPTSDの症状を抱える被害女性に大きな精神的な負担となるなど、被害女性の生活の再設計において、「被害女性が、暴力に支配される関係性を断ち切る」、つまり、「かかわりのいっさい断つ」ことが重要と考えているからです。
  DV被害支援室poco a pocoでは、「婚姻破綻の原因は配偶者からのDVにある」として、夫婦関係にある者が離婚に至ったとき、親権を得なかった加害者である父親と、親権を得た被害者である母親と暮らすことになる子どもの面会交流をおこなうことは好ましくないという立ち位置の基盤となり、調停・裁判で、加害者である父親と子どもとの面会交流が及ぼすリスクと悪影響を主張し、その実現に寄与するための支援(サポート)をしてきました。
  しかし、この民法766条の改正は、「配偶者からの暴力防止及び被害者の保護に関する法律(同16年改正。以下、配偶者暴力防止法)」が施行された平成13年以降の司法判断を一転させることになりました。「婚姻破綻の原因はDVにある」として家庭裁判所に申立てた夫婦関係調整(離婚)調停における「離婚後の面会交流のあり方」は、「父親を怖れている子どもとの面会は、子の利益(福祉)の観点から好ましくないので、実施はしない」という考え方は認められ難くなり、「夫婦間にどのような経緯・懸案事項があろうとも、父親と子どもとの面会は子の利益(福祉)の観点から必要不可欠であり、エフピックなどの第三者機関を介することで、面会は可能である」との考え方に大きく舵を切ることになりました。
  その結果、DV被害者のアボドケーター(援助者)としての支援のあり方も、こうした国の判断(法改正)に影響を受け、調停や裁判において、「面会交流を認めさせない」ことから、「面会交流の実施にあたる条件を認めさせる」ことに重点を置くなど、プライオリティ(優先順位)など調整が求められることになりました。
  第二に、平成12年に施行された「ストーカー行為等の規制に関する法律(以下、ストーカー規制法)」は、平成23年に逗子市でおきた離婚後の凄惨なストーカー殺害事件をきっかけに、同25年7月23日に「ストーカー規制法の一部法改正がおこなわれ、「電子メールを送信する行為の規制」が加わり、同28年12月6日の衆議院本会議で、改正案が全会一致で可決され、成立しました。この改正案では、対象がTwitterやLINEといったSNS、ブログのコメント欄への執拗な書き込みなど、インターネット上でのつきまといを規制対象にし(同29年1月3日施行)、加えて、緊急の必要がある場合に警察が警告なく禁止命令を発令することができるようになる(同年6月14日施行)など、執拗で病的なストーカーに対する規制を強化しています。
  加えて、平成13年に施行された「配偶者からの暴力の防止ならびに被害者の保護に関する法律(配偶者暴力防止法。いわゆるDV防止法)」は、平成16年の改正で、被害者の子どもの保護、精神的暴力(ことばの暴力など)が加わり、さらに、同26年には、改正新法として「保護」が「保護等」になり、「同じ所載地で居住するも者(同棲生活をしている者)で、元を含む」と一定の条件はあるものの交際相手(元を含む)が、一時保護の決定、保護命令の発令の対象者となり、「ストーカー規制法」で対応できない一時保護の決定が可能になりました。
  つまり、DV(デートDVを含む)のある関係性下で別れ話や別居がきっかけとなり、復縁話を求める行為がエスカレートし、執拗なつきまといとなるストーカー行為は、一連のDVと認識して対応する必要があるものです。
 しかし、メディアだけでなく、対応の遅れなどが問題視されることが少なくない警察を含めて、ストーカー事件では、上記のストーカー行為と、アイドルや歌手、俳優、スポーツ選手に対する一方的な恋愛感情、そして、報われない怒りを起因とするストーカー行為を一色単に捉えた情報を発信していることは問題です。なぜなら、対応のあり方は、「似通って異なるもの」だからです。
 しかも、夫婦間に子どもが生まれ、その後、離婚したときの元配偶者によるストーカー行為では、相談した警察では「元配偶者と合わない(接触しない)ように」と助言されますが、対応する警察官は、離婚という民事事件、特に、面会交流の実施に伴う取り決め(取り決めされた面会交流の実施を拒むなどの行為に対し、家庭裁判所への申立てにより、応じなければ罰金を科すとする「間接強制」の発令など)に関する知識が乏しく、被害者である相談者が抱える八方塞がり的な苦悩に思いを察することができず、凄惨な事態を招いてしまうこともあります。
 加えて、元交際相手や元配偶者に対して復縁を求めるストーカー行為の一部が殺害に至ってしまうリスク、そして、デジタルタトーと呼ばれるリベンジポルノとしてネットに晒され一生つきまとうリスクについては、ストーカー規制法の強化、そして、「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(リベンジポルノ被害防止法)」だけでは払拭できるものではないのが現実です。


(“いま”と“これから”)
  DV被害支援室poco a pocoでは、「DVの最大の被害者は子どもである。なぜなら、子どもの脳の発達に大きなダメージを与え、将来にわたり心身の健康を損なうことになり、同時に、自己規定・自己規範となる価値観に認知の歪みを生じさせるリスクが高い」との認識にもとづき、「子どもが、DVを目撃する(面前DV)などの暴力のある家庭環境で傷つき、生活している」ことが、DVの重大な問題と捉えています。
  以上のことから、いま目の前にあるDV被害に対してどうしていくかという問題だけでなく、これからDV(デートDV)被害にあったり、加害行為に及んでしまったりする可能性のある世代に対するアプローチ、つまり、小学校中高学年・中学生、高等学校生-大学生(専門学校・短期大学を含む)に対する教育・啓蒙です。特に、TwitterやLINEといったSNSに、性的な写真や動画が投稿されデジタルタトゥー化(性暴力(性的搾取を含む))してしまう被害にあう前の世代の小学校中高学年に対する教育・啓蒙は重要です。
 そのためには、小学校の教職員、そして、児童の保護者として親に対する教育・啓蒙が欠かせないことはいうまでもありません。しかし、子どもに対する無自覚な虐待(面前DV、過干渉や教育的虐待)の加害者になっている保護者、児童に対する体罰やパワーハラスメント、セクシャルハラスメントに及んでいたり、家庭内での教育的なしつけとしての体罰を容認していたりする教職員による強い拒絶や反発もでてきます。
  したがって、社会・コミュニティのルールや法(規定)、倫理観や道徳観といった規範として、家庭で、学校で、職場で、コニュニティで容認してはいけない暴力、つまり、児童虐待やDV、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、体罰、暴行傷害、紛争・戦争などの捉え方について正しく知り、共通認識していくことが重要です。
 これらの女性や子どもの人権にかかわる規定や規範を快く思っていない人たちの声は依然と強く、児童虐待、DV、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、モラルハラスメント、体罰などのことばはよく聞かれるものの、その理解は不正確で、知識に乏しく、そして、「おかしい」、「間違っている」と思っていても、コニュニティの多くが「どこでもあること」と容認していて、声をあげることができずにいる人たちが多いのが現状ですが、後退させることなく、一歩一歩(poco a poco)、前に進めていってほしいと考えています。


平成29年1月15日/3月1日
同年9月16日一部追記
DV被害支援室poco a poco 代表 庄司薫

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プロフィール

DV被害支援室poco a poco 庄司薫

Author:DV被害支援室poco a poco 庄司薫
 ブログ『面前DVの早期発見、早期支援。あなたは、夫の暴力・DVを容認していませんか? 暴力のある家庭環境で暮らす子どもの心を守ることを忘れていませんか?』は、<小説用のテンプレート(パソコン用のブログ画面)>を使用しています。しかし、「小説ブログ」ではなく、「DV被害支援室poco a poco」の活動、つまり、つまり、「ひとりでも多くの子どもたちが、家庭内で、DVを目撃する(面前DV)などの暴力で傷つかないようにしたい」との考えのもと、暴力のある関係性を断ち切り、生活の再構築を望んでいる被害女性の方たちのサポートとして、「暴力のある環境に順応した考え方の癖の修正を踏まえながら、離婚調停などでDVを立証するために、現在に至る事実経過をまとめる」など、DV被害者支援に携わっている活動状況を主要記事として公開しています。
 また、「いま必要な情報を、ひとりでも多く、情報を必要としている人に届けたい」との思いで、DVと密接な関係にある虐待、性暴力、そして、これらの暴力による後遺症としての心の問題にかかわる情報(論文、新聞や雑誌の記事などを含む)を提供しています。

* 問合せ・相談、支援(サポート)の依頼については、カテゴリー「Ⅰ-I. 活動方針、DV・性暴力事案の問合せ・相談方法など」にて確認ください。

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